KMC Schedule
84th KMC
9月23日(Sat)
受付:13:15
開始:14:00
参加費:1000円
会場:港区民センター
最寄り駅:地下鉄中央線、JR環状線「弁天町」下車 徒歩7分

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関西レガシーカレンダー(間違っていても責任は負いません。)
83th KMC Final Movie

これからの「悪疫」の話をしよう -後編-

突然ですが、皆さんは「MTGで最も速い色はどれか?」と訊かれたらなんと答えますか?


おそらく、多くの人は"赤"と答えるだろう。
或いは強力なウィニー戦略を擁する"白"と答える人も少なくはないと思う。
または、マナソースが豊富で土地展開力の高い"緑"と答える人もいるだろう
もしかしたら、空飛ぶナカティルとまで言われる最強1マナビートクリーチャー《秘密を掘り下げる者》のいる""こそが
最速だと言う人も中にはいるかもしれない。



しかし、余はこの問いには常に"黒"だと答えます、何故なら黒には《暗黒の儀式》があるから。
《暗黒の儀式》が無ければ、5色中最遅と言っても過言ではない黒は、この1枚のカードによって
他のどの色よりも早く行動する事が出来ます。

レガシー最遅デッキの1つであるPOXデッキも同様です。
《暗黒の儀式》によって、POXデッキは対戦相手の動きに先んじてそのリソースを破壊する事が出来るのです。
その《暗黒の儀式》を上手に使う事こそがPOX上達への近道と言えます。


今回は《暗黒の儀式》のリスクリターンを中心に解説していきます。
そしてPOXデッキのもう一本の柱である土地破壊使用時に於ける破壊する土地の選別方法について紹介させて頂き
最後に、POXデッキの勝利までの流れについて述べさせていただきます。

►►前編も併せて御覧ください【これからの「悪疫」の話をしよう -前編-

Border_4.jpg



darkritualcrop.jpg


《暗黒の儀式》の運用
《暗黒の儀式》には非常に判りやすい弱点があります。
それは、単体では何もしないので確実にハンドアドバンテージを失う事です。
長期的に戦うPOXデッキにとってこのリスクはバカになりません。
一見ブン回りに見えても、その実、逆に追い詰められているという事も多々あります。


《暗黒の儀式/Dark Ritual》と《Nether Void》

例えば、先手1ターン目に《沼》→《暗黒の儀式》→《暗黒の儀式》→《Nether Void》

ブン回りです。デッキによっては1ターンキルと同意かもしれません。
たとえ、そうでなくとも面倒くさかったり、続けるのが馬鹿馬鹿しくなって投了する人もいたりするでしょう。
・・・けど、ちょっと待ってください。この動きって本当に強いですか?


この時の状況を詳しく見ていきましょう。

こちらの戦場には《沼》と《Nether Void》が1枚づつ。手札が3枚
対戦相手の戦場には何も無し。手札が7枚+次ターンには後手ドローで8枚

これは《Nether Void》置かれてる状態からゲームがスタートし、こちらが先手トリプルマリガンから《沼》セットでエンド"と言う
半死半生の苦境にも見えます。


《Nether Void》の上からカードをプレイするには最低でも土地が4つ必要です。
対戦相手が後手4ターン目に土地を4つ揃えてしまう確率は約59%(土地21枚と仮定)。後手5ターン目なら68%。

対して、こちらが土地破壊呪文で追い討ちをかける為に必要なマナは5マナ。
この状況から先手5ターン目にこちら(土地27枚)が5つ土地を揃えられる確率は単純計算で約42%
更にこの時に《Sinkhole》か《小悪疫》が手札にある確率は単純計算で約16%。

では、《Nether Void》の影響を受けない土地破壊土地ならどうでしょうか?
この状況から先手4ターン目までに《不毛の大地》か《リシャーダの港》を引く確率は約45%・・・。まだ分が悪いですね。



何故、こうなってしまうのでしょうか?
原因は対戦相手が全く消耗していない時に、《Nether Void》をプレイしてしまった事にあります。
こんなタイミングで《Nether Void》をプレイしても、ゲームのスタートラインが遠くなるだけで
対戦相手をロックするという効果は到底望めません。
それどころか、前述した《暗黒の儀式》の弱点によって、逆にこちらが苦境に立たされることになります。

1T目《Nether Void》は少し極端な例ですが、これは2T目に《沼》→《暗黒の儀式》→《Nether Void》する時も当然同じ事が言えます。
《暗黒の儀式》によって《Nether Void》を通常よりも早い段階でプレイすることが出来たとしても
その後、手札が対戦相手よりも2~3枚少ない状態で戦えるのかをもう一度よく考えてからプレイするようにしましょう。



