KMC Schedule
84th KMC
9月23日(Sat)
受付:13:15
開始:14:00
参加費:1000円
会場:港区民センター
最寄り駅:地下鉄中央線、JR環状線「弁天町」下車 徒歩7分

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関西レガシーカレンダー(間違っていても責任は負いません。)
83th KMC Final Movie

【デッキ特集】一つだけ言える真理がある。「男は“BUG”に染まれ」【Team America】

皆さんお久しぶりです、mitsuiです。

私のデッキ特集記事ではこれまでReanimator, Enchantressについて解説してきました。

デッキ特集:Reanimatorの構築の仕方
http://mtgkmc.blog.fc2.com/blog-entry-45.html
デッキ考察:Reanimatorのサイドボーディングについて
http://mtgkmc.blog.fc2.com/blog-entry-71.html
デッキ特集:Enchantressは死んだ
http://mtgkmc.blog.fc2.com/blog-entry-94.html


今回の記事から、全3回に分けてBUG()のデッキについて書いていきたいと思います。
前に解説した2つのデッキと比べると急にメジャーになりました(笑)

BUGのデッキは速度によって3つに分けることが出来ます。
速い方から順に『Team America』『BUG Cascade』『Deed Still』です。
デッキの速度とは端的に言うと、キルターン=ゲームに勝利するターンの速さの事です。
今回の記事ではBUGのデッキでは最も速い『Team America』について取り扱います。



まずは、Team Americaのデッキレシピです。

Bob Huang
8th StarCityGames.com - Legacy Open 2014/01/26 Baltimore

60 Maindeck

20 Lands
4《Underground Sea》
2《Bayou》
1《Tropical Island》
1《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4《汚染された三角州/Polluted Delta》
4《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
4《不毛の大地/Wasteland》

14 Creatures
4《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
4《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
2《墓忍び/Tombstalker》

26 Spells
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《思案/Ponder》
4《目くらまし/Daze》
4《Hymn to Tourach》
4《突然の衰微/Abrupt Decay》
2《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》
4《Force of Will》

Sideboard
1《森の知恵/Sylvan Library》
3《見栄え損ない/Disfigure》
2《ゴルガリの魔除け/Golgari Charm》
2《クローサの掌握/Krosan Grip》
3《呪文貫き/Spell Pierce》
1《水没/Submerge》
2《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
1《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》






デッキの動き
text01.jpg
『Team America』は《秘密を掘り下げる者》や《タルモゴイフ》と言った優秀な軽量クリーチャーを展開して
《Hymn to Tourach》や、カウンター等で対戦相手の動きを妨害しながら殴り勝つデッキです。
chiame.jpg

デッキの動かし方で最も重要な事は、1ターン目や2ターン目といった最序盤にクリーチャーを展開する事です。
基本的な事ですが、クリーチャーは戦場に残って攻撃するターンが長くなればなるほど価値が高まります。
つまり早く出せば出すほど得なのです。

しかし、対戦相手からすればクリーチャーに攻撃されるのは不利益であるため、戦場から排除しよう考えるでしょう。
早く出てきてしまったなら、早めに退場してもらえば被害は少ないと言う事です。
それに対抗するのが《Hymn to Tourach》《目くらまし》《Force of Will》と言った各種妨害呪文や
《不毛の大地/Wasteland》の主な役割となります。
これらを駆使して少しでも長くクリーチャーが生み出す利益=ダメージを稼ぎ続けましょう。

―相手のライフが尽きる時まで。



この様な戦術は【クロックパーミッション】と呼ばれます。
レガシー環境では、クロックパーミッション戦術を採用しているデッキは数多く存在しています。

例としては『RUG Delver』や『Patriot(WUR Delver)』と言ったデッキが挙げられるでしょう。
これらはどのデッキも基本的な動きは『Team America』と同じなのですが
使用されている色が異なる事でクリーチャーや除去選択等の部分が変わっています。

他のクロックパーミッションと『Team America』を比較すると、最も違う点は《Hymn to Tourach》によって
対戦相手のハンドを攻められると言う事です。
これによりスペル主体のコンボデッキに対して特に有利となっています。



