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KMC Schedule
13th KMCIT 併催レガシー
6月30日(Sun)
受付:13:30
開始:14:00
参加費:1000円
フォーマット:Legacy
定員:50名
会場:港区民センター
最寄り駅:JR環状線「弁天町」駅より徒歩約5分

[[今後の予定を更に見る]]


関西レガシーカレンダー(間違っていても責任は負いません。)
111th KMC Final Movie

女子大生MTGショップ店長樽森さん ~デス&タックスを始めよう~

女子大生MTGショップ店長樽森さん ~デス&タックスを始めよう~

by chun

登場人物

・樽森 恋穂(たるもり こいほ)
行動力バツグンのお嬢様。
芳二と遊びたいがためにMTGショップをオープンさせるも、女性客の多さに悩む。
主な使用デッキはカナディアンスレッショルドだが、攻撃的すぎてカウンター合戦への備えが不足ぎみ。

・須藤 芳二(すとう ほうじ)
恋穂の幼なじみでレガシープレイヤー。
恋穂のわがままに付き合い続けるうえで周囲に頭を下げ続けた結果、人当たりが良くなり女性プレイヤーの好感を得ている。
主な使用デッキはエスパー石鍛冶で、長期戦になるほど持ち前の粘り強さが輝く。

・久留間 庵子(くるま あんこ)
日本橋でオタサーの姫状態だったが、芳二の誰に対しても変わらない態度に興味を持ち、ショップ《Stifle》に通うようになる。
主な使用デッキはグリクシスコントロールで、手札破壊からのアンコウ着地を好む。

・伊部 亜理佐(いべ ありさ)
引っ込み思案だが、彼氏のためMTGを始めようと一人でデッキを作るなどいざというときに行動力を発揮する。抜けているようにみえるが、実は計算ずくなのかもしれない。
初来店ということだが果たして。




   1


 いつものように金曜の講義が終わった後まっすぐ《Stifle》へ向かうと、恋穂が熱心にモップがけをしていた。
 え、掃除してるところなんか初めて見るんだけど。
「お前、掃除できたのか……」
「どういう意味よ、説明しなさい」
「断る。で、何があった?」
「出たのよ。奴が」
「まさか、シギが帰ってきたのか」
 当然《死儀礼のシャーマン》は禁止されたまはまだ。信貴 玲沙(しぎ れいしゃ)の復帰は考えづらい。が、信貴の話をふると恋穂の反応が面白い。
「なんであんなやつを出迎えるために掃除しなきゃいけないのよ」
 予想通り、普段以上にぷりぷりする。しかもモップを持った手をブンブンふり回すものだから、デュエルスペース中に水が撒き散らされる。
 あー、やり過ぎた。
「元常連なのにひどいいわれようだな」
「うるさいわね。奴っていうのは――」
 カランカラーン♪
「すみません。あの、ここでMTGを扱っていると聞きました」
 少しうわずった小さな声、また女子だ。奴とはなんなのかは別に気にならないのでそちらに目をやる。
 入り口に立っていたのは腰まで伸ばしたアッシュブロンドのロングヘアーに雪のように白いコートが良く似合う麗人だった。両手でガッチリと握った日傘が剣ならまさに《スレイベンの守護者、サリア》といったところ。カードショップではまずお目にかかれないタイプだ。
 本人もそう思っているのか、緊張が目に見える。
「痛っ!!」
 と、いきなり背後から棒状の何か(状況からモップとしか考えられない)で殴られた。当然犯人はこの場にいるもう一人の美女。恋穂も白基調の服装なのだが、割烹着をベースに三角巾、マスク、長靴と残念極まりない。
 いつも思うが形から入るにしてもやり過ぎだ、そんな格好俺のおばあちゃんもしない。
「何すんだよ」
「接客の邪魔よ」
 マスクのせいで表情が読みにくいが、どうも怒っているらしい。
 水滴を飛ばしてしまったからか?
 まあここで言い合いしてもサリアちゃん(仮称)にいい印象を与えるとも思わない。俺は恋穂からモップを奪い、床掃除を引き継ぐ。
「悪いわね、ここは貸し会議室じゃないの。他を当たってくれる?」
 おいおい、ミーティングを探してここにはたどり着けねぇよ。なんのためにホームページ作ったんだよ。てかさっき接客って言ったよな。
「その、違います。マジックザギャザリングです。レガシーのデッキを作りたくて」
「ほぅ、話を聞こうじゃないの」
 なんだその悪役じみたセリフは。


   2


 サリアちゃん(仮称)の本名は伊部 亜理佐(いべ ありさ)。
 彼氏がMTGをしていて、内緒で始めて一緒に遊びたいらしい。
「事前に調べたって言ってたからわかってると思うけど、高いわよ」
「はい、えと、わかってます」
「本当に彼氏一筋ね。決して、いや断じて他の男に手を出しちゃダメよ。例えばそこの冴えない掃除人とか」
「好意でしてやってるのになんだその言い方は」
 というかその確認はいるのか?
「はい。私の彼氏、何も言わず優しさをいーっぱい分け与えてくれるすごくいい人なんです」
 あれ、ひょっとして貶められた?
 いやいや、そんなことはないはず。こんな白マナ溢れる美女が俺を恩着せがましいなんて非難するはずない。
「あなたの覚悟、しかと受け取ったわ。一緒にMTGを楽しみましょう」
 手を差し出し握手を求める恋穂。
 お前、さっきまで掃除してたんだから先に手を洗え。
 同じことを思ったのか、亜理佐さんは握手をする代わりに一枚の便箋(おそらく買い物リストだろう)を渡した。
「あの、欲しいものです。私の組みたいデッキはデス&タックスといいます」

 デッキはあっさりと完成した。
 亜理佐さんは事前に彼氏の友人へ相談をしており、デッキを決める際にある程度カードを譲り受けていたのだ。
 なんでだろう、俺はその友人Aが不憫に思えて仕方がない。
「さて、いよいよ遊ぶ段ね。MTGのルールはわかる?」
「えーと、前に彼からティーチングデッキをもらって遊びました。わかります」
 彼氏は無料配布デッキで友人Aは《リシャーダの港》、《霊気の薬瓶》、《護衛募集員》、エトセトラエトセトラ……いや、考えないでおこう。
「じゃあさっそく回さなきゃね。何事も実践あるのみよ。わからなかったらドンドン聞いてくれていいから、私がスパーに付き合うわ」
「おいおい、ティーチングしかやってないのに実戦で覚えろはさすがに無茶だろ。俺がデッキの説明からする」
「ダメよ、私が教える。あんたにしかトイレ掃除は頼めないの」
「まだこき使う気か!!」
「えっと、あの、私はどちらでもいいですから」
 ここで我に返る。
 結局言い争ってしまった。どうしていつもこうなるのだろうか。
「ごめんなイベさん。わかったコイホ、頼むぞ」
 カランカラーン♪
「やっほー、ホウジくんいたー!!フライデーナイトまでフリープレイしよー?」
 現れたのは久留間 庵子(くるま あんこ)。今日も黒いゴスロリファッションだが、会うたびに意匠が異なっている気がする。
 いったい何着持っているのだろう。
「よぉアンコちゃん、テーブルのぞうきんがけもうすぐ終わるからちょっと待ってて」
「わかったわホウジ、トイレ掃除は今度でいいから、アリサにデスタクの指導をお願い」
「どうした急に?」
 あとどうしてもトイレ掃除までやらせたいんだな。
「いいから!!レディーを待たせるもんじゃないの」
「ったく、わかったよ」
「あれー?アンコは待たせっぱなしー?」
「心配無用よ、これがあればすぐフライデーナイトの時間になるわ」
 そういって恋穂は窓ふき用のワイパーと洗剤を手渡した。