たとえば、

《沼》
《沼》
《Hymn to Tourach》
《Maze of Ith》
《暗黒の儀式》
《暗黒の儀式》
《Nether Void》

FH1.jpg
この場合

1ターン目は《沼》→《暗黒の儀式》→《Hymn to Tourach》で、露払い
後手2ターン目に《沼》→《暗黒の儀式》→《Nether Void》

この方が断然良いです。
対戦相手の後手1T目に《思考囲い》で《Nether Void》を抜かれてしまったり
後手1T目に《死儀礼のシャーマン》を出されるなど裏目もありますが前述の1ターン目ぶっ放《Nether Void》よりはよっぽどマシです。


《Nether Void》の高速展開はそれだけで勝負が決まってしまう事もある強力なアクションですが
アドバンテージを失う《暗黒の儀式》からアドバンテージどころか1:1交換すら取らない《Nether Void》をプレイするのは
ハンドアドバンテージの損失が非常に大きいのです。




《暗黒の儀式》と《ヴェールのリリアナ》

これも1T目のお手軽ブン回りパターンです。
1T目にプレイされる《ヴェールのリリアナ》のインパクトは強烈で、返す後手1T目でスマートに回答する事は困難であり
-2能力の所為で、クリーチャーを出してもただただ犬死するだけになるので、凄まじい制圧力があります。
しかし、後手1T目に《ヴェールのリリアナ》をプレイするときには少し注意が必要です。

先手1T目の《ヴェールのリリアナ》が《Force of Will》でカウンターされるのは2:2交換なので
対戦相手を消耗させると言う戦略にもマッチするので問題ないのですが、後手1T目の《ヴェールのリリアナ》を
《呪文貫き》や《目くらまし》でカウンターされるのは2:1交換を取られる事になるので、少し問題があります。
それでも通った時のリターンが大きいので目を瞑ってぶっ放リリアナするのも悪くないのですが
後手の場合は他のアクション(《思考囲い》や《無垢の血》)があるのであれば其方を優先した方が良いでしょう。



《暗黒の儀式》と手札破壊
《Hymn to Tourach》は《暗黒の儀式》と最も相性の良いカードです。
2:1交換をとれる取れる《Hymn to Tourach》はハンドアドバンテージを失う《暗黒の儀式》から唱えるのに最適です。


《沼》
《Hymn to Tourach》
《思考囲い》
《暗黒の儀式》

FH2.jpg
と言う組み合わせを含む初手が来た時、

《沼》→《暗黒の儀式》→《思考囲い》→《Hymn to Tourach》の順番でプレイすることを強く勧めます。

《Hymn to Tourach》→《思考囲い》よりも、《思考囲い》→《Hymn to Tourach》でプレイした方が
相手の初手から土地を叩き落して事故に陥らせる確率が上がるからです。
ランダムで捨てさせた中から1枚選ぶのも悪くはないのですが、よりPOXの戦略とマッチしているのは1枚選んでからの
ランダムディスカードだと思います。


Border_4.jpg


土地破壊について
POXデッキの一番の強みで、中核となる妨害手段です。
取り立てて紹介するほどの事でもないのですが、何点か留意しておいた方がいい事もあるのでここに書いておきます。




黒マナの出る土地は壊す価値半減
《ヨーグモスの墳墓アーボーグ》を自分で設置する事が多いので、《Underground Sea》や《Bayou》の様な
元々黒マナを出す事の出来る土地よりも《Tropical Island》の様な黒マナの出ない土地を破壊する事を優先します。


"《島》"を《Sinkhole》するリスク
《Tropical Island》の様な"島"の土地タイプを持つ土地を対象に《Sinkhole》をプレイする際に注意すべき事があります。
それは《目くらまし》の存在です。

対象になっている"島"をピッチコストに当てる事で、《目くらまし》の+1マナを支払えようが支払えまいが、無関係に手札に逃げられてしまいます。
なので、BUGの様な《目くらまし》をプレイされる可能性の高いデッキとのゲームでは、出来る限り《Sinkhole》は《Tropical Island》よりも
《Bayou》にプレイして、"島"を持つ土地は《不毛の大地》で処理するようにするのが賢明です。


対戦相手のデッキの土地構成
レガシーの代表的なアーキタイプ(特に3色以上で現物の少ないフェッチ満載のデッキ)の土地の構成は、あらかじめ覚えておきましょう。
これを覚えておくと、対戦相手のデッキから特定の色を枯らす事の出来るタイミングが分かるようになります。
勿論同じアーキタイプのデッキであっても、それぞれの理屈で土地構成は微妙に違っているので過信はできませんがある程度の判断材料にはなるはずです。


余談ですが、カナスレの土地構成はほとんどが判で押したように

4:《不毛の大地》
3:《Tropical Island》
3:《Volcanic Island》

です。


Border_4.jpg


POXデッキの勝利までの動き
POXデッキの目的は対戦相手にゲームをさせない事です。マナが無い、手札が無い、クリーチャーが無い。
対戦相手をそういう状態に陥れ、自分が"勝つ"事よりも相手が"勝てない"状況を作り出します。
POXデッキの戦略を3段階に分けて見ていきましょう。