軽量クロック
text02.jpg

先程クリーチャーが重要と言う事を述べましたが、具体的にどの様なクリーチャーが採用されているか見てみましょう


まずは《秘密を掘り下げる者》です。

delver.jpg

説明不要の最強1マナクリーチャーとして、レガシー環境では存在感のあるカードだと思います。
上記のレシピではインスタントとソーサリーがメイン24枚となっています。

4《渦まく知識/Brainstorm》
4《思案/Ponder》
4《目くらまし/Daze》
4《Hymn to Tourach》
4《突然の衰微/Abrupt Decay》
4《Force of Will》


他の《秘密を掘り下げる者》を使ったデッキでは、例えば『RUG Delver』なら30枚『Patriot』なら28枚前後です。
比べてみると『Team America』の《秘密を掘り下げる者》は少しだけ変身し難い事が分かりますので
そこは巧く《渦まく知識》や《思案》を有効に使ってカバーしましょう。


もう1種類の1マナクリーチャーとしては《死儀礼のシャーマン》が入っています。

主に序盤はマナを生み出し、中盤以降はダメージ源として活躍することが多いです。
特に1ターン目に出せた場合、2ターン目に2マナのスペル+《不毛の大地》や《ヴェールのリリアナ》と言った
強力な行動が出来るのが強みと言えるでしょう。
delver_ds.jpg

《死儀礼のシャーマン》関係の小ワザとして、《汚染された三角州》等のフェッチランドの能力を使って土地を探す前に
《死儀礼のシャーマン》のマナ能力を起動すると言うものがあります。
これは墓地に土地が無い場面で《渦まく知識》+フェッチランドの動きをしたい時に役に立ちます。


そして、『Team America』が“BU”ではなくて“BUG”である最大の理由として《タルモゴイフ》が採用されています。
一言で説明するならば「マナレシオの暴力」、この言葉が最も似合うカードは間違いなく《タルモゴイフ》でしょう。

・高速でゲームを終わらせるのに十分なパワー
・《稲妻》くらいでは落ちないタフネス



まさにクロックパーミッションが求めているクリーチャーそのものです。
《タルモゴイフ》に関するテクニックとして、第一メインフェイズに動いた方が得な場合があると言う事を覚えておくと良いです。これはまだ墓地にないカードタイプを増やすためです。
ソーサリーや、インスタントと言った使い切りのスペルだけではなく、クリーチャーやPWについても
打ち消される可能性がある場合は同様の事が言えます。



以上の3種類のクリーチャーに関しては、現在の『Team America』に4枚ずつ採用されていると考えて問題ありません。
ですが、上記レシピで2枚の《墓忍び》が入っているスロットは他のカードになっている事も多いです。

選択肢としては《真の名の宿敵》か《闇の腹心》が挙げられます。
それぞれ一長一短となっており、どんなデッキと当たる事が想定されるかによって選ぶと良いでしょう。

例えば《墓忍び》は飛行5点と言う高打点が魅力的ですが、《剣を鍬に》や《精神を刻む者ジェイス》のバウンス能力が苦手です。



サイドボードの組み方
text03.jpg


最後にサイドボードについて解説します。
大まかなサイドボーディングの指針として、次の3つが挙げられます。


コンボデッキ以外に対して《Force of Will》を抜く事が多い
理由
《Force of Will》手札の枚数で損をする代わりに何でも対処出来る点が魅力です。
しかし、サイド後は相手のデッキが分かっているため、用途に合わせた1:1交換のカードに入れ替えたいです。


同系や他のクロックパーミッション以外に対して《墓忍び》を抜く事が多い
理由
上でも述べたように《墓忍び》は弱点が多いカードなので、より使い易いカードとの入れ替えを検討しましょう。
『Team America』はメインデッキのクリーチャーの数が多めなので、サイド後の際に手を付けてもデッキのバランスを崩しにくいです。


対象がない《突然の衰微/Abrupt Decay》を抜く
理由
『Sneak Show』や『ANT』と言ったコンボデッキは、メインデッキに《突然の衰微》の対象がないため
サイドボード後では抜きます。
ただし、サイド後に《血染めの月》や《闇の腹心》等が入ってくる可能性もあるので
もし他にそれらを対処出来るカードが無いのであれば少しだけ残す場合もあります。


これ以外の部分についても、より的確に1:1交換が出来る事を意識しカード選択していくと失敗しにくいと思います。
それでは、どの様なカードをサイドボードに用意しておけば良いでしょうか?