   3


「じゃあデッキの説明を始めるぞ」
「はい、その、お手柔らかにお願いします」
テーブルには広げられた75枚。
うちサイドボードの15枚をわきにどけ、土地、クリーチャー、アーティファクト、インスタントとわけ、それぞれマナコストの小さい順に並べてある。
「デス&タックスとは白単色で構成された、クリーチャー主体のデッキだ。他のカラーをタッチする亜種もある」
亜理佐さんはふんふんとうなづきながらメモを取ろうとする。
「いや、メモはとらなくていいよ。この会話は記録されている」
「え、誰にですか?怖くないですか」
「気にしないで。デス&タックスのマナコストは1~3に集中している。しかし、決して速度のあるデッキではない。その理由の一つがクリーチャー、一つが土地だ」
まずはクリーチャーに注目してもらう。
《ルーンの母》 1マナ1/1
《スレイベンの守護者サリア》 2マナ2/1
《ファイレクシアの破棄者》 2マナ2/1
……
「みんなちっちゃくて可愛い……」
 ここにいる破棄者も可愛い?いやきっとこいつは除外されているはずだ。

Phyrexian Revoker

「そう、マナレシオ(マナコストに対するクリーチャーのサイズ)が大きくないんだ。だからこそ20のライフを削るには時間がかかる。ただし、早くはないけれど相手を遅くできることがこのデッキの強さだ」
 さきほどのサリアを前に出し、横に《不毛の大地》と《リシャーダの港》を置く。
「土地のほうの理由ですね」
「その通り、これらの土地は自分の速度と引き換えに相手の速度を落とすんだ。相手のアップキープに起動することでソーサリータイミングでの呪文を唱えにくくする」
「両方遅くなると一緒のような?」
「そう、何も考えずにただ土地の妨害をすると両方遅くなり、結果相手のパワーカードが間に合う可能性があがる。だからこそどの土地を縛るのか、はたまた縛らずに展開を優先するのかを考えなければならない」
「えー、すごく難しくないですか?」
「そうだな。これは経験や知識が求められるだろう。慣れないうちは自分でルールを決めて動くとわかりやすいかもな。

 ①タッチカラーやソーサリータイミングで動きやすいカラーの色を積極的にとめる(例えばグリクシスデルバーの黒はハンデスやアンコウのためなので黒を止めると出ないことも)
 ②複数マナが出る土地や特殊土地に目を光らせる(《古の墳墓》や《魂の洞窟》など、相手はその土地に大きな価値を見出して構築しているので瓦解させよう)
 ③相手が嫌がるカードを出せるときは土地での妨害をパスする(2T目のサリアやコンボデッキ相手の《聖域の僧院長》など、打点を上げつつ妨害できるカードがたくさんある)


 といった具合に。これだけ言ったけど、実は《難しい》を《簡単》にする魔法のアイテムがあるんだ」
 ここでアーティファクトへ。このデッキの目玉、《霊気の薬瓶》だ。

reiki18f.jpg

「このカードはクリーチャーを唱えず、マナを支払わずに場に出すことができる。つまり《不毛の大地》と《リシャーダの港》を使いながらクリーチャーを展開できるんだ」
「えー、そんな強いカード1マナなんですか」
「不思議なことにね。さらに強いのはインスタントタイミングで出せるから、相手の呪文キャストに対応して破棄者を出して指定もできれば、《ちらつき鬼火》でパーマネントを除去から守ることもできる」
※ただし、呪文に対応してサリアを出してもマナ要求はできないし、僧院長を出しても唱えられているから解決は阻止できない。慣れるまでは妨害カードを積極的に展開しよう。

「わかりました、妨害して、クリーチャーで叩く。薬瓶があればスムーズにできる。あの、これらの妨害カード、非クリーチャー呪文やソーサリータイミングでの動きが多いですね」
「クリーチャーに対しての妨害は残りの1マナカードが輝くんだ」

Mother.jpgSwords to Plowshares

・戦闘や相手の除去から自軍を守る《ルーンの母》
・最強の追放除去《剣を鍬に》

「これらに加えて《石鍛冶の神秘家》と各種装備品でこのデッキの弱点であるサイズを補うんだ。装備品は強力な使い回し除去にもなるぞ」
「色んな戦い方ができるんですね。でも、これだけの種類のカードがあるなら引くもので戦い方が変わったりしないんですか」
「《渦まく知識》などドローサポートを有しないデッキだから、その懸念は当然ある。戦略にあったキープをすることが大事だが、これらのカードでの対応も可能だ」
ここで高マナ域のクリーチャーかつ優秀なアドバンテージ元の登場だ。
《護衛募集員》《ちらつき鬼火》《宮殿の看守》
「募集員はデッキの主要カードは全て持ってくることができる。《セラの報復者》や《光異種》《オレスコスの王、ブリマーズ》などを入れる場合はサーチできないので要注意だ

 呪文を妨害したい→僧院長
 相手を素早く倒したい→《ミラディンの十字軍》
 手札を増やしたい→看守

 など、状況に応じた動きができるので戦略の修正ができるんだ。
 この《宮殿の看守》はリスクはあるが、毎ターンカードを引ける《統治者》になれ、疑似的にクリーチャー除去もできる。対コントロールや《実物提示教育》デッキで重宝される」
「これだけ4マナなんですね」
「そう、薬瓶を使うときは注意が必要だ。最悪カウンターの数を調整してもいい。この《ちらつき鬼火》を使ってね」
「さっきのエレメンタルちゃん」
「そう、このカードの役割は非常に多いんだ。薬瓶があれば除去よけや相手クリーチャーの攻撃を防ぐなんてできるけど、それだけじゃない。

 ・リシャーダの港を起こして妨害しつつ展開
 ・薬瓶のカウンターをリセット
 ・cip能力(場に出たとき)の再利用
 ・破棄者や僧院長の指定変え
 ・死亡した《殴打頭蓋》の細菌トークン復活
 ・《マリットレイジ》などのトークン除去
 ・《虚空の杯》などのカウンター無効化
 ・装備品やオーラを外す
 ・プレインズウォーカーのカウンターリセット
 ・《罠の橋》や《夜の戦慄》など妨害置物の一時的撤去
 ・パワー3のクロック


 など、挙げればきりがないんだ。このカードとリシャーダの港を使いこなせれば、デス&タックスの強豪プレイヤーになったも同然さ」

デス&タックスの基本的な戦い方
①土地やヘイトベアー(妨害能力を持つクリーチャー)で相手の動きを縛りつつダメージを蓄積させる
②1マナカードと装備品でサポートしつつ、盤面の制圧もしくはダメージレースでの優位を目指す
③盤面のクロックと手札のアドバンテージを確保しつつクロックを刻む


「効果が派手でないカードが入り組んであらゆることができるんですね。私、このデッキが好きになれそうです」
「まだ言っていない技もたくさんあるからね。きっと好きになれるよ」

※補足1
デス&タックスが苦手なカードたち
①《コラガンの命令》《罰する火》など、インスタントタイミングで動く強力なもの
②《虐殺》《夜の戦慄》など、低コストのスイーパー
③《硫黄の精霊》《イゼットの静電術師》など、クリーチャーのスイーパー
④《真の名の宿敵》《聖遺の騎士》など、サイズや除去耐性のあるクリーチャー

