KMC Schedule
88th KMC
12月17日(Sun)
受付:13:15
開始:14:00
参加費:1000円
会場:港区民センター
最寄り駅:地下鉄中央線・JR環状線  弁天町駅 徒歩7分

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関西レガシーカレンダー(間違っていても責任は負いません。)
86th KMC Final Movie

Bant Delverの可能性

皆さん、こんにちは。和歌ロックです。
前二回は『Canadian Threshold』について語らせていただきましたが、今回は新しいデッキについて語っていこうと思います。
今回紹介するデッキは、『Bant Delver』です。

Bant Delverとは、文字通りバントカラーの《秘密を掘り下げる者》を搭載したテンポ系デッキですが
デルバーデッキの種類は数あれど、バントカラーの形は殆ど存在しないと言っていいと思います。
最初に、何故このデッキを作ろうと思ったのかその経緯について話していきます。





Bant Delver構築に至るまで

レガシー環境には多くのデルバーデッキが存在しています。
まず、有名な所で、Canadian Threshold(
)、Patriot()、Team America()があります。
これらのデッキはStar City Gamesやグランプリでもかなりの結果を残しています。
他にも青黒赤や、2色なら靑赤のデルバーもいます。

3色の組み合わせならば、青を固定色として、4(2色目)×3(3色目)÷2(順不同)=6種類のデルバーデッキが考えられるのですが
実際には()と、(黒)の組み合わせは殆ど存在しません。

エスパー石鍛冶という《秘密を掘り下げる者》を使わないコントロール寄りの形が主流なので、存在しないこともうなずけます。
しかし、バントカラーはデルバーデッキとしての可能性があると私は考えています。
バントカラーでもデルバーデッキは可能ではないか。これが出発点でした。

私はここ最近ずっとCanadian Threshold(以下カナスレ)を使っていたのですが、《真の名の宿敵》の登場によりカナスレが少し厳しい
立場になってしまったので、最初は《真の名の宿敵》を使えるPatriotかTeam Americaを使おうと思っていたのですが
どちらのデッキにも気になる点がありました。





新・青い悪魔


true-name nemesis

Patriotは、《剣を鍬に》と《稲妻》の両方が搭載され、除去が豊富なのは良いのですが
その分クリーチャーが少なく、攻め手に欠けるように感じました。

Team Americaは、クリーチャーは多いのですが、除去が《突然の衰微》という2マナのカードしかなく
相手にテンポを取られ易い点が不満で、どうにかこの二つのデッキの不満な点を克服できないか考えていた所、前述の
バントカラーでもデルバーデッキは可能ではないか?」と言う疑問と繋がり、バントカラーでデッキを組んでみる事にしました。


Patriotの気になる点として、クリーチャーが少ない点を挙げましたが
一般的なリストは《秘密を掘り下げる者》が4枚、《石鍛冶の神秘家》が4枚、《真の名の宿敵》が2枚の計10枚しかありません。
《真の名の宿敵》を3枚に増やしているリストも見かけますが、やはり3マナは重く
追加のクリーチャーには2マナ以下から選びたいところです。


その代わりに除去を7~8枚採用していますが、除去を多めに入れると言う事は、消耗戦を狙っていると言う事になります。
盤面を綺麗にし、後からクリーチャーを出すと言うのは、本来コントロールデッキのする戦い方です。
この戦い方をしたいなら、《秘密を掘り下げる者》を抜き、《精神を刻む者ジェイス》や《瞬唱の魔道士》を入れた石鍛冶デッキにするべきだと思ってしまいます。

クリーチャーを出しながら相手のクリーチャーを殺していけば良いと思われるかもしれませんが
クリーチャーが少ないと言う事は、それだけ攻め手が途切れやすいということです。
やはり、テンポデッキならば、クリーチャーを途切れなく出して行き、相手を捌く側に回らせる事が必要ではないでしょうか。
と言うわけで《稲妻》を抜き、《タルモゴイフ》を投入する事によって、攻め手を増やしました。

本当は《剣を鍬に》よりも《稲妻》の方がテンポデッキの戦い方に合っていますし、それを突き詰めたのがカナスレです。
テンポデッキでは《剣を鍬に》で相手にライフを与えてしまう事が痛く、最後の数点を削れず負けと言う事が起こり易くなってしまいます。ただ、その代わりにカナスレとは違い、《タルモゴイフ》に対処し易くなっています。



Bant Delverの構成

では、実際のデッキリストの解説に移っていきます。以下が私の作ったリストです。

▽Bant Delver サンプルリスト
晴れる屋レガシー杯 - 2014-02-11- 4位
Kurokawa Naoki


60 Mainbord Cards

■Creature                 ■Spells                 ■Sideboard                  
4《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》4《渦まく知識/Brainstorm》3《翻弄する魔道士/Meddling Mage
4《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》4《思案/Ponder》1《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》4《剣を鍬に/Swords to Plowshares》1《被覆/Envelop》
2《真の名の宿敵/True-Name Nemesis》4《Force of Will》1《狼狽の嵐/Flusterstorm》
4《目くらまし/Daze》1《流刑への道/Path to Exile》
■Lands                   2《呪文貫き/Spell Pierce》1《解呪/Disenchant》
4《汚染された三角州/Polluted Delta》2《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》1《仕組まれた爆薬/Engineered xplosives》
4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
1《森の知恵/Sylvan Library》1《真髄の針/Pithing Needle》
1《霧深い雨林/Misty Rainforest》1《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》1《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》
1《沸騰する小湖/Scalding Tarn》1《殴打頭蓋/Batterskull》1《大祖始/Progenitus》
3《Tundra》1《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》
3《Tropical Island》2《水没/Submerge》
3《不毛の大地/Wasteland》