必ず入れておきたいのは追加の除去とカウンター呪文で、上記のような指針でカードが抜けた穴を埋めてくれます。
『Team America』は土地が20枚と少なめなので、軽いカードが優先されます。


追加の除去候補

Disfudismemsubmerge.jpg


追加のカウンター候補

Spellpierce_FLStorm.jpg


その他のオススメカードは《森の知恵》と《ゴルガリの魔除け》です。

SLibrary_golcha.jpg

《森の知恵》は特に除去として《剣を鍬に》を使っているデッキに対して、圧倒的なリソース差を生み出してくれるので重宝します。《ゴルガリの魔除け》は《真の名の宿敵》等のタフネス1のクリーチャー対策として優秀で
エンチャント破壊モードもあるため用途がかなり広いです。




以上で『Team America』の解説を終わります。それでは次回『BUG Cascade』の解説記事でお会いしましょう。
ガイアが俺にもっと記事書けと囁いている!





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【デッキ特集】Enchantressは死んだ

皆さんお久しぶりです、mitsuiです。

過去2回の記事はReanimatorがテーマだったのですが、今回は【Enchantress】について書きたいと思います。

レガシープレイヤーの皆さんはこのデッキの名前を聞いたことがある・・・
対戦した事がある・・・という方も多いのではないでしょうか。
対戦したことがあるという方の中には、よく対戦するので専用のサイドボードを用意しているという方もいるかも知れません。

というのも、全国、いや世界中に【Enchantress】を使い続ける愛好家がいる上に
このデッキは一筋縄では行かない強さを秘めているからです。

しかし、この記事のタイトルは「Enchantressは死んだ」です。
こんなことを言うと全国の愛好家の方に怒られてしまうかも知れません。
レガシーにおいてオワコンという概念はないのでは、という疑問もあることでしょう
※ただし、カンスリは除く)。



私自身も【Enchantress】は大好きなデッキで、レガシーを始めた当初に組んだデッキでもあります。
個人的には思い入れのあるデッキなので、出来れば長生きして欲しい・・・
ですが、今まさにレガシー環境において【Enchantress】が絶体絶命の危機に晒されていることは事実なのです。

ここでは【Enchantress】とはどんなデッキなのかの説明と、それを取り巻く環境について述べていきたいと思います
本当に【Enchantress】は死んでしまうのか・・・念のため現状を確認したい。






-① :【Enchantress】とは

最初に【Enchantress】がどの様なデッキかを説明するためにデッキレシピをご紹介しましょう。
色々な形がありますが、オーソドックスかつスマートに仕上がっているものを探してきました。

dichotoma_jozef
3-1 Legacy Daily #5832040 on 08/18/2013

60 Maindeck

20//Lands
9《森/Forest》
1《Karakas》
3《平地/Plains》
3《セラの聖域/Serra's Sanctum》
4《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》

5//Creatures
4《アルゴスの女魔術師/Argothian Enchantress》
1《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》

35//Other Spells
4《女魔術師の存在/Enchantress's Presence》
4《繁茂/Wild Growth》
4《楽園の拡散/Utopia Sprawl》
3《エレファント・グラス/Elephant Grass》
3《独房監禁/Solitary Confinement》
3《真の木立ち/Sterling Grove》
3《抑制の場/Suppression Field》
3《ミリーの悪知恵/Mirri's Guile》
3《忘却の輪/Oblivion Ring》
2《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》
1《補充/Replenish》
1《空位の玉座の印章/Sigil of the Empty Throne》
1《Moat》

 
■Sideboard
4《神聖の力線/Leyline of Sanctity》
3《花の絨毯/Carpet of Flowers》
3《謙虚/Humility》
3《安らかなる眠り/Rest in Peace》
1《霊体の正義/Karmic Justice》
1《補充/Replenish》


 


なんと【Enchantress】と言うデッキは半分以上がエンチャントカードで出来ています。

これはデッキ名にもなっているキーカード《アルゴスの女魔術師/Argothian Enchantress》と
女魔術師の存在/Enchantress's Presence》(*女魔術師)を有効に使うためです。