これらへの対策
①《聖域の僧院長》増量で撃たせない、墓地対策をし使い回しをさせない
②③展開をやや抑えめにする、《ゼンティガーの同盟者ギデオン》など軸をずらすorサイズアップを図る
④《議会の採決》など追加の除去を導入する、物量とプロテクションで押し切る

※補足2
薬瓶のカウンターは?
慣れるまでは3へ伸ばすことを意識し、鬼火を警戒させよう。
鬼火があれば時間はかかるが3のカウンターを2に変えることができる。
特定のコンボデッキ相手だと破棄者や《エーテル宣誓会の法学者》が有効なので、除去をかわしつつ場に出すために2で止めることも大事だ。
サリアと《カラカス》が場にあると、いったりきたりさせることで除去耐性がついたり大型クリーチャーをブロックし続けられるので2の有用性が増すぞ。


※補足3
サイドボーディングは?
一番意識してほしいことはスピードだ。
①最初は速い相手をいなしたいのか
②相手と同じ速度か
③相手の遅さに付き合わないといけないのか
の3つで考えてみよう。
①はコンボデッキやエルドラージ系が当てはまる。
妨害カードの増量を行い、速度の遅いカードを解雇する。
だいたいのコンボに対し石鍛冶パッケージや《ちらつき鬼火》は悠長に感じるだろう、追加のヘイトベアで完走しよう。
エルドラージに関しては土地破壊や除去で速度を落とした後に待つのは殴り合いなので石鍛冶の神秘家パッケージは残す。
1マナでもある薬瓶の評価は下がるだろう。
②クリーチャー主体ならサリアは追加の除去にとってかわるだろう。
プレインズウォーカーのアドバンテージが最後にものをいうマッチになるはずだ。
③相手の1対他交換をできるだけ阻止し、こちらはアドバンテージを確保しよう。
 除去や2枚目以降が無駄牌になるカードは果たして初手に欲しいのか減らしてもいいのか、検討しよう。


   4


「ひとまずはこれでデッキの説明は終わりだ。後は店長も言っているとおり、実戦で気づきを増やせばいいさ」
「ありがとうございました。あの、よろしければなんですけど、さっそく対戦をお願いできますか」
「乱入上等ー!!ここはアンコにお任せあれ」
「アンコちゃん、とりあえず手を洗って、掃除道具を片付けて、ヘッドドレスの乱れを直そうか」
「やだー、なんでレガシーしに来たのに窓拭きしてるのー」
 ごもっともだ。
 俺は床とテーブルを拭いてたのにその事実には気づかなかった。恋穂と長く居すぎたのだろうか。
「そうだな、恋穂も事務室の掃除に行ったきり戻ってきてないし、アンコちゃんとフリープレイしてみよう、俺は後ろでイベさんがわからなくなったときのアドバイスに回るよ」
「わかりました。その、よろしくお願いします」

伊部 亜理佐 デス&タックス 後手
   VS
久留間 庵子 グリクシスコントロール 先手

 初手は平地、リシャーダの港×2、不毛の大地、ルーンの母、ファイレクシアの破棄者、護衛募集員

 土地は多めだが、3ターン目までの動きがあり、《コラガンの命令》を有するデッキ相手に《霊気の薬瓶》頼みにならないのはなかなか好感触だ。伊部さんもこちらに助言を求めることなくキープを宣言。
 庵子ちゃんは島から《思案》を唱える、シャッフルせずにエンド。
 こちらのドローは《梅沢の十手》。平地から《ルーンの母》を唱える。召喚酔いから醒めればこのマッチでは非常に心強い存在になる。
 しかし、速やかに沼からの《致命的な一押し》で処理される。
 次のドローは《ちらつき鬼火》。
 ここでの選択肢は三つ、ただ十手の設置は現在なんのプレッシャーにもならない。
「あの、ストウさん。このホラーちゃんですけど、土地以外ならなんでも止められるんですよね」
「そうだ、マナ能力すら止められる。相手のデッキや行動を知り、的確に止めることができればデスタクの本領発揮だ。例えば次のターン、イベさんが出されて嫌なカードは?」
「嫌なもの、えーと、そうですね」
 彼女は落ちつきなさげにキョロキョロする。ここはカードショップだがそう答えは落ちていないだろう。
 まだ初心者だし、リリアナの存在を教えておこう。
「イベさん、グリクシスコントロールなんだけど――」
「巨大ゴキブリ!!」
 嫌なものってそういうことじゃねー!!
 バァン!!
 伊部さんが叫ぶと同時、事務室から恋穂が飛び出してきた。
「奴はどこ、そこ?」
 奴ってゴキブリだったのか。それで事務所の大掃除を――と、俺はここで身の危険を感じた。
 なぜか恋穂はエアマシンガンを装備しており、その銃口とギラギラした瞳はゴキブリではなくテーブルの横におかれたアンコちゃんのヘッドドレスに向けられている。
「二人とも伏せろ!!」
 俺はとっさに恋穂とテーブルの間に飛び出した。
 それと同時、《Stifle》内に轟音がこだまする。


   5


《お詫びとお知らせ》
 平素よりカードショップ《Stifle》をご利用いただき、誠にありがとうございます。本日2月○日19時30分より予定しておりますフライデーナイトマジックですが、諸事情により□□ビル3階の貸し会議室2にて、20時00分より開催致します。
 突然の変更をお詫び申し上げます。





おまけのコーナー
樽森さんとお店を出そう
~税金①~

 デス&タックス、あらゆる角度から相手を追い詰める手強いデッキね。名前は死と税金からは逃れられないっていうことから来てるらしいわよ。
 私?逃げる必要はないわ、戦うまでよ。
 あんた、お店を出そうとしてるんでしょ?もちろん、税金あるわよ。
 個人事業主なら所得税ね。住民税も忘れちゃだめよ。消費税や個人事業税からはしばらくは逃げられるかもしれないけど、逃げてるうちは稼げないわよ。

個人事業主が納める4つの税金
①確定申告にて決定、納付
・所得税
・住民税
②条件を満たす事業者が納付
・消費税
・個人事業税

 覚えたわね、この四つよ。
 まずは確定申告で所得税額を決定するの。申告期限は決まってるから、必ず期限内に出しなさい。五つ目の税金に延滞税を入れられたくないならね。
 まあ所得税を払うほど利益が出ていないなら延滞税も出ないけど、そんな弱気じゃ国が許しても私が許さないからね。

 申告書を税務署に出したならそのまま市と都道府県に情報がいくから、向こうで住民税額が決定されるわ。
 六月末には第一期の支払期限が来るから、役所からの案内を見落としちゃダメよ。
 市とか均等とか色々書いてあるけど、全部合わせて住民税、深く考える暇があったら稼ぎなさい。

 これが一番ややこしいの、消費税。
 あんたが売るもの、買い取るもの、ほぼ全てに消費税がついているのはわかるわね?
 簡単にいうと利益が出るとき、あんたはその分にかかる、消費税を預かってるの。それを国に納めないといけないんだけど、開業すぐ、そして売上高が低いときは納めなくていいの?
 一年の売上高がある一点を越えたとき、納める義務が発生するわ。
 ここがややこしいところなのだけれど、越えればすぐ納めるわけじゃないし、また売上高が下がれば免税されるの、これもすぐじゃない。

 最後は個人事業税ね。
 所得が多い事業者が都道府県に払う税金よ。住民税と同じで申告から季節が変わった後に該当者に届くから、忘れちゃだめよ。

 生きていくうえであらゆる税金が付きまとう、その中で今回は個人事業主にかかるものの種類を伝えたけど、一番大事なことは申告書を出すことよ。
 これが全てを決定するわ。わかったわね!!
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【コラム】スタックを理解する


パワー2以下のハローワーク


インペルアルリクルーター面接。
それは《帝国の徴募兵》が必要な人材をスカウトし、新社会人い活躍を与えるものである。

ここに一つの企業がある。
株式会社《ペインター》。
2008年設立の、砥石と染色に定評のあるコンボ堅きな新鋭企業である。

彼らは果たしてどのような人材を採用するのだろうか?