第一段階、対戦相手の消耗

第二段階、ロックの形成

第三段階、クロック



対戦相手の消耗
POXデッキが序盤にやるべき事は、ひたすら対戦相手のリソースを削ぐことです。
この段階で対戦相手を十分に疲弊させられていないと、この後にロックを形成してもすぐに抜けられてしまいます。

具体的には、以下の加点リストで3T目に5点以上出すことを目指します。
逆に、3T目に2点も出せそうにないならマリガンするべきでしょう。


(1)対戦相手が手札を消費:1点

(2)対戦相手のクリーチャーを除去:1.5点

(3)対戦相手の土地を破壊:1点

(4)《思考囲い》で手札を捨てさせる:1.5点

(5)《Hymn to Tourach》で手札を2枚捨てさせる:2.5点

(6)《小悪疫》で手札土地クリーチャーをそれぞれ削る:
3点




(1)はパーマネントのプレイや《渦まく知識》のような結果としてリソースの減らない行動は含みません。
また《ヴェールのリリアナ》の+1はここに数えます。

(2)、(3)は《Maze of Ith》や《リシャーダの港》の様な擬似的なものも含みます。
これは余がゲーム中に勝手に考えてる程度の事なので絶対ではありませんが、大概はこのリストでより高いスコアを出す事が相手のリソースをより多く削る事になります。



ロックの形成
前段階で対戦相手の攻勢が途切れたら、《Nether Void》で場を固定しつつ対戦相手のトップデッキを否定します。
他にも《世界のるつぼ》の《不毛の大地》ハメもこの段階でのロックに使える場合があります。

《Nether Void》をプレイするタイミングは、基本的には対戦相手を消耗させた果ての中盤以降が基本となりますが
状況によって若干変わってきます。
具体的には2T目、"手札に土地が多めで妨害カードが少なく《暗黒の儀式》がある"と言うような状況の時は手札を整える時間を稼ぐ為に
キレ《Nether Void》するのが有効な時もあるので、対戦相手が次ターンに何をプレイしてくる可能性があるのかを考えリスクと相談して判断します。


クロック
ロックを維持・強化をしつつ、クロックを刻み対戦相手のライフを0にします。
ここまで辿りつく事が出来れば、もうあまり負ける事は無いのですが、《突然の衰微》の様に《Nether Void》の上からでもプレイ出来る呪文や
《死儀礼のシャーマン》や《渦まく知識》の様な比較的プレイしやすいロックを打破する可能性のあるカードは幾らでもあります。

もし、"クロックとロック強化のどちらを行うべきか?"という状況が発生したときは基本的にはロックの強化を優先させます。
ここまでくれば、ロックを維持さえ出来ていれば負ける事はあまりないので焦らずにロックの維持、強化に努めましょう。



Border_4.jpg


最後に
POXデッキは、引きムラが強く、他のレガシーのデッキの様な爽快感もないので、あまり強力なデッキとは言えないかもしれません。
しかし、今日まで多くの人々に愛され続けてきた魅力溢れるデッキです。



・黒が好きな人
・悪役が好きな人
・"暗黒"とか"Abyss"とかいう単語を聞くと興奮しちゃう人
・破滅願望のある人
・ア●パ●マンより、バ●キ●マンが好きな人
・縛るのが好きな人、縛られるのが好きな人……



素晴らしい!是非ポックスを使いなさい!!

pox01_20140514182628a4c.jpg

本文:足立了亮
校正:松尾尚史

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タグ : 寿司
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これからの「悪疫」の話をしよう -前編-

ブタ、トリ、スペイン、香港、アジア。
毎年、冬頃になると新型インフルエンザのニュースが世間を騒がす。
紀元前から存在するこのウイルスは環境に合わせた進化を連綿と繰り返し、様々なバリエーションを生み出しながら現在まで生き残ってきた。

その様子はさながら……




改めまして、おはこんばんちは。三度の飯より緑がキライな寿司ですしおすし
この度、この拙稿をKMC様に掲載して頂くことになりました。あやしうこそ ものぐるほしけれ

今回は、余が愛用しているPOXデッキについて述べさせていただきます。



そもPOXデッキとはなんのか?
布告除去で対戦相手の初動を叩きつつ、土地破壊でレガシー特有の細めのマナ基盤を崩して
《Nether Void》でハメるコントロールデッキです。

昔の黒の強くて格好いいカードが一同に会するこのデッキは、先祖代々黒いデッキを使い続けてきた一部の人達の間ではカルト的な人気があります。
それがイニストラードで《ヴェールのリリアナ》が追加された事によってKMCの様な本格的なレガシーの大会でも十分に上位を狙えるポテンシャルのデッキになり
使用プレイヤーの数もうなぎのぼr………とはいかないんですが
"黒に特別な思い入れがない人でも大まかな構成や動きは知ってる"程度には認知されるようになりました。