Enchantless.jpg

基本的には1ターン目に《繁茂/Wild Growth》か《楽園の拡散/Utopia Sprawl
2ターン目どちらかの女魔術師からゲームをスタートします。

次のターン以降はエンチャントをばらまきながら女魔術師の能力でドローを進め
独房監禁/Solitary Confinement》や《Moat》によるロックを経つつ
空位の玉座の印章/Sigil of the Empty Throne》など等のフィニッシャーで勝利するという動きになります。

M_S_S.jpg

女魔術師を複数場に出せば、デッキの半分がエンチャントということもあり
マナが使える限りエンチャントを展開し続けていくことが出来ます。
さらに、実質的にマナを減らさずにキャスト出来る《繁茂/Wild Growth》などの1マナエンチャントや
エンチャントの分だけマナが出る《セラの聖域/Serra's Sanctum》もあるため
動き出してからの爆発力は想像以上です。


上記のように【Enchantress】は連鎖的にカードを展開していくコンボデッキなのですが
動き出すまでに少し時間が掛かるためコンボパーツ以外に身を守るカードも採用されています。
エレファント・グラス/Elephant Grass》や《忘却の輪/Oblivion Ring》と言った防御的なカードを使用し
相手の動きを挫いて、コンボまでの時間稼ぎをするようになっています。

抑制の場/Suppression Field》は【Enchantress】以外ではそれほど見かけないカードですが
フェッチランド、PWの忠誠度能力、《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》の装備品を場に出す能力等
挙げ始めればキリがないほど多くの能力に突き刺さります。
しかも、これらのカードも全てエンチャントであるため、女魔術師が場に出ていれば
ドローのボーナスを受け取った上で効果を発揮することが出来る無駄のなさ。
余分なものを省いたエコロジーな構築になっているのです。


身を守るカードとしては《独房監禁/Solitary Confinement》もありますが
こちらを維持する為にはアップキープ毎にディスカードが必要となり何もしなければ手札は減っていってしまいます。
しかし、女魔術師が複数場に出ていればエンチャントをキャストするたびに手札が増えるため
ほぼ無限にアップキープコストを払い続けることが可能です。
多くのデッキは《独房監禁/Solitary Confinement》がある限り勝つことは難しいため
その様なデッキに対しては女魔術師+《独房監禁/Solitary Confinement》コンボが決まる=勝利という式が
成り立ちます。

デッキレシピだけを見ると
空位の玉座の印章/Sigil of the Empty Throne》や《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》がフィニッシャーと言う風に思われるかも知れませんが
経験上《独房監禁/Solitary Confinement》でゲームが決まることはかなり多いです。



-② :【Enchantress】は死んだのか

【Enchantress】はここまで気持ちよくコンボを回してきた、常に女魔術師を展開して順調にライブラリを掘り進む……
景色も良かったろう ピクニック気分だ

しかしこれからは違う
変わるよ なにもかも………

ここから先は地獄のイニストラード、ラヴニカへの回帰の話をする-!

リリアナ・ディケイ・デスライト
(Liliana・Decay・Deathrite)


D_L_D.jpg


と言うわけで、ここからは今なぜ【Enchantress】に危機的状況が訪れているのかを解説していきます。



まずはイニストラード発売まで遡って《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》の話をしなければなりません。
デッキのキーカードである《アルゴスの女魔術師/Argothian Enchantress》は0/1と言う
貧弱なサイズのクリーチャーながら『被覆』という強力な除去耐性能力を持っており場持ちがいいカードです。

女魔術師の存在/Enchantress's Presence》もエンチャントということでメインからは触りづらく
キーカードが着地すれば相手からコンボの妨害をされることは少ないと言うのが【Enchantress】の利点でした。

しかし、《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》はメインデッキから採用されやすい上に
その-2能力は『被覆』関係なく除去できてしまう俗に言うエディクト。

これまで除去されない・除去されづらいコンボパーツであった
アルゴスの女魔術師/Argothian Enchantress》の強みが失われてしまいました。
また【Enchantress】はコンボスタートにある程度リソースが必要になるので
序盤から+1能力によって手札が減らされてしまうのもかなりの痛手となります。