Border_4.jpg
 imperial recruiter crop

「君はもう内定をもらっているの?」

「はい、《バーン》様に。あとは《パトリオット》様の最終面接が決まったところです。」


「ほう、《バーン》か。うちのことも随分研究しているそうだね」
「はい!御社の製品に不利益を被る《ファイレクシアの破棄者》は私が燃やします」


勇む《渋面の溶岩使い》 渋面の溶岩使い
《帝国の徴募兵》も彼を社長面接に呼びかけるのもいいのではないか、と考えていた。










????「ちょっと待ちな!あんた、業界研究が足りてないんじゃないかい?」


jaya ballard


突然現れたのは、とても面接とは思えないスタイリッシュな恰好の炎の魔術師であった。

「ちょっと待てよ、今は俺の面接中だ」
「いーや、もう終わりだよ。環境には《真髄の針》のほうがよっぽど多いって知ってまだ面接を続けるのかい?」

その言葉で、《渋面の溶岩使い》は名前の通りの渋面を示した。


肩を怒らせながら帰っていく《渋面の溶岩使い》を見送りつつ、《帝国の徴募兵》は熱々のコーヒーをすする。
《ヤヤ・バラード》の炎で温めてもらったのだ。

「で、あなたなら《真髄の針》を破壊できるとでも」
「ええ、御社が得意とする染色の技術があれば、だけどね」

《帝国の徴募兵》は彼女の中にある“灯”を見逃さなかった。
そして、会社が成長するチャンスも。。。。






「次の紹介はペインタデッキやー」
と思っていたらdomeさんがタイムリーにKMCを優勝されたので、デッキ紹介部分は割愛。
おめでとうございます。


てことで前回のおさらい。►前編:【コラム】スタックを理解する


●(ほぼ)全ての行動に優先権が発生します
●スタックを確認しましょう



はい、以上です。
MOをやっている人ならば、しっかりと確認できるのできっと大丈夫なことでしょう。


さて、後編にあたる今回では、どのような事態にスタックに関する問題が起きやすいか。
また、どのような事態にスタックを使ったテクニックを披露できるか。
それらの一例を紹介していきたいと思います。

その際、この間GP名古屋の最中、名古屋市内の飲み会で私が覚えた
『合コンの“さしすせそ”』と絡み合わせてみますね。


テーマ1:スタックを理解していないと起きやすい問題~


フェッチランド起動⇒解決

よくある問題1位ですね。勝手に探してはいけません。
探し始めたときに唱えられたものが《エイヴンの思考検閲者》なら、まだやり直しが聞きます。

《もみ消し》なら?ジャッジ出場です、青くないからと言って安心してはいけません。

 ⇒《疑念の影》
 ⇒《束縛》
 ⇒《魔力変》からの……
白 ⇒《霊気の薬瓶》から《レオニンの裁き人》


など、言い出せばキリがありません。レガシーではあまりみないカードも多いですね。
でも、禁止でもない限り可能性はありますよね?

「わぁ、“しらなかったぁ”」

では済まされません。


プレインズウォーカーの起動型能力

これも初心者が勘違いしやすい事象のひとつ。
この頼もしい仲間は『忠誠度カウンターを増やす(減らす)』ことをコストに『テキストに書かれている内容』を起動します。

つまり、

.《精神を刻むものジェイス》着地⇒+能力起動。そこに《稲妻》を打ち込んだ結果は

.忠誠度カウンターが2個置かれた《精神を刻むものジェイス》がある状態で能力が解決されます

「じゃあ能力を使う前に《稲妻》や!」

.《精神を刻むものジェイス》着地⇒+能力起動
そう、着地後スグに能力を起動した際、優先権が移らないため、《稲妻》を打ち込めないのです。

「“そうなんだぁ”」

そう思った方は、ひとつマジックが上手になれましたよ!


●ドローステップの優先権

こんなところにもあるんですよ、優先権。
カードを引いた後に誘発型能力が解決されます。
レガシーでよく見るカードだと《森の知恵》あたりが有力ですね。

そして、このドローステップによくキャストされるのが、《外科的摘出》や《ヴェンデリオン三人衆》などです。
引いたカードがインスタントタイミングで唱えられないカードなら、そのまま追放領域やライブラリーの底へ…なんて事にも。

引いたカードをすぐに唱えるのではなく、ここでも優先権の確認を行えば、

「“さすが!”ルールをわかってる」と評価されること間違いなし!



テーマ:2 スタックを理解していれば使えるテクニック~


●《ヴェールのリリアナ》をやっつけろ

+1能力でハンド、―2能力で場のクリーチャーを墓地送りにする優秀なプレインズウォーカー。
名だたるプレイヤーなら知っている、ちょっとした対策を共有しましょう。

リリアナの性質上、お互いの手札、もしくはあなたの場が壊滅に近づいている場合が多数です。


.もし、相手の手札がゼロなら、相手はアドバンテージを失わずに手札のカードを1枚要求するわけです


「なら、相手の手札を増やしましょう」


《ヴェールのリリアナ》能力起動⇒解決
その間にバウンス呪文を唱えたら?そう、一種のパーマネント破壊に早変わり!

「“センスあるぅ”」


.次に、こちらのクリーチャーが1体の時に相手が―2能力を使ってきたら、それは確定除去と同じ効果ですね

「なら、クリーチャーを増やしましょう」

《ヴェールのリリアナ》能力起動⇒解決
その間に《瞬唱の魔道士》を唱えたら?緑絡みのフェッチランドを起動させて《ドライアドの東屋》をプレイしたら?
なんと、あなたの場に元からいたクリーチャーが守られました!

「“すごぉい”」


いかがでしたか?
もちろんこれらはほんの一例に過ぎません。
カードを知ることで可能性をドンドン広げていきましょう!

ゲームを買っても説明書を読まないのは、それが一人だけでするものならば構いません。
ただ、誰かとするのであれば、その人と楽しむために説明書を読むべきだと私は思います。

上手なプレイヤーは、構築やプランニング、プレイングはもちろん、ルールへの理解も深いです。
いきなりプレイスキルを上げることは不可能でも、ルールを覚えることはできると思いませんか?


最後に、本日覚えたことを復習しましょう。


  • さ すが
  • し らなかった
  • す ごい 
  • せ ンスある
  • そ -なんだ



・・・・・・え、こっちじゃない?
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負けを認める

――――――グリセルさん 第1話―――――


すきすきすきすき コンボ すき~ あいしてる♪
すきすきすきすき すき? すき~ グ~リ~セル~さん♪


この罠の橋わたるべからず~

「グリセルさーん、一大事にござるー!」

いつものようにエムラ衛門が暗黒寺(※)に駆け込んできました。
このお寺にはどんな問題でもドローと力技で解決する、邪悪な小坊主がいるためです。

「はーい」

登場、我らがグリセルさん。
今日は一体どんなゴリ押しを見せてくれるのでしょうか?