また、意外にもポックスデッキには驚くほどの多様性があります。

↑で"《Nether Void》でハメるコントロールデッキです。"と書きましたがこれはあくまで余のポックス観であって
これに該当しない全く別のポックスデッキもたくさん存在します。



今巷で話題の"POXリアニ"は、一般的なポックスデッキとは異なるメソッドを搭載していますが間違いなくPOXデッキです。

SCGO in インディアナポリスで優勝した"ジャンドデプス"は、名前からは微塵もPOX感は出ていませんが
その構成は正にPOX界の黒船です。
この他にも、《Nether Void》や《The Tabernacle at Pendrell Vale》等の高額カードを採用せずに組める貧乏POX
マナファクトを並べる事により自分に掛かるデメリットを軽減した《死の雲》搭載の金属ポックスetc...



今から紹介する余のポックスも、オーソドックスなPOXでは採用されていないカードも入っています。



メインボード
10《沼/Swamp》
4《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
4《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》
4《不毛の大地/Wasteland》
1《The Tabernacle at Pendrell Vale》
1《陰謀団のピット/Cabal Pit》
1《産卵池/Spawning Pool》
1《Maze of Ith》
1《リシャーダの港/Rishadan Port》

4《暗黒の儀式/Dark Ritual》
4《無垢の血/Innocent Blood》
4《思考囲い/Thoughtseize》
2《Hymn to Tourach》
4《Sinkhole》
4《小悪疫/Smallpox》
4《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》
2《Nether Void》
1《呪われた巻物/Cursed Scroll》
1《ファイレクシアのトーテム像/Phyrexian Totem》
1《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》
1《女王への懇願/Beseech the Queen》
1《The Abyss》

サイドボード
2《煙突/Smokestack》
3《苦花/Bitterblossom》
2《真髄の針/Pithing Needle》
2《根絶/Extirpate》
1《仕組まれた疫病/Engineered Plague》
1《外科的摘出/Surgical Extraction》
1《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》
1《毒の濁流/Toxic Deluge》
1《罠の橋/Ensnaring Bridge》
1《地獄界の夢/Underworld Dreams》




これが3/20現在の余のPOXデッキです。ちなみに、分類するなら"プリズンポックス"になります。

POXの基本は《無垢の血》と《Sinkhole》です。
この2枚の1:1交換の繰り返しの果てに息切れさせるのが基本的な戦い方になります。
そしてデッキ名にもなっている《小悪疫》はこの2枚の役割を1枚でこなしつつ、手札も1枚責められるスーパーカードです。
では、役割別に各カードを見ていきましょう


除去
《無垢の血/Innocent Blood》
《小悪疫/Smallpox》
《呪われた巻物/Cursed Scroll》
《陰謀団のピット/Cabal Pit》
《The Abyss》
《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》
《Maze of Ith》
《The Tabernacle at Pendrell Vale》


除去

ロックにハメるまでの露払い。

布告除去が多く、他のデッキでは除去しづらい《真の名の宿敵》や《聖トラフトの霊》の様なクリーチャーですら
難なく除去出来ると言うのは大きな強みで、特に《無垢の血》はPOXにとって致命的な1T目に出て来たマナクリを後手で処理出来る黒いソープロとして八面六臂の働きをしてくれます。

また《The Abyss》は、対BUG系で《大渦の脈動》の代わりに《突然の衰微》が採用されることが増えた為
コレ1枚設置するだけでで負けなくなることもあります。


土地破壊
《Sinkhole》
《小悪疫/Smallpox》
《不毛の大地/Wasteland》
《リシャーダの港/Rishadan Port》
《The Tabernacle at Pendrell Vale》


土地破壊

POXの中核となる要素

相手の初動を除去で処理した後は、土地破壊で後続を断ち、その間に《ヴェールのリリアナ》や《Nether Void》でハメます。


手札破壊
《思考囲い/Thoughtseize》
《Hymn to Tourach》
《小悪疫/Smallpox》
《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》


土地破壊

《思考囲い》と《Hymn to Tourach》はカウンターや置物除去等の相手の妨害を妨害します。
《ヴェールのリリアナ》は土地破壊でマナが足りずに対戦相手の手札に燻ってるカードを叩き落として、ソフトロックを構築します。


ロック
《Nether Void》
《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》
《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》


ロック

《Nether Void》は土地破壊と組み合わせる事によって相手の行動に完全に蓋を出来ます。
これを設置する事がこのデッキの一番目標になります。

《ヴェールのリリアナ》の+1能力は前述の通り、手札を締め上げる事で緩めロック
-2は1匹までなら即殺せる緩いクリーチャーロックを構築し、対戦相手の反撃の芽を摘みます。
また、相手を選びますが《世界のるつぼ》も《不毛の大地》とのコンボで強固なロックを構築することが可能です