苦手な《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》がレガシー環境で使われ始めた事は、かなりの向かい風でした。



次にラヴニカへの回帰、2枚の絶対に許されないカードが世に出てしまいました。
突然の衰微/Abrupt Decay》と《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》です。

先ほど《女魔術師の存在/Enchantress's Presence》がメインは触られづらいということを書いたのですが
それはラヴニカへの回帰が発売されるまでの話。
突然の衰微/Abrupt Decay》によって簡単に処理されてしまう様になってしまいました。

しかも、このカードは《女魔術師の存在/Enchantress's Presence》以外にも
デッキ内の多くのカードを破壊することが出来てしまいます。
【Enshantress】側の対抗策としては《真の木立ち/Sterling Grove》がありますが
それでも厳しいカードであることは疑いようがないでしょう。

死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》はレガシー最強の1マナクリーチャーの一角とも言われており
昨今のレガシー環境で非常によく見るカードです。

このカードの2つ目の起動型能力(黒マナの能力)には
各対戦相手はそれぞれ2点のライフを失う。」と書かれています。
対象も取っていなければ、ダメージでもない―--つまり。

これは【Enchantress】の主な勝ち筋である《独房監禁/Solitary Confinement》を乗り越え
ライフを減らすことが出来るということを意味しています。
コンボパーツ2種類が否定されるだけでなく、勝ち筋まで奪われてしまった
それが今の【Enchantress】なのです。


また、上記を外的要因とすると、内的要因といえる問題もあります。
それは新しいカードがほとんどデッキに入らない、入りにくいということです。
女魔術師が最大限に活躍出来るように構築する都合上、エンチャント以外のカードはあまりデッキに入りません。
入ったとしても《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》《悟りの教示者/Enlightened Tutor》等のサーチカードや《補充/Replenish》といったエンチャントをサポートするカードが殆どになります。

そういった背景から新エキスパンションが出てもデッキが強化されづらく
最近の主な新規加入カードは《安らかなる眠り/Rest in Peace》のみとなっています。

ただ、《安らかなる眠り/Rest in Peace》は【Enchantress】に新たな可能性を生み出しました。
最後にデッキレシピをもう一つ紹介したいと思います。


Hosaka Yoshiteru
4th Place at 20th Known Magician's Clan on 07/28/2013

60 Maindeck
21//Lands
4《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
2《セラの聖域/Serra's Sanctum》
12《森/Forest》
2《平地/Plains》
1《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》

5//Creature
4《アルゴスの女魔術師/Argothian Enchantress》
1《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》

34//Spells
4《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》
4《女魔術師の存在/Enchantress's Presence》
4《繁茂/Wild Growth》
4《楽園の拡散/Utopia Sprawl》
4《踏査/Exploration》
4《安らかなる眠り/Rest in Peace》
3《Helm of Obedience》
2《独房監禁/Solitary Confinement》
2《エレファント・グラス/Elephant Grass》
2《忘却の輪/Oblivion Ring》
1《未達への旅/Journey to Nowhere》


■Sideboard
4《神聖の力線/Leyline of Sanctity》
3《精神壊しの罠/Mindbreak Trap》
3《真髄の針/Pithing Needle》
2《エレファント・グラス/Elephant Grass》
1《謙虚/Humility》
1《忘却の輪/Oblivion Ring》
1《盲従/Blind Obedience》



H_RIP.jpg


従来の女魔術師のコンボだけに拘らず《安らかなる眠り/Rest in Peace》+《Helm of Obedience》と言う
即死コンボも搭載しています。
デッキ名は「エンチャントレスはとんがった方が強いと思う。」との事でより攻撃的な【Enchantress】と言えるでしょう。


以上、【Enchantress】についてお話させて頂きました。
良い意味でマジックらしくないデッキの多いレガシー環境の中でも、デッキの半分がエンチャントのデッキは唯一無二。
非常に面白い動きをするデッキです。