『このはしわたるべからず』

川に架けられていたのは《罠の橋》。
これでは対戦相手の戦場へは参れません。

「ふっふっふ。グリセルブランドよ、この橋を渡らないと儂を倒せぬぞ」

橋の向こうで高笑いをするはミラクル将軍。
果ては《Tundra》の極寒の地から、飛んで熱帯の《Volcanic Island》まで。
3つの色に渡る領地を持つ、それはお偉いお殿様。
独楽回しの達人でもあるそうな。

「将軍の手札は4枚。従者の天使たちは渡れて、我らのみが渡ることができないのです。」

「あわてないあわてない、さっそく7枚ドローして考えてみましょう」

グリセルさんはおもむろにライブラリーから7枚のカードを引き、少し考えた末、さらに追加のドロー。
計14点のライフを支払うことができたのも、ミラクル将軍がライフへのプレッシャーをかけるのが得意ではなかったからです。

「何か思いつきましたか」

「はい。今のママで橋を渡ることができないなら、渡れるように作りかえればいいのです」

18枚の手札をひらひらさせながら、グリセルさんは意地の悪い笑顔を浮かべます。

「では大工さんに登場していただきましょう」

キャスト!《ダク・フェイデン》《罠の橋》を対象に、《ー2》能力を起動!


なんということでしょう。
あんなに狭かった《罠の橋》が、エムラ衛門も渡れる広々とした空間に。
飛行クリーチャーすらもとらえる謎のうねうねした物体も、匠の細やかな気配りにより取り払われたのでした。
これには家族も大喜び。
さっそくエムラ衛門とグリセルさんはミラクル将軍をひとやすみさせに橋を渡ります。


「はーい。面白かった?じゃーねー」


※安国寺と読みは同じですが、実際の人物・建物・団体とは一切関係ありません。あしからず。


     ―――――――――――――――




「先人の所業を笑いにかえる、それがパロディである」

みなさんこんにちは。
某国民的アニメを見たことない世代には今回の冒頭部分が伝わらないのでは、とドキドキするChunです。
著作権的な意味でもドキドキしております。


さて、今回は《奇跡》vs《スニークショー》という、このコラムにあるまじき取り合わせです。
中華料理屋でオムライスを頼むようなものですね。

大きな大会ではそれなりの数のプレイヤーが使用する《スニークショー》
一般的な対策方法は2つ、うち1つが



出させない

と言うものになります。
ハンデスでキーカードを抜くも、ヘイトベアーでライフ共々圧力をかけるも、《実物提示教育》を打ち消すもよし!
それでも《実物提示教育》が通ってしまったらどうしましょう?
そこでもう1つの解決法

クリーチャーを無力化する


の登場です。
《スニークショー》には基本大型クリーチャーしかいない構成が多いので、(《ヴェンデリオン三人衆》等のサポートクリーチャーがいる事もあります)
《罠の橋》は対策不可能なカードになりえます。
クリーチャーの枚数が圧倒的に少ないので、《謙虚》を置いて数で勝つ方法もありますね。

ここで、対策カードを置かれた《スニークショー》側の視点に立ってみましょう。

……そう、何もできません。
上記のグリセルさんのように対策カードキラーがあるのであればいいのですが、サイド戦でもない限り絶望的です。
まだ《奇跡》側には《精神を刻む者、ジェイス》もいなければ、天使トークンが暴力的に並んでいるわけではありません。
しかし、このまま続けても《スニークショー》が勝つことはないでしょう。


「続けますか?」


当たり前ですが、マジックの大会では投了が認められています。
なんでもすぐに投了するのはせっかく勝てたかもしれない場面をフイにするかもしれません。
状況によっては対戦相手に不快感を与えるかもしれません。
しかし、あなたが絶対に勝てないと感じた場面においてはどうでしょう?
あなたを追い詰めた対戦相手の手腕に敬意を表して、負けを認めることも大切だとは思いませんか?

現実的な側面でいうと与えられた時間は有限です。
圧倒的な場面を展開されたのが1セット目だった場合、あなたは投了するかどうかを考えて欲しいのです。


続けるメリット
もしかしたら勝てるかもしれない
相手のデッキの中身がより分かるかもしれない

投了するメリット
2戦目、3戦目に時間を多く割ける
試合が長引くほどギャラリーが増え、あなたのデッキや戦術が第3者の目に留まる危険性を回避できる


もちろんこれは一例に過ぎません。その中でもみなさんに特に考えて欲しいことが

もしかしたら勝てるかもしれない

の部分です。
あなたには“もしかしたら”の中身を思い描いてプレイ出来ていますか?
不利な状況からどうすれば勝てるのか、そのヴィジョンもなくだらだらと引いたカードに一喜一憂していませんか?
逆に、勝てるプランが明確に潜んでいるのに、場の優劣だけで投了を選択していませんか?


負けを認めることも重要なプレイングの1つです。

・お互いの場の状況を把握すること
・続けた場合、どうすれば勝てるのかを思い描けること
・残り時間と、その時間をどう当てるのかを考えること
・なにより、対戦相手と気持ちのいい試合をすること


全てを意識してこそ、初めて戦略的な投了ができるというものです。

まずできること、それは自分のデッキの中身を正確に理解すること。
あなたのデッキの力を最大限引き出して、対戦相手と充実した時間を作りましょう!
それでも負けることは多々あります。
そのときは潔く負けを認めましょう。


……どうしよう、今回本編ほぼボケ無しに書いてしまった。



     ――――――グリセルさん 第2話―――――


すきすきすきすき コンボ すき あいしてる♪
すきすきすきすき すき すき グリセルさん♪


この罠の橋わたるべからず

■□■主要登場人物■□■
グリセルさん:対戦相手をひとやすみさせることに定評のある小坊主
ミラクル将軍:《罠の橋》もいいけど、クリーチャーを出させない努力もしよう
エムラ衛門:暗黒寺に駆け込む際に滅殺6が誘発している
ダク・フェイデン:筆者予想ではスニークショーで案外活躍できるのでは、なリフォームの匠


今回も架けられている《罠の橋》。一度は破れた戦法だが、そこは稀代のミラクル将軍。
転んでもタダでは起きません。

「おやぁ。将軍様、今回は警備の方を雇ったんですね」

橋の隣にある駐在所には《平和の番人》{時給(1)(白)}が。
これでは橋の幅を広げても、渡ることはできません。

「ふっふっふ。諦めて用心棒ジェイスに精神を刻まれるがいいわ」

「慌てない慌てない、今回は一気に14枚引いてしまいましょう」

《水蓮の花びら》をキャスト。
さらに《金属モックス》をキャストして、《御霊の復讐》を刻印。
黒マナから《暗黒の儀式》、もう一回《暗黒の儀式》!

「まさか貴様、デッキを変えたのか!」

怒りに顔を赤くするミラクル将軍。
しかしストームが9に達するころには血の気がひいて青ざめ……
最後に《苦悶の触手》が将軍に絡みつき、白い泡を吹いてひとやすみさせられたのでした。

「さすがミラクル将軍、顔色だけでトリコロールを表すなんて」


「次回、?屏風に隠れたる雄ジカ退治?をお楽しみに、ねっ!」
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【コラム】<番外編>あまり当たらないデッキこそ知ろう~エンチャントレス編~

このコラムを楽しみにしている全国十数名(推定)のみなさーん!
こ~んに~ちは~!!駄文系コラムニストのChunです。


今回はタイトルの通り番外編です。だから前フリはありません。
“決してネタ切れではありません!”――さて、どのように番外編かというと……
真面目にプレイング、プランニングの話をします!


「あれ、このサイトってレガシーの大会コラムだからそれが普通じゃあ?」


聞~こ~え~な~い~(><)とにかく内容のほうへGO!GO!