草の根でのデッキリストで恐縮ですが、上記がBant Delverのサンプルリストになります。
では、カードタイプ別に分類し、カード選択について話していきます。


►クリーチャー

4《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》
2《真の名の宿敵/True-Name Nemesis》


秘密を掘り下げる者:表タルモゴイフ石鍛冶の神秘家真の名の宿敵




►装備品

1《殴打頭蓋/Batterskull》
1《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》


殴打頭蓋梅澤の十手

クリーチャーは合計14枚となり、Patriotよりもクリーチャーが4枚多くなっています。
装備品と《真の名の宿敵》の相性の良さはそのままに、《タルモゴイフ》を追加する事により、打点も向上しています。
2マナ域が"8枚"あり、ダブつく事が予想されますが、Team Americaでも《Hymn to Tourach》と、《タルモゴイフ》と言う
2マナ域の被りはありますのでそこまで気にする事ではないでしょう。

部族には《石鍛冶の神秘家》の方が、コンボには打点の高い《タルモゴイフ》の方が有効になります。
持ってくる装備品の選択は相手により変わるので難しいですが、《殴打頭蓋》をいきなり持ってくるよりも《梅澤の十手》を持ってきて
お伺いを立てる方が良いのではないかと思っています。

対戦相手からすると、既にこちらが《殴打頭蓋》を持っているかもしれないという裏目が存在するため
なかなか《石鍛冶の神秘家》を放置すると言うわけにもいきません。
装備品は《殴打頭蓋》は当然として、2枚目には《梅澤の十手》を取っていますが、《火と氷の剣》のメイン採用も十分考えられます。



►►ドロースペル

4《渦まく知識/Brainstorm》
4《思案/Ponder》
2《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
1《森の知恵/Sylvan Library》


渦まく知識思案ギタクシア派の調査森の知恵

《渦まく知識》と《思案》はテンポデッキには必要不可欠でしょう。
その時々により、クリーチャーとスペルの足りない方を集めて行く事になります。

《ギタクシア派の調査》はカナスレやPatriotなどでも使われていますが
このデッキの場合は前述の《石鍛冶の神秘家》の装備品の選択をしやすくなるなど情報戦で優位に立てる事と
《タルモゴイフ》を大きくする事の両方に貢献します。
また、サイドボード後の話になりますが、《翻弄する魔道士》との相性も抜群です。

《森の知恵》はせっかく緑を入れたのだからと追加のドローとして投入しましたが、他のカードに変更可です。
今回のリストでは《不毛の大地》を1枚減らしていますが、これを戻すのも良いでしょう。
《殴打頭蓋》との相性の良さは言うまでもありません。



►►妨害スペル

4《Force of Will》
4《目くらまし/Daze》
2《呪文貫き/Spell Pierce》
4《剣を鍬に/Swords to Plowshares》

Force of Will目くらまし呪文貫き剣を鍬に

カウンターは基本の10枚のみ、除去は《剣を鍬に》4枚のみと、最低限の枚数になっています。
相手への干渉という点では心細いですが、その分、クリーチャーでプレッシャーを掛ける事によって相手に対処を迫り
結果的に相手に干渉せずとも相手がしたい事をする時間を減らすことができます。

サイド後は《翻弄する魔道士》や《ヴェンディリオン三人衆》等の妨害しつつダメージを刻むと言う攻防一体のカードも投入されます。



■サイドボード

サイドボードは主にコンボ対策、クリーチャー対策、置物対策の3つに分類できます。

①コンボ対策

3《翻弄する魔道士/Meddling Mage》
1《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
1《被覆/Envelop》
1《狼狽の嵐/Flusterstorm》
1《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》
1《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》

翻弄する魔道士ヴェンディリオン三人衆被覆
狼狽の嵐
墓掘りの檻大祖始の遺産

クリーチャー、カウンター、置物の3パターンでコンボ対策をしています。
《翻弄する魔道士》はSneak ShowやANTなどのキーカードが限られるデッキに効きます。
《ヴェンディリオン三人衆》はコンボにも勿論効きますが、コントロールにもサイドイン出来ます。

《被覆》と《狼狽の嵐》は追加のカウンターです。
《被覆》はソーサリー限定ですが、相手の土地が伸びていてもカウンター可能
《狼狽の嵐》は相手がカウンターを構えていてもカウンター可能と、それぞれ強みがあります。

《墓掘りの檻》は墓地対策としても一級品である他、対Elvesでも《自然の秩序》と《緑の太陽の頂点》の二つのキーカードを無効化できるため、非常に有効です。《大祖始の遺産》はDredgeやReanimateだけでなく、対カナスレでも効きます。

白の入っているデッキの墓地対策には《安らかな眠り》が採用されることが多いのですが
Bant Delverでは自分で《タルモゴイフ》を使っているため、採用することが難しくなっています。


②クリーチャー対策

1《流刑への道/Path to Exile》
2《水没/Submerge》
1《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》

水没流刑への道仕組まれた爆薬


追加のクリーチャー除去として一般的なのは《流刑への道》です。
自分が《目くらまし》や《不毛の大地》を使っている関係で、基本土地を使っている相手には使いにくいカードです。
逆に基本土地が入っていないデッキ相手には最強の除去と言っていいでしょう。デルバー対決でサイドインされる事が多いです。

《水没》もデルバー対決で有効なカードです。
テンポデッキ対決ではマナを使わずに相手のクリーチャーに対処出来るこのカードは非常に重宝します。
ただ、Patriotにはサイドインできません。