最近ではイニストラード、ラヴニカへの回帰とイジメにあっているかのような状況が続いてきましたが
しかし挫けるのはまだ早いです!
次の「テーロス」ブロックではエンチャントをサブテーマとしているようですし
もしかしたら【Enchantress:超強化】と言う事も予想(妄想?)されますよ!
【Enchantress】好きとしては、期待して新セットを待ちたいと思います♪



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【デッキ考察】Reanimatorのサイドボーディングについて

皆さんお久しぶりです、mitsuiです。


前回の「Reanimatorの構築の仕方」に引き続き、今回もReanimatorのことを書かせて頂けることになりました。
お題は前回の記事であまり触れられなかった「Reanimatorのサイドボーディングについて」です。

まず最初に、サクッとReanimatorというデッキについて復習しておきましょう。


このデッキは《グリセルブランド》を初めとする強力なファッティを墓地に送り込んで
《再活性/Reanimate》等で釣り上げる青黒のコンボデッキです。

turizao 1

しかし墓地を経由するコンボである以上、サイドボード後に相手が使ってくる墓地対策カードに
何らかの手段で対抗する必要があります。
この記事では、どのようにして墓地対策を「対策」するのかという部分に
スポットライトを当てて語っていきたいと思います。


それでは早速、個々のサイドボーティングプランについて見ていきましょう・・・っと
言いたいところなのですが、その前にお話しておかなければならないことがあります。




それは所謂M14ルール変更についてです。
Reanimatorは《グリセルブランド》《大修道士エリシュ・ノーン》《エメリアの盾イオナ》と言った

erishuionaguriseru.jpg

伝説のクリーチャーを場に出すことが一つの目標になっていることから、《Karakas》を苦手としています。

karakas.jpg


これに対抗するために従来はReanimatorも対消滅用の《Karakas》を採用している場合がありました。
しかし、M14ルールではこう言った自分と相手の伝説のパーマネントによる対消滅がなくなったので
このプランは無意味になってしまいました。

以降サンプルレシピに《Karakas》が出てくることがあるかと思いますが、そこはスルーしておいてください。
それでは、気を取り直して解説していきたいと思います。



『Reanimator』のサイドボーディングプランは大きく分けて2つあります。

まず1つ目は相手の使ってくる墓地対策カードを「正面」から対策しようという単純明快なものです。
この手法は他のコンボデッキでも頻繁に使われており
例えば《むかつき》デッキで苦手な《相殺》を対策する《突然の衰微》などがあります。

2つ目は相手が墓地対策カードを使ってくることを見越して
2ゲーム目以降専用の新たな勝ち手段を用意しようと言うものです。

1つ目のプランが「正面」から戦う姿勢だったのに対し
こちらは「死角」から攻撃するようなプランと言えます。

これはいわゆる「アグレッシブ・サイドボーディング」と呼ばれる戦略です。1つずつ見ていきましょう。


①.正面プラン
早速サンプルレシピです。

Reid Duke (1st Place)
SCG Legacy Open on 2012-06-10 (※~AVR)

//Lands-18
4《汚染された三角州/Polluted Delta》
2《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
1《湿地の干潟/Marsh Flats》
4《Underground Sea》
3《沼/Swamp》
2《島/Island》

//Creature-8
4《グリセルブランド/Griselbrand》
1《鋼の風のスフィンクス/Sphinx of the Steel Wind》
1《絶望の天使/Angel of Despair》
1《魅力的な執政官/Blazing Archon》
1《不運な研究者/Hapless Researcher》

//Spells-34
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《目くらまし/Daze》
4《納墓/Entomb》
4《Force of Will》
4《入念な研究/Careful Study》
4《死体発掘/Exhume》
4《再活性/Reanimate》
3《思案/Ponder》
3《思考囲い/Thoughtseize》

Sideboard
3《真髄の針/Pithing Needle》
2《残響する真実/Echoing Truth》
2《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
2《虐殺/Massacre》
2《非業の死/Perish》
2《実物提示教育/Show and Tell》
1《魅力的な執政官/Blazing Archon》
1《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》





ではサイドボードを解説していきます。

3枚取られた《真髄の針》は《トーモッドの墓所》や《大祖始の遺産》、《漁る軟泥》などの
起動型能力を使うタイプの墓地対策カードを対策するために採用されています。
また《Karakas》のバウンス能力も止めることが出来るので、対策カードとしてカバーできる範囲は広いです。