     →


さて、みなさんはレガシーのサイト内にある無名雑談系プレイヤーのコラムを読むほどの方々。

―つまり
K.トランプをするときに妙にシャッフルがうまくて仲間に変な目で見られる
M.中途半端に英単語に強くて仲間に変な目で見られる
C.会話に割り込むときに「スタック」と言って仲間に変な目で見られる

くらいMtGが好きなはず。
一般的にtier1と呼ばれるANTやRUG Delverを始めとする大会でよく見られるデッキとは戦い慣れているハズ。

しかしここはレガシーフォーマット。tier1だけで構成される大会環境ではないはず。

初見のため、どのような対策をしていいかわからないまま撃沈!!なんて事態も起こりえます。



いや俺ら仲間に変な目で見られるくらいレガシーしてるからそんなんないし


し、失礼しました?(汗)

てなワケで自身満々の強豪さんには何を今さらな内容です。
が、このデッキとの戦い方を知りたいという方は是非。で、今回紹介したいデッキはコチラ。


Border_4.jpg


「キヨシー!いいかげんここを開けなさい!」

「うっせぇんだよ!俺はこの部屋を一歩も出ないからな!」

いつからだろう……キヨシの考えている事が分からなくなったのは…
私のお腹の中から出てきたはずの息子は長い間自室から出てこない。
食事の問題、排泄排の問題があるから、すぐに部屋を出てくるだろうと思ってた。









甘かった


あの子は《独房監禁》状態を脱することを止めないと言う意思表示の様にアップキープ毎に排泄物を窓から捨てた。

独房監禁01
そして食事。
彼には《アルゴスの女魔術師》という友達がいて、その子が食事を与えているらしい。


憎い。
なのに《アルゴスの女魔術師》がどうやって2階にあるあの子に食事を与えているのかも分からない。
私から接触する事も出来ない。

もう、私にはキヨシを部屋から出す事は出来ないの……



Border_4.jpg





《エンチャントレス》です。
《アルゴスの女魔術師》と《女魔術師の存在》という2種類のドローサポートカード。

enchantolesss.jpg
それによって成り立つ超防御カードの《独房監禁》

独房監禁

負けない状態から少量のフィニッシャーに繋げるデッキです。


黎明期のフィニッシャーは《聖なるメサ》が有名で、その後は《空位の玉座の印章》や
《引き裂かれし永劫エムラクール》と言う選択に移っていきました。


このデッキはtier1とは遠い存在ですが、

K.ビートダウンを完全否定できうる
M.まずまず安価に組める
C.特徴的なデッキなので一定数のファンがいる

等の理由から廃れる事なく存在を続け好成績を残すポテンシャルをも秘めております。


もちろん、このデッキも切磋琢磨を続けております。
特に大きな変化があったのは、やはり《ラヴニカへの回帰》でしょう。



Border_4.jpg



「そんな……」そこにはキヨシの無残な姿があった。
決して餓死ではない。一体誰が……

警察はすぐにやってきた。
私は何度も、まるで機械人形の様に同じ質問に答え続けた。


キヨシはダメージを受けず、呪文や能力の対象にならなかった事
キヨシの部屋には《真の木立》が貼ってあり《アルゴスの女魔術師》にも《独房監禁》にも触れられなかった事


―――質問は続いた。
警察は私が息子を殺したと思っているのだろうか。


もう、疲れたのだろう。私は声を張り上げてしまった。
誰があの子を殺せるって言うんですか!対象を取らずにライフロスでもしない限り出来る訳ないじゃない!


その時、警察の目が大きく見開かれた。
このままだと両目ともポトリと落ちちゃいそうなくらい驚くものだから思わず笑っちゃった。
あれ、いつぶりだろう。笑ったの。


そこからはすごく早かったわ。
だって、全ての対戦相手へのライフロスなんて出来る人が限られているんですもの……

そう、捕まった犯人は……









まずは《死儀礼のシャーマン》。

死儀礼01




そして《突然の衰微》。

衰微01


このままだと衰退の一途かと思われるエンチャントレスですが、ラヴニカでは同時にパートナーも得たのです。



     ―――――――――――



「ごめんねキヨシ。あなたに何もしてあげられなかった……せめて安らかにお眠り」



     ―――――――――――



《安らかなる眠り》と《Helm of Obedience》のコンボはデッキの高速化に貢献しました。
同時に《タルモゴイフ》や《死儀礼のシャーマン》《瞬唱の魔道士》への解答にもなったのです。

ヘルムピース





さて、いい加減に《エンチャントレス》と当たったらどうすればいいかを考えましょう!
今回は特にオリジナリティに富んでいないR.I.P&ヘルムコンボ搭載型と過程して行います。
結局のところ前フリが長かったわけですが――と言うかいつもより長かったわけですが――

果たしてここから先の解説を読む人はいるのでしょうか……




     →




まず最初に相手がエンチャントレスかどうかに気づきましょう。
小さい大会なら顔を見れば一発です。


では大きい大会だと?


大抵エンチャントレスは1ターン目での特定が可能です。


なぜ?


エンチャントレスの多くのカードはエンチャントレス専用のカード
そう言い切っても過言ではありません。

では一般的な動きをお教えしましょう。


①.フェッチランドを挟むかどうかに関わらず、基本《森》がセットされやすい

②.その《森》に《繁茂》もしくは《楽園の拡散》が付けられる。or《ミリーの悪知恵》がキャストされる



もちろんこれらの行為を行わない場面もあります。
が、その際は相手がマナ加速をしなかったorドロー操作をしなかった事になるのです。
他にも《豊かな成長》を唱えたり《金属モックス》からいきなり《アルゴスの女魔術師》と言うパターンも有。


では特定出来たら次はどうしましょう?


白系・緑系なら
エンチャントを壊す準備が必要です。
もしくは妨害に走りながらクロックを重ねましょう。
《スレイベンの守護者サリア》は相手の動きを大幅に遅らせるどころか、動きを完全に止める可能性すらあります。
エンチャントレスはおおよそ土地が20枚とあまり多くありません。

要求される追加の1マナはそのまま敗北へと直結するかも知れない一方で
対コンボ・コントロールで活躍する《ガドック・ティーグ》は対エンチャントレスでの仕事量は意外と多くありません。
止められるカードは《Helm of Obedience》や《空位の玉座の印章》などのフィニッシャー。
フィニッシャーを探すカードや、ドローのギミックなどは止める事が出来ないので
最後のターンに《忘却の輪》で対象に取られて終わり――なんてことも。

しかし、裏を返せば《ガドック・ティーグ》を守ればフィニッシュされないので
《ルーンの母》や《森を護る者》との組み合わせは妙技です。
《引き裂かれし永劫、エムラクール》が出てきたらご愛嬌。



青系なら
マストカウンターは2種類のエンチャントレスです。
ハンドアドバンテージの観点で見ると、1つ通してしまうとグングンアドバンテージの差が発生してしまいかねません。
逆にエンチャントレスが場に無いと、多くのカードがアドバンテージを得ないレガシー級のパワーを持たないカード群
特に《独房監禁》なんかはもうただの《安全な道》です。
相手のテンポを崩した上で素早くクロックを刻むか《精神を刻むものジェイス》でアドバンテージ優位を広げましょう。



黒系なら
《ヴェールのリリアナ》が鬼畜です。コンボ系の多くに有効な毎ターンのハンド喪失。
被覆である《アルゴスの女魔術師》にもマイナス能力が有用である事。
ハンデスで言えば、やはり《アルゴスの女魔術師》を捨てる事は非常に有効です。
しかし、マナが伸びなかったりする様なハンドであれば敢えて軽量エンチャントを落とす事も一手となります。