《仕組まれた爆薬》は万能除去です。
Elvesなど、マナ域の低いクリーチャーを横に並べるデッキに非常に良く効きます。
また、トークンや裏返った《秘密を掘り下げる者》のマナコストは0マナなので、0で起きましょう。
また、クリーチャー以外も破壊する事が出来るため、置物対策にもなっています。


③置物対策

1《解呪/Disenchant》
1《真髄の針》

解呪真髄の針


《解呪》は古えからの置物対策ですね。《帰化》や《クローサの掌握》でも勿論OKです。

《真髄の針》は《師範の占い独楽》や《霊気の薬瓶》を封じられる他、《精神を刻む者ジェイス》や《ヴェールのリリアナ》等のPWや
Sneak Showの《騙し討ち》対策にもなり、また《翻弄する魔道士》と同じく、《ギタクシア派の調査》との相性は抜群です。
フェッチランドを指定する事も出来るため、《ギタクシア派の調査》で手札を覗き、フェッチランドを指定と言う動きも可能です。


④その他

1《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》

火と氷の剣

今回のサイドボードではその他に分類されるのは《火と氷の剣》のみです。
追加の装備品ですが、対コンボや対《真の名の宿敵》でサイドインする事が多いです。
《真の名の宿敵》を場に出されてしまうと2体以上のクリーチャーを展開するか、飛行クリーチャーがいない限り、攻撃が通らないため
攻撃を通せるようになるプロテクション(青)は非常に有効です。もちろん《精神を刻む者ジェイス》にも強い装備品です。



Bant Delverの優位性

では、他のデルバーデッキと比べてBant Delverが優っている点、劣っている点について考えていきます。
まず攻撃力ですが、これは《タルモゴイフ》が入った事により上がっていると言っていいでしょう。
Patriotよりもクリーチャーは増えており、Team Americaと比較しても《死儀礼のシャーマン》の代わりに《石鍛冶の神秘家》が入っているのでより攻撃的になっていると言えます。

対して妨害力ですが、これはかなり低下していると言っていいでしょう。
カナスレには《もみ消し》や《呪文嵌め》などの追加のカウンターがありますし、Team Americaには《Hymn to Tourach》や
《思考囲い》等の手札破壊があります。

Patriotには追加のカウンターはありませんが、《剣を鋤に》と《稲妻》の両方を搭載されクリーチャーを捌き易い構成になっています。
よって、Bant Delverは他のデルバーデッキよりも相手への干渉に欠けているため、常に先手で攻めていく必要があります。
カナスレよりも《真の名の宿敵》に強く、Patriotよりも打撃力に長け、Team Americaとは異なり、装備品による攻めも持っています。
これらの攻めの部分で優っているのがBant Delverの長所と言えます。



デッキの可能性

今回はBant Delverの紹介をしてきました。
しかし、私が主張したいのはBant Delverがデルバーデッキで最も優れていると言う事ではありません。
他のデルバーデッキにもそれぞれ長所がありますし、それぞれのデッキの強さは甲乙つけがたいものがあります。
決してBant Delverがそれらに劣っているわけではない、と言う事を主張したかったわけです。

レガシーには多種多様なデッキがありますが、トップメタと呼ばれるデッキは限られています。
しかし、トップメタのデッキに対抗できる力を持っているにも関わらず、日の目を見ていないデッキはまだまだあるはずです。
『使われていない=弱い』と決めつけるのはいささか視野が狭いのではないでしょうか?

どんなトップメタデッキも最初からトップメタだったわけではありません。
誰かがそのデッキで結果を出して有名になり、便乗する人々が出てきて、だんだんとトップメタの一角になっていったはずです。
次に新たなデッキの可能性を見出すのはあなたかもしれません。




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【コラム】How to beat Canadian Threshold

How to beat Canadian Threshold


こんにちは。関東でレガシーを中心にプレイしている和歌ロックと申します。
現在は『Canadian Threshold(以下カナスレ)』を主に使用しています。

前回は『カナスレのフリースロットについて』をお話をさせていただきました。
今回はズバリ、『カナスレの倒し方について』話していこうと思います。


よく「カナスレに有利なデッキって何?」とか「カナスレの弱点って何?」と訊かれます。
一般的にカナスレは弱点の少ないデッキで、殆どのデッキと五分以上に戦える等と言うことが言われます。

しかし、そんな万能なデッキなら誰もが使っていることでしょう。
確かにレガシー環境に数多く存在するデッキの中で使用者が多いデッキだとは思いますが
レガシー環境を席巻するほど支配的とは言えません。

では、何故カナスレと言うデッキはあたかも万能かの様に称えられるのでしょうか。
先ずは、その強さの秘密に迫っていきましょう。

強みが分かれば逆に弱みが浮き彫りになってくるはずです。


Border_4.jpg

カナスレの強み

軽さ

カナスレのリストを見れば一目瞭然なのが土地の少なさです。無色マナしか出ない《不毛の大地》を除けば14枚。
しかも、内8枚はデュアルランドを持ってくるフェッチランドであり、実際に有色マナが出るのは6枚のみです。

これはレガシー環境広しといえども、群を抜いて少ない枚数です。どうしてこれほど土地を少なく出来るのか・・・
これは無論、入っているカードの平均マナコストが非常に低く設定されているからです。



リストを見てみましょう。

サンプルリスト
トーナメント:Grand Prix Washington D.C.
2013/11/16-17
成績:10位

Player:Daryl Ayers
Deck Name:
Deck Designer:
アーキタイプ:RUG Delver

Land(18)
4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4《汚染された三角州/Polluted Delta》
4《不毛の大地/Wasteland》
3《Tropical Island》
3《Volcanic Island》