フィニッシャー
《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》
《産卵池/Spawning Pool》
《呪われた巻物/Cursed Scroll》
《ファイレクシアのトーテム像/Phyrexian Totem》


フィニッシャー

プリズンPOXに入るフィニッシャーには2つの条件があります。

①《無垢の血》と《小悪疫》の影響を受けない
②殴る以外にも用途がある


この2つを満たすカードがポックスデッキに相応しいフィニッシャーと言う事になります。
前者は当然として、後者はボードを完全掌握するまで攻撃に移らないPOXではマナソースを兼ねるとか除去を兼ねるとかでないと
死に札になっているタイミングがあまりにも多いからです。


サーチ
《女王への懇願/Beseech the Queen》
懇願

マナが出ないという理由で複数枚採用し辛い土地やピン挿しフィニッシャーをカードを2枚挿しに変えるワイルドカード。

・《The Tabernacle at Pendrell Vale》
・《Maze of Ith》
・《The Abyss》
・《世界のるつぼ》

相手によっては劇的に効くのでシルバーバレット戦術としての活用も期待できます。
また、単純に《Nether Void》を探してロックや《不毛の大地》を探して3マナのランデスとして使う等
《渦まく知識》の無いこのデッキの安定性を向上させる為の大事なパーツです。

暗黒の儀式
《暗黒の儀式/Dark Ritual》

初手に有るのと無いのとで勝率が30%変わると言われるPOXデッキで最も重要なカード。
このデッキは劣勢をひっくり返す捲りカードがほぼ無いので、一度イニシアティブを取られると、そのまま余りにも無惨に負けてしまう事が多いです。
なので、相手が動き出すよりも先にリソース破壊を開始し、相手に"ゲームをさせない"様にする事が序盤の目標になります。
そしてそれを可能にする特急券が《暗黒の儀式》です。


必殺の1ターン目《ヴェールのリリアナ》
惨殺の1ターン目《思考囲い》、《Hymn to Tourach》or《Sinkhole》
虐殺の1ターン目《無垢の血》、《Hymn to Tourach》or《Sinkhole》
圧殺の1ターン目《世界のるつぼ》
封殺の2ターン目《Nether Void》or《The Abyss》
重殺の2ターン目《Sinkhole》、《小悪疫/Smallpox》、《Hymn to Tourach》の組み合わせ2連打


これって、デッキの呪文のほぼ全部なんですよね。《暗黒の儀式》が初手にあるだけで全てが行動がブン回りに豹変します。
このブン回りのお陰で、相手が動き出すよりも早く相手のリソースを攻撃する事が可能になり
イニシアティブを確保し続ける事が可能になります。


以上がPOXの構成要素です。



ポックスの基本形との比較
まず、オーソドックスなレシピとして余がレガシーを始める時に参考にした↓のレシピを見ながら、変更点について書いていきます。



<メインボード>
13《沼/Swamp》
4《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》
4《不毛の大地/Wasteland》
4《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》

2《冥界のスピリット/Nether Spirit》

3《呪われた巻物/Cursed Scroll》
4《暗黒の儀式/Dark Ritual》
1《闇の旋動/Spinning Darkness》
4《Hymn to Tourach》
3《無垢の血/Innocent Blood》
4《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》
1《悪疫/Pox》
4《Sinkhole》
4《小悪疫/Smallpox》
1《Nether Void》
4《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》

<サイドボード>
2《真髄の針/Pithing Needle》
4《仕組まれた疫病/Engineered Plague》
2《虚空の力線/Leyline of the Void》
2《根絶/Extirpate》
2《闇の旋動/Spinning Darkness》
2《非業の死/Perish》
1《The Abyss》




フィニッシャー

クリーチャー

このレシピのでは《無垢の血》や《小悪疫》で死んでしまっても問題ない《冥界のスピリット》が2枚採用されています。
或いは別のレシピでは《墓忍び》や《恐血鬼》が採用されてるものもありますが
余のレシピではクリーチャー・カードは1枚も採用していません。
最初、このレシピを参考にして組んだので、余も《冥界のスピリット》を採用していたのですが、以下の理由から抜きました。


・他にクリーチャーがほぼいないので、結局腐ってる《剣を鍬に》が《冥界のスピリット》に集中する事になる
・《死儀礼のシャーマン》の隆盛
緑キライが昂じてクリーチャーもキライになったから


また《恐血鬼》は前述した"プリズンPOXに入るフィニッシャーの条件"の②に反し、《墓忍び》は①に反するので不採用です。


その他

レガシー環境のクリーチャーの大半を占めるタフネス2以下のクリーチャーをシャットアウト出来る《呪われた巻物》は
POXデッキのフィニッシャーとして最もオーソドックスなカードと言えるでしょう。
なので、4枚とはいかないまでも、POXデッキではこのカードを多めに取るのが一般的で、事実このレシピでも3枚取られています。