赤系なら
最速で相手を殺す必要があります、と言うかそれが出来ないと負けです。
エンチャントレス(R.I.P型)は早くなったと言えど、4~5T目で勝てるデッキならば間にあう事が多いです。

もちろん早ければ2ターン目に《独房監禁》を張って維持に持っていく事や、
3T目にライブラリーを空にする事もあります。
しかし、あくまでもドロー操作の少ない(無いと言ってもいいかもしれない)コンボデッキ。
そうそう決まるものではありません。



無色系なら
堂々と構えて《全ては塵》を撃ちましょう。
タイミングは相手がエンチャントレスの2枚目を張った後がオススメです。
ドローが始まるとリカバリーされてしまう公算が大きくなります。



漠然とわけてみました。漠然としすぎて困りますね。
少し視点を変えてしてみると……


↓↓↓↓↓↓


テンポ系なら
《目くらまし》は前半から腐りやすいので、1ターン目の《繁茂》に対して撃つ事も重要です。
そうすれば相手は2T目にケア無しで《アルゴスの女魔術師》を置くことになるか、
はたまた《女魔術師の存在》をキャスト出来なくなるかもしれません。

もちろん《目くらまし》を撃って2T目の《アルゴスの女魔術師》や《安らかなる眠り》が打ち消せないとアウト。
ただ、3マナある状態でそれらを撃たれたら???その当たりはもう読み合いです。
このコラムは可能性を提示する事しか出来ません。

《もみ消し》は多くのカードに有効です。
例えば《安らかなる眠り》に合わせれば《タルモゴイフ》や《敏捷なマングース》のサイズを守る事が出来ます。
エンチャントレスの誘発ドローを1枚消すことが出来ます。
そもそも土地の少ないデッキなので序盤のフェッチに合わせて撃てば勝ちがいきなり近づきます。


最適なクロックは《秘密を掘り下げる者》です。

delver.jpg
先ほども述べた様に決して早いデッキではないのでカウンターや《もみ消し》で妨害しながら3点クロック!
これで十分勝ちえます。


サイド後もプランそのままでOKです。
カウンターは多めでクロックは《秘密を掘り下げる者》優先です。全体火力がサイドにあるなら入れましょう。




各種コンボなら
さっさと決めて下さい。基本妨害はしません。
サイド後は《神聖の力線》と《エレファントグラス》があると思って行動しましょう。



コントロール系なら
《石鍛冶の神秘家》はそこまで怖くありません。さすがに速度があるので。

《相殺》+《師範の占い独楽》は早く決められるかが勝負の分かれ目です。
エンチャントレスが並んでしまうと、打ち消してもドローがあるので対応しきれなくなります。
後は3マナにマストカウンターがチラホラある事には要注意です。

ハンデス・カウンターを基軸に置いたものなら、落ち着いてエンチャントレス及びコンボパーツを処理しましょう。
アドバンテージを得させなければほぼマグロです。




ビート系なら
頑張れ!



やっぱり漠然としていますね。
でも、あらゆるデッキでどうするかなんて書いていたら皆さん読むのが嫌になるでしょう?
既に現在、普段のChunコラムの2倍は書いています。

では私がエンチャントレスを使っていたときに感じた所感を簡単に書いて終わりとしましょう。



Boder.jpg

《独房監禁》について
結構初見の方は警戒されますが、あれはあらゆるカードの補助があって初めて機能するものです。
つまり《独房監禁》を処理するならエンチャントレスを処理します。
もしくは《独房監禁》をキャストした時にエンチャントが無い場面を作ります。
《独房監禁》を出して安心した所でエンチャントレスを破壊すると出し損にまでさせられます。


《繁茂》について
キープにもよりますが、打ち消す価値は大アリです。
恐らくハンデスの場合《繁茂》を落とす場面は多いでしょう。
もちろんそうでない場面も多々あるので難しくはありますが『スルーして次のエンチャントレスを消せばいい』と言う
固定観念だけは持たないようにしてください。


エンチャントレスを消さずにフィニッシャーだけ構えれば勝てるんじゃないの?
《引き裂かれし永劫エムラクール》ルートならあなたは滅します。
更に回りだしたら1Tにフィニッシュブローを複数発撃たれてもおかしくないデッキです。
フィニッシャーを消す準備は大切ですが、事前準備を見逃す理由としてはチト弱いかと。







クリーチャー除去はサイドアウトすべきだよね?



・・・



空から光が!なんということでしょう。
《セラの聖域》に天使が舞い降りました。《悪斬の天使》です。

            baneslayer angel

してやったりなエンチャントレス使いは左手の指を使い「K」を形作り、
伸ばした腕を揺らめかせながら歌いだします。


「……アグレッシッッ







著作権の観点からここまで。

少数派ですが、サイドからのクリーチャーinは起こりえます。
確実にいらないから抜く、それで入れるカードは確実にいるものですか?
まぁ普通は抜いていいと思います。そこまで読み切れませんよね。



長々と書きましたが、結局のところ漠然としたものしか書けません。
しかし、この漠然をもとにエンチャントレスと当たった時、0スタートより良い結果が掴める事を私は望んでいます。

あれですね、デッキ解説はやっぱり上手い人が書くべきです。
私はまた駄文を綴るとしましょう。




(Chun/記者ブログ
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【コラム】スタックを確認する#前編

     ――――――パワー2以下のハローワーク―――――

2006年。
それは私たちにとって忘れられない年となった。
氷河期の再来である。

《コールドスナップ》

レガシーに置いては《相殺》や当時こそ評価されなかったものの《暗黒の深部》など
環境に与えた影響も多いエキスパンションである。因みに筆者は《占術の岩床》と《結界師ズアー》が好き。


じゃなかった2010年―《リーマンショック》―就職氷河期の再来である。


企業はより良い人材を採用するため、より若年層に企業を知ってもらう試みを行った。
説明会はもちろん、近年はSNSを活用した採用活動がメジャーになりつつある。
もちろん国側も公正な採用活動のために日々議論を交わしている。
就職活動解禁日の設定は話題となり、企業はインターンシップを中心とした活動への移行が見られる様になった。


そんな就職活動に翻弄される一つの企業があった。

株式会社《魔の魅惑》

彼らは果たしてどのような人材を採用するのだろうか?






Boder.jpg

「君はもう内定を貰っているの?」

「はい、《エスパー石鍛冶》様、《パトリオット》様に頂いております」

「tier1上場企業だよね。そんなエリート、うちじゃ肌に合わないと思うけどなぁ」

「いえ、《魔の魅惑》様の下であれば、隙なく場に出て《殴打頭蓋》をサーチする事が出来ます」

「知ってるかい?《魔の魅惑》を出した次のターンには5マナ出せるんだよねぇ」


その言葉で、もともと色白だった《石鍛冶の神秘家》の顔は、むしろ青白くなった。




すごすごと帰っていく《石鍛冶の神秘家》を見送りつつ、《帝国の徴募兵》は冷めたコーヒーをすする。
どうしてもういくつも内定が出るような時期に、わざわざインペリアルリクルーター面接を行うのか。
彼は会社の意向に疑問を持ちつつも、次に来る学生の到着を待った。
そのときだった。

《帝国の徴募兵》の背後から、言いようのない気配がする。
まるで背中を這いずり回されるような。いや、夢の中にまで忍び寄られたような……
コーヒーカップを震える手を抑え込み、《帝国の徴募兵》は振り返った。