Creature(12)
4《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
4《敏捷なマングース/Nimble Mongoose》
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》

Spells(30)
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《思案/Ponder》
4《Force of Will》
4《目くらまし/Daze》
4《稲妻/Lightning Bolt》
4《もみ消し/Stifle》
3《呪文貫き/Spell Pierce》
1《二股の稲妻/Forked Bolt》
1《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
1《呪文嵌め/Spell Snare》

Sideboard(15)
3《水没/Submerge》
2《赤霊破/Red Elemental Blast》
2《乱暴/転落/Rough/Tumble》
2《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》
1《クローサの掌握/Krosan Grip》
1《古えの遺恨/Ancient Grudge》
1《狼狽の嵐/Flusterstorm》
1《呪文嵌め/Spell Snare》
1《硫黄の精霊/Sulfur Elemental》
1《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》


012カード

なんと平均マナコストが〝1〝を切っています。
これは驚異的な軽さといってよいでしょう。カナスレの強みの一つがこの軽さです。



速さとマナ否定戦略

カナスレはとても軽いデッキです。しかし軽いカードは得てして重いカードよりも弱い傾向にあります。
レガシーでは環境全体の平均マナコストがスタンやモダンよりも低いですが、その傾向はレガシーでも変わりません
単純なカードパワーでぶつかったらカナスレは大体のデッキに間違いなく負けます。
では、何故カナスレは勝てるのでしょうか?


それは〝お互いに″軽いマナ域の間に勝負を決めてしまうからです。
平均マナコスト勝負では圧勝のカナスレはまず大体の相手に先手を取れます。
しかし、そのまま相手の土地が伸びて行けば、相手の方が強いカードをプレイしてくるので負けてしまいます。

それを防ぐためには重いカードを出させないことが必要でカナスレは主に二つの戦略でこれを行っています。
それは『速いダメージクロック』と『マナ否定戦略』です。


前回も述べましたが、カナスレをトップメタに押し上げたのは間違いなく《秘密を掘り下げる者》です。

delver.jpg
このカードが1ターン目に出た場合、あっという間に相手のライフを削りきってしまいます。
もし貴方がカナスレと対戦し、負けた時に貴方の手札が4枚あったらどうでしょう?その手札は無かったも同然です。

火力呪文を本体に打つ事はカードアドバンテージを失うことと同義ですがライフを0に出来るなら
失ったカードアドバンテージは全て無かったことになります。
そう、マジックは手札の枚数ではなくライフで勝負が決まるのです。


カナスレはそのクロックの速さで相手が重いカードをプレイする前に勝ってしまいます。
しかし、ここで1つ疑問に思うかもしれません。
だからって『3ターンでゲームが決まるわけじゃないだろ?』と・・・


もちろん仰る通りです。カナスレはどんなに早くても勝つのに4~5ターン掛かりますし実際にはもっと掛かります。
では、なぜ対戦相手は重いカードをプレイできないまま負けてしまうのでしょうか?
その秘密はもう一つの戦略、『マナ否定戦略』にあります。



No Mana, No Game



レガシーは全体的に多色デッキが多い環境です。そのため、デュアルランドとフェッチランドに溢れています。
この様な多色環境がカナスレを支えているのです。

デュアルランドには《不毛の大地》が、フェッチランドには《もみ消し》がそれぞれ刺さります。
これらのカードにより、お互いを序盤のマナ域に縛っておくのです。
これによってターンは経っているのにお互いに土地が並ばない状態が続きます。

この状態でカナスレ側にクロックが居た場合どうなるでしょうか?
序盤のマナ域のままゲームが終わってしまうというわけです。


カナスレは『序盤~中盤~終盤』、隙が無いデッキではありません。序盤が圧倒的に得意なデッキなのです。
その序盤勝負に相手を引きずり込む戦略を持ち合わせているわけです。

そして中盤に差し掛かり、漸く重いカードがプレイ出来る頃にはもう取り返しのつかない場になっているのです。



汎用性

またカナスレの特徴として挙げられるのが、入っているカードの汎用性の高さです。
カナスレには対戦相手に効かないカードがほぼ存在しません。

カナスレに採用されているカードは主に『クリーチャー』と『相手の邪魔をするカード』に分かれています。

クリーチャーカードは相手がどんなデッキだろうと必要ですし
相手の邪魔をするカードもスペルを唱えないデッキはないので、やはり無駄になりません。
繰り返しになりますがレガシーはデッキの種類が多く相手により『効果的なカード・無駄になるカード』が異なります。


例えば万能除去として名高い《剣を鍬に》は、相手のデッキにクリーチャーがいなければ完全な無駄カードです。
しかし、カナスレはクリーチャー除去に火力呪文を採用しています。
これにより、たとえ相手のデッキがノンクリーチャーデッキだろうと除去が無駄になることはありません。
相手本体を狙えばいいからです。入っているカードの汎用性の高さもカナスレの強みの1つです。



vs.