このカードの有用性については全く疑いようがないのですが、

2枚引いたときに弱い
ポックスにとって最も重要な最序盤の押さえ込みで役に立たない
《真髄の針》に対する脆弱性



の、以上の3点を理由に余はこのカードの採用枚数を1枚に止めました。
そして《女王への懇願》で探す事によって、①を解決し、②のリスクを軽減した運用が出来るようになりました。
そして、その代わりに《ファイレクシアのトーテム像》と《産卵池》に散らしてます。

《産卵池》はパワーが1しか無い為、これでフィニッシュする事は殆ど無いのですが、《不毛の大地》が効きづらく
《タルモゴイフ》の様な地上の大型クリーチャーを延々チャンプして2枚目の《Maze of Ith》として使えるのと
タップインながらもしっかりと自前で黒マナを出せる器用なミシュラランドとして重宝します。

《ファイレクシアのトーテム像》は《精神を刻む者ジェイス》に対するスマートな回答がメインに存在しないのが辛いので
その牽制としての活躍を期待して採用しました。気休め程度とは言え、有るのと無いのとでは雲泥の差が有ります。


《コジレックの審問》と《思考囲い》

相手を低マナ域に縛り付けるので《思考囲い》よりも《コジレックの審問》が優先されるレシピもありますが、余は《思考囲い》派です。
何故ならPOXにとって致命的な《精神を刻む者ジェイス》と《騙し討ち》が引き抜けないからです。

この手のカードに対して、手札から落とす以外にはほぼ対処法の無いポックスにとってこれはまさに死活問題です。
《コジレックの審問》を優先していた時期もあったのですが、この"《精神を刻む者ジェイス》と《騙し討ち》抜けない問題"で
死ぬ事があまりにも多かった為、結局《思考囲い》4枚に落ち着きました


POXデッキが得意とするデッキ

土地破壊、手札破壊という多くのプレイヤーが「されたくないと感じる行動」を連打するPOXデッキは
対戦相手に嫌がられたり、一方的に苦手意識を持たれる事が多いのですが、明確に有利と言えるデッキあまり多くはありません。
それでも明らかに有利と言えるデッキは以下の3つです。


・カナディアンスレッショルド
・PosT
・エンチャントレス


非常に判り易いですね。
カナスレはマナベースが極端に細く、ポストとエンチャントレスはどちらも土地を破壊されると機能不全を起こします。
つまり、土地破壊が強烈に効く相手がポックスが得意とする対戦相手と言う事になります。


POXが苦手とするデッキ

POXが苦手とするデッキは多いです。「おいおいこのデッキ大丈夫かよ?」って思うくらい多いです。
苦手とする理由は大きく分けて二つあります。


①土地破壊が通じない
・ベルチャー
・NiC FiT
・ローム系

②特定のカードが辛い
・ジャンド
・奇跡

前者は得意デッキの裏返しなので判り易いですね。
後者に関しては黒が対処不能なキラーカードが多いデッキと言う事になります。

ジャンドは《森の知恵》《罰する火》。
殴り値が低いPOXでは《森の知恵》は特にきつく、物量で押し潰されてしまって、得意のリソース破壊が意味を失ってしまいます。


ある奇跡デッキ使いによると"奇跡デッキ"は"独楽デッキ"だそうです。
ジャンドの《森の知恵》と違って直接アドバンテージは取れないのですが、この手のカードはフェッチと組み合わせる事によって
細かいアドバンテージ取り続ける事が可能で、特に対POXでは土地を探せる事によって、土地ロックを抜けやすいです。

また、前述の通り《精神を刻む者ジェイス》に対するスマートな回答がPOXには少ないので、これもきついカードになります。
更には、《天使への願い》は干渉が難しく、除去が布告ばかりのPOXデッキではある程度以上のX値で出てきた来た天使に対しても
対処が凡そ不可能なので苦手なデッキと言えます。


他にもデッキとして極端に不利とまではいかないまでも、《霊気の薬瓶》や《騙し討ち》等の1枚でPOXの戦略を瓦解させるポピュラーなカードはいくつか存在します。



サイドプラン

ご覧の様にPOXデッキは黒単色のデッキであるが故に、コントロールデッキであるにも関わらず死角だらけです。
しかし、《暗黒の儀式》から高速で繰り出される除去、土地破壊、手札破壊、そしてロック手段でもって
対戦相手がその死角を突いてくる前に力づくで押さえつけてしまうのもまたPOXデッキなのです。

サイド構成、サイドプランは頻繁に変化する上に細かい状況の違いでIN・OUTが変わる事も多いのですが、考え方の参考までにご紹介しようと思います。


では、もう一度サイドボードのカードをざっくりと見てみましょう。


2《煙突/Smokestack》
3《苦花/Bitterblossom》
2《真髄の針/Pithing Needle》
2《根絶/Extirpate》
1《仕組まれた疫病/Engineered Plague》
1《外科的摘出/Surgical Extraction》
1《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》
1《毒の濁流/Toxic Deluge》
1《罠の橋/Ensnaring Bridge》
1《地獄界の夢/Underworld Dreams》