そこにあったのは異形だった。



猿を思わせる長い手足。
病魔にでも犯されているのか、頭部と背中は赤く腫れ上がっている。
そしてなによりも、濁った水のような虚ろな目。

それに見つめられた瞬間、《帝国の徴募兵》は喫茶店から姿を消した。




「おい、なんで帰ってきたんだ!今日は面接だろう」
《帝国の徴募兵》はあたりを見渡し、ここが自分のデスクであることに気が付いた。


「そうか、俺は手札に戻されたのか……」

「聞いてるのか、面接中にここにいるなんて、せめて良い人材でも見つけてきたんだろうな」

「はい、最高の人材。いや、イリュージョンです」


《帝国の徴募兵》は《夢で忍び寄るもの》を思い浮かべながら、真っ直ぐ上司を見つめた。




Border_4.jpg

     


☆☆☆KMCは就職活動をしながらMTGをする人を応援します☆☆☆

今宵も当コラムを読んでいただきありがとうございます。
KMCの電波コラム担当、Chunです。

当初、主催からは「みんなが新しくマジックを始めたくなるようなコラムを」という依頼を受けましたが、
どっちかと言うと「ネタが解る人だけが思わずニヤッとするコラム」を作っている気しかしません。
正直、私ののコラムを読んでレガシーを始めたら、きっと電波デッキを作ることでしょう。

《Illusions of Grandeur》や《土を食うもの》は地味に高いぞ♪


さて、ようやく主題に移りたいと思います。
実は、今までは『レガシー環境で構築をしてみよう』というテーマでコラムを書いていました。
これからは、いよいよプレイするに当たって注意すべきことを述べていきたいと思います。
いわゆる『第2章 マナー編』です。


マジック・ザ・ギャザリンングは長い歴史を持つ、完成度の高いルールが敷かれたゲームです。
そのため、覚えなければいけない基本的な事、気を付けるべき事象も多数あります。
初心者はもちろん、何か月も、何年もマジックをしているプレイヤーでも自信のない部分があることでしょう。


その中で特に重要で、マジックをするにおいて必ず重要なこと。
それはスタックだと私は感じています。
意識しすぎて、日常生活でも使ってしまいそうなくらい。


「すいません、手あいてますか?」

「ごめん、今○○やってるから」

「それは後で大丈夫です、これスタック積むんで、先解決してください!」

「――え?」


みたいな感じです。仕事もマジックも優先順位が大切ですよ。



そのスタックですが、

呪文を唱えたとき(土地は唱えません)
能力を起動したとき(マナ能力は除く)
能力が誘発したとき(常在型能力との違いに要注意)

以上3つのいずれかが起こった時に発生します。
その際に、APから優先権を得るわけですが、詳しいルールに関してはより適したサイトや書物をご確認ください。
*AP:アクティブプレイヤー


私から皆さんに意識してほしいことは、スタックは必ず発生するということです。
刹那呪文もスタックには乗るので、誘発型能力は誘発しますし、特別な処理は挟むことができます。

―特別な処理?
《リシド》で、ケンサク、ケンサクゥ!!




今回、前口上で紹介しているデッキは《アルーレン》。
tier1には至っていませんが、レガシーと言う環境において通用しうるパワーを持つデッキ。
そしてスタックに対する強い理解が求められるデッキでもあります。
Samplekistはコチラ(外部リンク)


【簡単解説】

Border_4.jpg
①:《魔の魅惑》をキャスト

Aluren.jpg

Border_4.jpg

②:何度も場に出す事で勝利に直結する『青か黒』で『3マナ以下のクリーチャー』を出す(先に場にいてもOK)

low3.jpg

Border_4.jpg

③:《洞窟のハーピー》をキャスト&自身の能力で戻す事で何度も『②』のクリーチャーを場に出す

洞窟のハーピー

このデッキの強みは《魔の魅惑》さえ戦場に出てしまえば、戦場のクリーチャーと手札全てが
脅威に変わるということです。


A『手札から《洞窟のハーピー》をキャスト』

ここで優先権が発生

A『場に出た誘発で《寄生的な大梟》戻したい』

ここでも優先権が発生

B『解決前に《寄生的な大梟》に《稲妻》』

またもや優先権が発生

A『ふふふ、今だっ!《夢で忍び寄るもの》キャスト』

やっぱり優先権が発生

B『もう一発《稲妻》』

しつこいようだが優先権が発生

A『じゃあハーピー自身を1点払って戻すわ』

もう何を言うかわかるよね?優先権が発生

B『あ……』

A『ハーピー出すで』

以下略

B『無念、投了』
A『いやや、スタックで《洞窟のハーピー》また1点払って戻す』

※投了はスタックを積みません。
たとえ親しい間柄でもやりたいことを強引にする行為には注意しましょう。



さぁ、ここにはBさんのプレイミスがあります。
お解かりでしょうか?さっそく正解VTRを見てみましょう!


A『手札から《洞窟のハーピー》をキャスト』

B『解決前に、《寄生的な大梟》に《稲妻》』

A『やるな!《夢で忍び寄るもの》キャスト』

B『もう一発《稲妻》』

A『なんで2枚も持ってるねん、さっさと梟焼いとけよ!』

B『で、《夢で忍び寄るもの》出たぞ、なんか戻せ』

A『自身戻すわ』

B『ほら、ハーピー出たぞ、なんか戻せ』

A『……自身戻すわ』


ハーピーが場かスタック上かで、大きく心証が変わりますね。
そう、どこで行動するかによってゲームは揺れ動くのです。
そのため、スタック一つを慎重に取る必要があります。


A『手札から《洞窟のハーピー》をキャスト、大梟戻す』

B『いやいや、ハーピー出る前に《寄生的な大梟》に《稲妻》撃つし』


この様な事態が起こらないように注意しましょう。
このパターンだとAさんは相手にまだ知らせる必要のない未来の行動を教える事になります。
マナーの観点からはもちろん、ゲームで不利にもなりえますよ。


みなさんが行っているマジック。その行動一つ一つに優先権は潜んでいるのです。
日常の行動一つ一つに危険が潜んでいるように……



     ――――――次回予告:もうひとつのインペリアルリクルーター面接、はじまる―――――

さすがにスタックの話は長くなるので、今回は前後編に分けて掲載します。次回もお楽しみに!!



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KMCITポイントレース

○ ポイントレースについて

SEED Hori Masataka

15 Harada Danpei
14 Fukudome Yuu
13 Kyogoku Kyosuke
12 Kagotani Naota
11 Doi Satsuki
11 Hamada Tomoki
11 Hiroi Naoto
11 Iwasaki Kouichi
11 Sakamoto Taiga
10 Mizuguchi Kiyoshi
10 Nishikawa Tatsuya
10 Nunotani Akira
10 Sekimoto Tatsuo
10 Tanaka Mikito
10 Yamaguchi Takuya
10 Yamanaka Kousuke
10 Yamano Nobuteru
10 Yamada Mitsuhiro
【更に見る】

コミュニティ戦ランキング

36 人間失格
30 黄鶏屋Ama's
27 (地上波初)LA・LA・LA・LANDS
26 Dread of Knights
24 Striker Niwa
24 MIKITO
23 地獄の沙汰も俺ら次第
21 ガバニキの会
20 Team Cabagames
20 ワッショイ!ゴミクズ
19 ポアスル
14 Mana Capsule HTT
6 Mana Capsule Wii
5 Mana Capsule NGN

TOP8DeckList

MOVIE

コラム

○ Eternal Party2017 カバレージNew!
○ MMM Finals 2017参加レポートNew!
○ 関西のエターナル事情(レガシー&モダン)New!
○ EternalParty2017の事前予約迫る!!賞品も決定!!

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