カナスレに対して有効な戦略

これまではカナスレの強みを挙げてきました。ここまで読んできた方はなんと強いデッキだろうと思ったことでしょう。
勿論ここで終わってはこの記事の意味がありません、タイトル詐欺になってしまいます。
上げてから↑↑↑落としましょう↓↓↓



ここからはカナスレの弱点について話していきます。
これまでに弱点のヒントはそこかしこに散りばめられてありました。デッキの強みは反面弱みにもなり得るのです。
では、具体的にカナスレにはどのような戦略が有効なのかについて話していきましょう。


Border_4.jpg


マナ否定の被害を最小限に抑える

カナスレの軽さは既に述べた通り、相手の土地が伸びていない間にゲームを決められてこそ長所になり得ます。
ゲームが長引き、相手の場に土地が伸び始めた時に勝負を決められていない場合カナスレは負けるでしょう。
相手のプレイするカードの方がカードパワーが高く強いのだから当然の結果です。
よって『マナ否定戦略』を否定するのが一つの有効な戦略となります。

デュアルランド、フェッチランドをプレイしないのが理想ですが、先ほども述べた通り多色デッキが強い以上
これらの土地をプレイしなければならない場合が多いでしょう。
その場合どうすれば良いかについてお話していきます。



手札にデュアルランド、フェッチランドしかないという場合にはどうすればよいのでしょうか。

まずフェッチランドですが、これは相手がマナを残している場合には無闇に起動しないようにしましょう。
カナスレ側からすれば《もみ消し》のためにマナを残すという状態は都合の良い状態ではありません。
クロックを出せている様な場合は別ですが、出せていない場合は一刻も早く《もみ消し》を構えない状態にもって行きたいと思っています。
そのためには相手のフェッチランドをもみ消せるのが一番です。


カナスレは我慢比べをしたら確実に負けてしまうデッキなので、こちらから痺れを切らしてはいけません。
カナスレ側は土地が切り詰められているので、土地の並べ合いが出来ないのです。

そもそも、カナスレは3枚以上土地を並べたくないという事もあります。
フェッチランドは起動しない限り、カナスレ側の土地を1枚縛ることが出来るので
恐らくいつまでも起動しないでいれば、カナスレ側が折れてフルタップしてくるでしょう。
起動するのはそれからで良いのです。

これにより、無駄になりにくいカナスレ側のカードを1枚無駄にさせたことになります。



デュアルランドを置くのは何か手札にプレイ出来るカードがあるときにしましょう。
プレイしたカードに対処するマナを使わせることが出来れば《不毛の大地》を起動するのを遅らせる事ができます。

最悪なのは、何もプレイせずに破壊されてしまう事です。
デュアルランドを置くときには勇気を持って手札のカードをプレイしていきましょう。

基本土地であり、速いクロックを出されていない場合にはそんなに無理をする必要はありません。
逆に時間が無い場合にはガンガン勝負を仕掛けていきましょう。
カナスレ側からすれば、基本的には怖がってくれることが有難い場合が多く実際には手札がハリボテだったりします。
よって、手札を覗けるカード、手札破壊カードは非常に有効です。



No Pain, No Gain
 


マナを増やす

土地を縛ってくるならば、毎ターンのセットランド以外で使えるマナを増やせばいい、という戦略です。
レガシーにおいて、マナを払わずにクリーチャーをプレイするのに打ってつけのカードがあります。
それは《霊気の薬瓶》です。vaial_2014010618225400b.jpg
このカードは土地をプレイすることなく、クリーチャーを戦場に送り込む事ができ、更に
カナスレの得意分野であるカウンターを封じ込めることができます。


レガシー環境には《霊気の薬瓶》を使うデッキは複数存在していますが中でも
『Death and Taxes*以下デスタク』はカナスレに有利なデッキです。

ほかの《霊気の薬瓶》を使うデッキ・・・例えばマーフォークやゴブリンが
《秘密を掘り下げる者》に対しての回答が少ないのに対しデスタクには他2つよりも回答が多い構成になっています。

まず、4枚の《剣を鍬に》が搭載され、また飛行クリーチャーも入っています。
これにより《秘密を掘り下げる者》に対処する事が可能なため《霊気の薬瓶》と相まってカナスレに対し有利と言われているのです。
又これらのデッキは単色のため、カナスレお得意の『マナ否定戦略』が効き難いことも有利になる要因となっています。




《死儀礼のシャーマン》の様な、マナを生み出すクリーチャーも有効です。
生きれば使用できるマナが増えカナスレに除去を打たせれば、その分カナスレ側の展開は遅れます。

《老練の探検者》は除去すら出来ない、カナスレにとっては悪夢のようなカードです。
アタックを止めるか、土地を伸ばさせるかという不自由な二択を迫らせることが可能です。
『Nic Fit』がカナスレに有利と言われるのはこのクリーチャーのお陰と言っても過言ではありません。

Death_Veteran_20140106182254db5.jpg

最後に、自身が《不毛の大地》を使っている場合、その起動タイミングには気をつけなければなりません。
土地を伸ばすことが目標のため、基本的には起動せず取っておくことが大事です。

特にクロックを出されている場合や《もみ消し》されるタイミングでの起動は基本的に悪手になります。
逆に、相手が2枚目の土地を置いてこなかった場合や、手札に土地が無いと分かった場合には起動しましょう。
しかし、その場合もクロックを処理することが最優先です。



クロックを維持させない

カナスレの戦略は全て、クロックが維持されていて成り立つものです。
クリーチャーを除去、またはアタック不能にしてしまえば、カナスレは赤子の手を捻るように簡単に倒せます。

出来れば、軽いカードがいいでしょう。打ち消すことが出来なければなお良いです。
《突然の衰微》《至高の評決》がそれらの該当に当て嵌まります。

衰微ばでくと

最近出たカードでは《真の名の宿敵》がカナスレに強いカードです。
少し重いですが、一度出てしまえばカナスレには対処不能、地上は完全に止まります。
《未練ある魂》も重いスペルを打てるようになるまでの時間を稼いでくれるので有効です。

nemesis_Lls_2014010618275384e.jpg

また、サイドボーディング後は墓地対策も有効になります。
特に《大祖始の遺産》と《安らかな眠り》は、非常に有効な墓地対策です。
共に軽く、前者は《敏捷なマングース》を牽制しつつ、いざとなればドローできるので無駄になりにくく
後者は《敏捷なマングース》と《タルモゴイフ》を完全に封じ込めることができます。

れりくいさんたるもまん




今回はカナスレの倒し方について話させていただきました。
今までカナスレへ苦手意識を持っていた方は今回紹介したカナスレの弱点を突いて、カナスレを倒しましょう。
カナスレを使用している方はカナスレに関する知識が少しでも深まって頂けたならこれほど嬉しいことはありません。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!