当時は『Maverick』が流行っており、コンボが決まる前に《聖遺の騎士》が出てしまうと
かなり厳しい戦いを強いられてしまうという事がありました。
これは《聖遺の騎士》がアクティブ状態になると、《Karakas》を初めとして
《ボジューカの沼》から《Maze of Ith》まで『Reanimator』にとって辛いカードを
状況に応じて何でもサーチ出来てしまうためです。

rerikarisachi.jpg

これに対抗するために前述の《真髄の針》に加えて《非業の死》まで入っています。

他には土地を切り詰めている関係から《スレイベンの守護者サリア》も苦手なので《虐殺》が取られており
『Maverick』を強く意識したサイドボードであることが分かります。



《残響する真実》は《真髄の針》でカバー出来ない置くだけタイプの対策カードに対して使います。
例えば《虚空の力線》や《墓掘りの檻》などが当てはまります。

当時無かったカードですと《安らかなる眠り》なんてカードも登場してますね。
その他のバウンススペルでは軽さが魅力の《蒸気の連鎖》
《相殺》に対してもある程度安心感のある《拭い捨て》がよく使われています。

これらのカード以外にも、手札から使うタイプ墓地対策であるの《外科的摘出》や《根絶》もよく見かけます。
それらに対しては《思考囲い》や《強迫》等のハンデスカードをサイドボードから積み増すことで対応可能です。



イン/アウトの指針としては、効果の不安定な《目くらまし》を数枚抜いて
相手の墓地対策に対応した対策カードを入れるのが基本となります。

ファッティについては枚数はあまり変えずに、相手のデッキに合わせて入れ替えするとよいでしょう。
このレシピでは釣竿がギリギリの枚数なので、《実物提示教育》を入れる場合を除いて
出来ればファッティに枚数にはあまり手をかけないほうが無難です。
また相手のデッキにマナを縛るカードが入っていない場合は
18枚目の土地である《沼》を1枚減らすことが出来るので覚えておくといいでしょう。


この様なサイドボードは上手く相手のサイドボードカードを無効化出来て一見強そうなのですが
いくつかの問題点も存在しています。

それは相手の対策カードを的確に読まなければ意味がないですし
そもそも環境に存在する対策カードの種類が多様化し過ぎていると
欲しいカードがサイドボードに入っている可能性も低くなってしまうということです。

《真髄の針》を引いたものの、《外科的摘出》の前に倒れるなんてことはよく起こりえるのです。
その一方、相手が対策カードを引いた際には、こちらも必ずその対策カードを持っていなければならないということもコンボ成立の条件として中々厳しいです。


②.死角プラン
では、もう一つの戦略についてサンプルレシピから見ていきましょう。

Owen Turtenwald (10th Place)
GP Atlanta on 2012/06/30-2012/07/01 (※~AVR)

//Lands-18
1《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
1《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2《島/Island》
2《Karakas》
1《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4《汚染された三角州/Polluted Delta》
1《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
2《沼/Swamp》
4《Underground Sea》

//Creature-7
1《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》
4《グリセルブランド/Griselbrand》
1《鋼の風のスフィンクス/Sphinx of the Steel Wind》
1《潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant》

//Spells-35
4《動く死体/Animate Dead》
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《入念な研究/Careful Study》
4《納墓/Entomb》
4《Force of Will》
4《思案/Ponder》
4《再活性/Reanimate》
4《思考囲い/Thoughtseize》
3《目くらまし/Daze》

Sideboard
4《実物提示教育/Show and Tell》
3《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
2《水没/Submerge》
2《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
2《裏切り者の都/City of Traitors》
2《棺の追放/Coffin Purge》




このレシピが使われたGP Atlantaの優勝デッキは『RUG Delver』でした。
上位の他のデッキは『UW・Esper Stoneblade』『Maverick』が多く
『Reanimator』はTOP8こそ逃したもののそれなりに勝っていました。
その中でもChannel Fire Ball勢が持ち込んだこのLSVによるリストは当時かなり衝撃的でした。