追加のロック手段&スーパーちゃぶ台返し機の《煙突》

その《煙突》とのセットプレイが期待でき、ライフをシビアに責めてこないデッキ全般に強い《苦花》

《師範の占い独楽》、《騙し討ち》、《精神を刻む者、ジェイス》等のこのデッキで触れない厄介なカードを対処出来る《真髄の針》

ゴブリン、エルフなどの部族デッキ、《巣穴からの総出》、更には布告除去が有効でない《未練ある魂》も殺せる《仕組まれた疫病》



4枚の墓地対策カードは、以前は《虚空の力線》だけにしていたのですが、墓地対策を1,2枚だけ入れたいと言う時に困ったので
少数でも運用出来るものをバラして入れる事にしました。


《毒の濁流》は、クリーチャーが横展開された時に捲れる唯一のカード。通称"水洗便所"

《罠の橋》は主にスニークショー対策。対ビートにも使えますが、割られやすいので過信は禁物

《地獄界の夢》は青系全般に効く受けの広いフィニッシャーとしても使用出来ますが
真の目的は敵PWに1点ダメージを毎ターン与えて、奥義勝ちを妨害すること。




そして以下が、その使用例です。

▼スニークショウ
■IN
■OUT
3《苦花/Bitterblossom》
4《無垢の血/Innocent Blood》
2《煙突/Smokestack》1《小悪疫/Smallpox》
2《真髄の針/Pithing Needle》1《ファイレクシアのトーテム像/Phyrexian Totem》
1《罠の橋/Ensnaring Bridge》1《呪われた巻物/Cursed Scroll》
1《地獄界の夢/Underworld Dreams》1《The Abyss》

1《The Tabernacle at Pendrell Vale》

まず、対スニークショウで一番厄介なカードである《騙し討ち》を無力化でき、《グリセルブランド》のドロー能力も止められる
《真髄の針》を2枚と、置くだけで対戦相手が勝てなくなる《罠の橋》を1枚。
この3枚が対策カードになります。

その上で、パーマネントがあまりに並ばないスニークショウに対して有効な《煙突》を2枚入れてロックのルートを増やします。
そして、その《煙突》とも相性がよく、軽くて殴り値の高い《苦花》にフィニッシャーを変更します。
《地獄界の夢》は追加のフィニッシャー兼、《グリセルブランド》の牽制として入れます。


逆に、OUTカードの抜ける理由は下記の通りです。


活躍できるタイミングが少ない除去
なんの役にも立たない《The Tabernacle at Pendrell Vale》
本体に2点いれるのにしか使えない《呪われた巻物》
《罠の橋》に引っかかる間抜けな《ファイレクシアのトーテム像》

《無垢の血》は《実物提示教育》からの《引き裂かれし永劫エムラクール》直出しに回答出来るので
一見残しても良い様にも思えますがスニークショー側がポックス相手に甘えたブッ放をして来る事は、殆ど無いので抜きます。


▼青白石鍛冶系
■IN■OUT
3《苦花/Bitterblossom》
1《呪われた巻物/Cursed Scroll》
2《煙突/Smokestack》1《小悪疫/Smallpox》

1Sinkhole

1《Nether Void》

1《The Abyss》

青白石鍛冶は《苦花》に対しての回答が少ないので、非常に有効です。
また、セットプレイも狙える《煙突》も入れて、《石鍛冶の神秘家》の討ち漏らし等で劣勢に立たされてもリセット出来る様にします。

抜くカードは有効でないから抜けると言うよりは、《苦花》+《煙突》のスペースを作る為に多めに取ってあるカードを減らすサイドボーディングになります。
また、黒がタッチされた形で《未練ある魂》が鬱陶しいと感じた時は、《煙突》と《仕組まれた疫病》を換えます。


▼ジャンド
■IN■OUT
2《根絶/Extirpate》4《暗黒の儀式/Dark Ritual》
1《煙突/Smokestack》1《ファイレクシアのトーテム像/Phyrexian Totem》
1《地獄界の夢/Underworld Dreams》
1《毒の濁流/Toxic Deluge》


《罰する火》と《壌土からの生命》を抜く為の《根絶》
《死儀礼のシャーマン》《闇の腹心》の様な厄介な軽量クリーチャーを複数展開された時の為の《毒の濁流》
制圧失敗した時の逆境を強引にリセットする為の《煙突》

《森の知恵》対策にも使えて、《ヴェールのリリアナ》の機能をほぼ完全に停止させられる《地獄界の夢》
《稲妻》と《罰する火》があってリスクが高いので《ファイレクシアのトーテム像》は抜きます。