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【コラム】Canadian Thresholdのフリースロットについて

誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか「完璧なデッキを作りたい」と。
どんなデッキにも『固定スロット』と呼ばれるスロットが存在します、と同時に
『フリースロット』と呼ばれているスロットも存在しています。

では、そのフリースロットを固定スロットに変えることが出来たなら・・・。
デッキ構築に悩まされることのない完璧なデッキが完成するではないか!



・・・・。



変なテンションで始まりましたが、今回コラムを書かせていただくことになりました、和歌ロックと申します。
関東でレガシーを中心にプレイしており、最近は【Canadian Threshold(以下カナスレ)】を使っています。
このコラムではカナスレのフリースロットについてお話していきたいと思います。

まず、カナスレについての説明から始めていきましょう。
カナスレはレガシー環境の最古から存在するデッキですが、その姿は今現在とはかなり異なるものでした。


David Caplan
GP Chicago 2009 Top 8

Main Deck
60 cards

3《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
3《汚染された三角州/Polluted Delta》
4《Tropical Island》
4《Volcanic Island》
4《不毛の大地/Wasteland
18 lands

4《敏捷なマングース/Nimble Mongoose》
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
8 creatures

4《渦まく知識/Brainstorm》
4《思案/Ponder》
4《Force of Will》
4《目くらまし/Daze》
4《呪文嵌め/Spell Snare》
4《もみ消し/Stifle》
4《火+氷/Fire/Ice》
4《稲妻/Lightning Bolt》
1《急流/Rushing River》
1《拭い捨て/Wipe Away》
34 other spells


■Sideboard
4《水没/Submerge》
4《撹乱/Disrupt》
2《赤霊破/Red Elemental Blast》
2《紅蓮波/Pyroblast》
1《紅蓮地獄/Pyroclasm》
1《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
1《クローサの掌握/Krosan Grip》
15 sideboard cards


 
この時期のカナスレはメインボードのカードの内、58枚が固定されており
フリースロットは《急流/Rushing River》と《拭い捨て/Wipe Away》のみという非常に美しいデッキでした。
ここにバウンスを取るか《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》《三角エイの捕食者/Trygon Predator》等の
クリーチャーを取るかぐらいしか悩むことはありませんでした。

しかし、時は流れ、イニストラード発売後からカナスレは変動の時期を迎えます。

デルバー

秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》の登場により、カナスレは一気に姿を変えました。
そして、58枚固定スロットの時代は終わりを告げたのです。
では、今現在のカナスレの固定スロットとはどの部分を指すのか、見ていきましょう。以下のランキングをご覧ください

【採用枚数ランキング】

①位
秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets
渦まく知識/Brainstorm
思案/Ponder
稲妻/Lightning Bolt
不毛の大地/Wasteland
・・・136枚

⑥位
タルモゴイフ/Tarmogoyf
・・・134枚

⑦位
敏捷なマングース/Nimble Mongoose
Force of Will
・・・133枚

⑨位
目くらまし/Daze
・・・131枚

⑩位
もみ消し/Stifle
・・・121枚

次点 《呪文貫き/Spell Pierce
・・・88枚



【採用率ランキング】

①位
秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets
敏捷なマングース/Nimble Mongoose
タルモゴイフ/Tarmogoyf
渦まく知識/Brainstorm
思案/Ponder
Force of Will
目くらまし/Daze
稲妻/Lightning Bolt
不毛の大地/Wasteland
・・・100%

⑩位
呪文貫き/Spell Pierce
・・・97%

次点《もみ消し/Stifle
・・・94%



これは2013年1月から今現在まで、Star City Games(以下SCG)とグランプリにおいて
TOP16に入ったカナスレのリスト(合計34)の中で【採用枚数】と【採用率】にランキングをつけたものです



【採用率】とは枚数を問わず、採用されているか否かの率のこれらのランキングに入っているカード達が
現在のカナスレにおける固定スロットだと言えます。
採用枚数ランキングで《呪文貫き/Spell Pierce》を30枚以上、上回っている《もみ消し/Stifle》が採用率ランキングで
呪文貫き/Spell Pierce》より下回っているのは興味深いですね。
これは、《もみ消し/Stifle》の方が4枚積みされることが多いことに起因しています。

また、《もみ消し/Stifle》は《呪文貫き/Spell Pierce》に比べ安定性に欠けるため
敢えて採用しない人がいることも関係しているものだと思われます。
これに関してはカウンターの項で詳しく取り上げたいと思います。

対して、【採用率100%】のカードを入れない理由はないと思います。


敏捷なマングース/Nimble Mongoose》や《タルモゴイフ/Tarmogoyf》が減らされているリストもありますが
その場合、代わりのクリーチャーが必ず採用されています。
Force of Will》や《目くらまし/Daze》が減らされているリストがあるのは
これらのカードを複数枚引くとその効果の薄れるカードだからです。

とりあえず10位までのカードは、枚数調整はともかく、デッキには絶対に入るカードです。
また、《呪文貫き/Spell Pierce》も汎用性の高いカードなので、採用しない手はないでしょう。


■固定スロット
4《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets
3《敏捷なマングース/Nimble Mongoose
3《タルモゴイフ/Tarmogoyf
4《渦まく知識/Brainstorm
4《思案/Ponder
3《Force of Will
3《目くらまし/Daze
2《呪文貫き/Spell Pierce
4《稲妻/Lightning Bolt
3《Tropical Island
3《Volcanic Island
4《不毛の大地/Wasteland
8《フェッチランド

ここまでで48枚です。後12枚も自由に決められるのです!
しかし、カードの配分を間違えるとデッキがめちゃくちゃになってしまいます。
クリーチャーを増やしすぎても、カウンターを増やしすぎてもデッキは上手く回ってくれません。


カナスレのデッキに搭載されているカードは、土地を除けば、4つの種類に分けられます。

クリーチャー
ドロー操作
カウンター
除去
の4つです。4つの配分は大体以下のようになります。


クリーチャー 12~14枚
ドロー操作   8~10枚
カウンター  13~16枚
除去       6~7枚


そして上記の枠に当てはめると、残りカード枚数の配分は以下のようになります。

クリーチャー あと2~4枚
ドロー操作  あと0~2枚
カウンター  あと5~8枚
除去     あと2~3枚


それではまず、クリーチャーから見て行きましょう。

秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets
敏捷なマングース/Nimble Mongoose
タルモゴイフ/Tarmogoyf

を、4枚ずつ採用するのが一般的なクリーチャー枠ですが、他のクリーチャーを追加で入れたり
何枚か差し替えたりするのも悪くはないと思います。候補を紹介していきましょう。


渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer

ラバマン1
火力内蔵のクリーチャー。
死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》の跋扈する環境では無類の強さを誇ります
ただ、《敏捷なマングース/Nimble Mongoose》との相性は悪いので過信は禁物です
墓地を食べてしまうので、必然的にスレッショルドしにくくなります。
よって、《敏捷なマングース/Nimble Mongoose》を3枚に抑えて採用されることが多いです。


漁る軟泥/Scavenging Ooze

なんでい1
墓地を食べるクリーチャー。
複数体の《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》がいても、緑マナが複数あれば封殺することが出来ます。
後述の《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》もただの瞬速2/1に。
タルモゴイフ/Tarmogoyf》とマナ域が被っているため、よく《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を1枚差し替えで採用されます。


瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage

しゅんしょ1
このカードの良い所は他のカードの水増しになることです。
状況によって、ドロー操作、カウンター、除去のいずれにもなれます。
最近は、追加で1枚挿す場合これが一番よく採用されています。弱点は重いところ。


そして最後にヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique

ヴェンディ
対コンボでは最高レベルのカードです。
また飛行クリーチャーのいないデッキ相手には5枚目の《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》として重宝します。
終末/Terminus》や《天使への願い/Entreat the Angels》などの奇跡カードに対して、
誘発にスタックでプレイし、デッキボトムに送ることによって、実質カウンターすることも出来ます。




次に、ドロー操作です。
8枚で十分と思われるかもしれませんが、結果を出しているリストの殆どに追加のドロー操作が採用されています。

【SCG 7/7 1st】
ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》 ・・・3枚

【SCG 7/7 2nd】
思考掃き/Thought Scour》・・・1枚
森の知恵/Sylvan Library》 ・・・1枚

【SCG 6/23 4th】
思考掃き/Thought Scour》・・・1枚

【SCG 6/17 4th】
森の知恵/Sylvan Library》 ・・・1枚

【SCG 6/9 3rd】
ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》 ・・・1枚

【SCG 6/9 7th】
森の知恵/Sylvan Library》 ・・・1枚

【SCG 6/2 5th】

思考掃き/Thought Scour》 ・・・1枚


しこうはき1
 一見とても弱そうに見えます思考掃き/Thought Scourですが
敏捷なマングース/Nimble Mongoose》をすぐにスレッショルドさせる為に役立ちます。

他にも《渦まく知識/Brainstorm》後や《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》のチェック後
水没/Submerge》後、《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》ドロー後など、役に立つ場面は多いです。
ただ、前述したように何かと組み合わせて力を発揮するカードなので、単体ではやはり弱いカードです。
1枚採用に抑えられているのもその様な理由からでしょう。



次にギタクシア派の調査/Gitaxian Probeについて。

ぎたちょう1
これは最近になって採用され始めたカードです。
SCGやGPで結果を残しまくっているJacob Wilsonが好んで使っています。
相手のハンドを見てから行動を決められるため《もみ消し/Stifle》やカウンターを構えるべきか、
はたまたクリーチャーを出すべきか等の判断が容易になります。

ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》を打ってからフェッチランド置いてエンドと動くと
相手がこちらのデッキをコンボだと勘違いし、ノーケアでフェッチを切りそのまま簡単に嵌められる時もあります



最後に《森の知恵/Sylvan Library》です。

しるばn1
これはカナスレというデッキにおいて、唯一と言っていいアドバンテージを取れるカードです。
ライフレースをしてこない相手にはガンガンライフを払って物量攻撃に出ましょう。
剣を鍬に/Swords to Plowshares》を打ってくる様なデッキ相手には最高の相性です
相手の除去が実質1ドローになるのですから・・・