そして《暗黒の儀式》のフルアウトは余自身も若干怪しいと思っているのですが、理屈としては以下の通り。

《暗黒の儀式》で手札を切りながら高速で何かを出しても、相手がジャンドではすぐ割られてしまう可能性も高く
《暗黒の儀式》分アド損するというリスクが勝ちすぎる。
トップ勝負になりやすいマッチアップなのでトップデッキでゲロ弱い《暗黒の儀式》は出来れば止めたい。

このサイドボーディングは5色ジャンク?使ってる同輩に指摘されて最近からやり始めたのでまだ検証不足なのですが
今の所は概ね満足しています。


▼カナディアンスレッショルド
■IN■OUT
1《罠の橋/Ensnaring Bridge》1《Sinkhole》
1《毒の濁流/Toxic Deluge》1《ファイレクシアのトーテム像/Phyrexian Totem》

幾ら効くと言っても、相手の土地の数に対して土地破壊が多すぎるので土地破壊しか出来ない《Sinkhole》を減らします。


▼ANT
■IN■OUT
2《煙突/Smokestack》4《無垢の血/Innocent Blood》
2《根絶/Extirpate》2《小悪疫/Smallpox》
1《外科的摘出/Surgical Extraction》1《ファイレクシアのトーテム像/Phyrexian Totem》
1《墓堀りの檻/Grafdigger's Cage》1《呪われた巻物/Cursed Scroll》
1《仕組まれた疫病/Engineered Plague》1《The Abyss》
1《苦花/Bitterblossom》
1《地獄界の夢/Underworld Dreams》

メインボードにいらないカードが多いです。
《小悪疫》も殆どいらないのですが、1枚でリソースを2つ削れるカードなので少しは残しても良いです。
こっちが1枚損するとは言え、一刻を争うこの対戦では意外と効く時もあります。

代わりに入れる《根絶》《外科的摘出》《墓掘りの檻》は《炎の中の過去》からのリバース対策。
裏面行けないと完走出来ない事も多そう。

また《外科的摘出》《根絶》は土地も基本でないものなら抜けるので、余裕のある時や殺せると思った時は有効かもしれません。


▼赤単
■IN■OUT
2《根絶/Extirpate》2《思考囲い/Thoughtseize》

赤単相手に《思考囲い》を唱えると、手札1枚と1マナ使って、実質ダメージを1~2点軽減する様な
何やってることかわからなくなることが多いので減らします。
代わりにトップを弱くするor《地獄火花の精霊》を申し訳程度に対策できる《根絶》を入れます。

赤単というデッキはある程度以上の規模の大会には常に多少はいます。
ですが、現状マッチングの機会がそれほど多いデッキではないのでサイドに対策を全く採っていません。
もし今後、新しい《稲妻》が出るとか、新しいバーン使いのヒーローが誕生するとかで
環境に赤単が増えた場合は《Zuran Orb》を採用します。


▼奇跡
■IN■OUT
3《苦花/Bitterblossom》4《無垢の血/Innocent Blood》
2《煙突/Smokestack》4《小悪疫/Smallpox》
2《真髄の針/Pithing Needle》1《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》
2《根絶/Extirpate》1《The Abyss》
1《外科的摘出/Surgical Extraction》1《The Tabernacle at Pendrell Vale》
1《地獄界の夢/Underworld Dreams》


当初、《苦花》+《煙突》パッケージはこの対戦の為のカードでした。
奇跡側に《苦花》に対する応手が少なく、《煙突》は《相殺》の上からでも比較的通り易い4マナ域のカードである上に
相手のロックを強行突破する事も可能です。

元々の相性が不利なこの対戦においては、高速展開からロックのスーパー千載一遇チャンスに縋るしか
勝機がないという面もあります。
《根絶》と《外科的摘出》は積み込み奇跡を回避できる他に、ハンデス対応でトップに逃がしたカードを埋めるのにも使えます。


基本的にはこんな感じです。
NiC FiTに関しては《虚空の力線》を入れれば多少、抵抗できる様になるのですが
現状赤単よりもレアキャラなのでサイドボードから切ってます。




世界を崩したいなら泣いた雫を生かせ

負けた分だけ強くなれる。

ローテーションの無いレガシーというレギュレーションは特にその向きが強いと思います。
ポックスデッキはハッキリ言って、それほど強いデッキというわけではありません。
しかし、だからこそ先人達は敗因を研究し、環境に抵抗しうる新型POXを生み出してこれたのでしょう。

その末席を汚す余の"プリズンポックス"もまたその一助となれば幸いです。
では、次回"HoW TO PlaY PoX"でお会いましょう。御高覧ありがとうございました。



カラフルPOX、POXスタックス、Waste Not POX、プリズンPOX。
レガシー制定よりも前から存在するPOXと言うこのデッキは環境に合わせた進化を連綿と繰り返し
様々なバリエーションを生みだしながら現在まで生き残ってきた。

その様子はさながら……



本文:足立了亮
校正:松尾尚史

タグ : 寿司
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