そして、カウンターです。
この選択が個人によって一番異なる部分かもしれません。その選択とはもみ消し/Stifleを使うか否かです。

もみけし
私の意見を先に述べると、私は《もみ消し/Stifle》をおすすめしません。何故なら強い場面が限定的だからです。
まず、後手だった場合はその強さが半減します。
相手が1ターン目に《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》を出してきているのに
もみ消し/Stifle》を構えていて一体何になるでしょうか?
先手だったとしても、相手がフェッチランドを切って来ない限り意味がありません。

フェッチランドだとしても、賢明な対戦相手は置いてエンドと言ってくるでしょう。
結果こちらは相手のフェッチに1マナを縛られているわけです意味がありません。

では、代わりにどのカウンターを使えばよいのでしょうか。よく使われるのは呪文嵌め/Spell Snareです。

スネア1

レガシー環境の2マナ域にはカナスレにとって致命的なカードが多く存在しています。
このカードはそれらを相手が何マナ出せようが、打ち消せます。
カナスレには基本的に《Force of Will》以外には確定カウンターがありません。

だから《もみ消し/Stifle》+《不毛の大地/Wasteland》で相手の土地を嵌めなければならないと思っている方が多い様ですが、土地を嵌めて勝てるかは相手の動き次第です。それはこちらで選択できる事ではありません。

それならば、確定で2マナを消せる《呪文嵌め/Spell Snare》を採用する方が良いと思いませんか?
もちろん《もみ消し/Stifle》には《もみ消し/Stifle》にしかできない仕事があります。

仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》や《破滅的な行為/Pernicious Deed》《終末/Terminus》と言った
カナスレにとって致命的な全体除去呪文は《もみ消し/Stifle》で対処できます。

安らかなる眠り/Rest in Peace》のリムーブももみ消せますし、《殴打頭蓋/Batterskull》の細菌トークンももみ消せます
梅澤の十手/Umezawa's Jitte》にカウンターが乗るのも防げますし《祖先の幻視/Ancestral Vision》の待機も消せます

他にも致命的な起動型能力・誘発型能力は沢山あり、そういう点から見れば《もみ消し/Stifle》は強力なカードです。
またコンボ相手には土地を縛ることが有効なことが多いため、《もみ消し/Stifle》が必要だと感じるでしょう。
なのでメタゲームによって使い分けるのが一番良いと思います。




最後は除去です。追加の除去には多くの選択肢があります。
この中で一番採用率が高いのは二股の稲妻/Forked Boltです。
先ほど紹介した《森の知恵/Sylvan Library》が唯一と言っても良いアドバンテージを取れるカードと述べましたが
このカードと火+氷/Fire+Iceもアドバンテージを取れます。

 ひこおり   ふたまた
小さなアドバンテージだと思うかもしれませんが、カナスレは1対1交換を繰り返すデッキなので
この様な小さなアドバンテージでもとても重要になります。

横に並べるデッキや、《未練ある魂/Lingering Souls》を使用したデッキが多い環境の場合は
二股の稲妻/Forked Bolt》を使うのが良いでしょう。《火+氷/Fire+Ice》は除去として見ると重いですが
場に出てしまったデカブツを一時的に無力化し、攻撃を通すという使い方も出来ます。


四肢切断/Dismemberは完全にデカブツ対策です。

ししせつ1
今現在、このカラーで《タルモゴイフ/Tarmogoyf》《墓忍び/Tombstalker
聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を倒せるのはこのカード位しかありません
特に森を置いてこない《墓忍び/Tombstalker》にはこのカードがないと対処できません
(《水没/Submerge》をピッチでプレイ出来ないため)
また《殴打頭蓋/Batterskull》のついた細菌トークンも対処出来ます。


最後にChain Lightningですが、これは本当に追加の《稲妻/Lightning Bolt》です。

ちぇんらい

1点でも打点を上げたい場合ならこのカードです。
しかし、タフネス1を対処する時の《二股の稲妻/Forked Bolt》も1点多くあたえられるため
私は《二股の稲妻/Forked Bolt》で良いと思っています。




【さらなる可能性】
ここからは採用枚数が少ないマイナーなカードたちを紹介したいと思います。

3counter.jpg

カウンター3種。
狼狽の嵐/Flusterstormとかメジャーだろとおっしゃる方が多いと思いますが、メインの話です。
GPストラスブール3位のリストにはメインにこれが1枚入っていました。サイドに2枚取ってるのにも関わらず。

絶対にコンボを倒したいそんなあなたに。次に誤った指図/Misdirection
完全に《突然の衰微/Abrupt Decay》意識です。
日本でも、同じ考えで《方向転換/Divert》を試している方がいました。
うまく相手の《Hymn to Tourach》を跳ね返したら脳汁出ます。

そしてイゼットの魔除け/Izzet Charm
ドローにもカウンターにも除去にもなる、強い!と言いたい所なのですがどのモードでも重いです。
器用貧乏な一枚。

最後に島/Island

shima1

19枚目のランドとして投入されることがあります。
他に土地がない場合の1ターン目《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》や《思案/Ponder》の時に持ってくるようです
不毛の大地/Wasteland》恐怖症のそんなあなたに。青マナ出る分、《Taiga》よりは良いかもしれません。


他にもまだ試されていないカナスレに合ったカードはあると思います。
ちなみに私は《巣立つドラゴン/Fledgling Dragon》と《シミックの魔除け/Simic Charm》を試したことがあります。
どちらも一度もプレイされないまま解雇されましたが・・・皆さん、一度はプレイしてから解雇しましょう。

今回はカナスレのフリースロットについての話をさせていただきました。

皆さんもぜひカナスレを回して、自分だけの美しいリストを作り上げて下さい。
ここまで読んで下さりありがとうございました!



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