と、言うのも《実物提示教育》をサイドボードに4枚取っているリストはそれだけでも珍しかったのに
追加の土地である《裏切り者の都/City of Traitors》によるサポートというのは
今まで聞いたことも見たこともない戦略でした。

いや、正確に言うと2マナランドによる加速からの《実物提示教育》は
『Sneak Show』や《集団意識/Hive Mind》デッキのためのもので
『Reanimator』でも使えるというのは考えられていなかったのです。


《裏切り者の都》の追加は、『Reanimator』にさらなる勝ち手段も与えました。
それは《精神を刻む者ジェイス》です。

jace.jpg


レガシーに慣れ親しんだプレイヤーの方には説明不要でしょうが
このカードは「それ1枚で勝てる」に最も近いカードのうちの1枚です。

従来の『Reanimator』では土地17~18枚程度が主流だったので4マナが重かったのですが
このリストではサイドボード後は土地を20枚に増やせ、さらに大量のキャントリップのバックアップがあるともなれば
《精神を刻む者ジェイス》は十分にキャスト可能となります。

2枚の《ヴェンディリオン三人衆》は《精神を刻む者ジェイス》や
《実物提示教育》と言ったカードをプレイする為の前方確認として使います。
また『Reanimator』におけるこのカードは例え除去されたり、打ち消されたりしても
《再活性》などで再利用が可能となるため、相手からすればかなり厄介です。


その他のスロットは、ミラー対策の《棺の追放》と、0マナで苦手な《聖遺の騎士》や
『RUG Delver』のクロックを排除出来る《水没》に割かれています。

《棺の追放》は他のデッキの墓地対策としてはあまり見ないカードですが
《納墓》でサーチ可能な点やハンデス、カウンターに強い点が評価されての採用です。
この形のサイドボードをベースに考える際は、これらのカードの枠はメタゲームに合わせて変更するとよいでしょう。


イン/アウトは、サイド後のゲームは基本的に《実物提示教育》をメインプランとして使うことを念頭に置いて行います
つまり、釣竿やディスカード手段といったコンボパーツは積極的に減らしてしまっていいということです。
ファッティについては、相手に対してよほど効果が薄いもの以外は抜かないようにしましょう。

《精神を刻む者ジェイス》に関しては、相手がクロック少なめ妨害多めの場合にサイドインし
逆の場合は入れないという選択を取ることが多いです。

このようなサイドプランの一番の魅力は、なんといっても相手の対策カードを無力化出来ることです。
相手が墓地対策カードを求めて必死にマリガンをしたところに《実物提示教育》を叩きつけて勝つのが
どれほど簡単かは言うまでもないでしょう。
しかし、こちらのプランも相手にバレてしまっている時は話が変わってきます。

サイド後からデッキコンセプトを変更している都合上、
どうしても『Reanimator』なのか《実物提示教育》デッキなのかどっちつかずの構成で戦うことになるので
そのため手札破壊やカウンターなどの汎用的な対策カードで呆気無く負けてしまうという展開はありがちな話です


まとめると、Reanimatorのサイドボードはこのようになります。


①.正面プラン
起動型能力には《真髄の針》、置物にはバウンス、《根絶》系のカードにはハンデスで対抗

②.死角プラン
墓地対策を入れてきた相手を《実物提示教育》と《精神を刻む者ジェイス》で返り討ち





以上、2回の記事に渡って『Reanimator』についてお話させて頂きました。

内容は主にメインボード、サイドボード含めた構築に関するものだったのですが
実は『Reanimator』はプレイにスリリングな駆け引きがあり使っている時が最高に楽しいデッキでもあります。
その部分は是非、読んでおられるあなた自身がご自分の手で確かめて頂けたらなと思います。


それでは、今回の記事はここで筆を置かせてもらいます、読んでくださってありがとうございます。




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【デッキ特集】Reanimatorの構築の仕方

皆さん初めまして。
京都のマジックプレイヤー、レガシーを中心に様々なフォーマットで遊んでいるmitsuiと申します。

「Reanimatorの構築の仕方」についてコラムを書かないか?とお誘いがあり
このたび筆を執らせて頂きました。
私は一つのデッキを使い続けるタイプではないのですが
Reanimatorはここ1年くらい結構な頻度で使っており愛着があります。
このデッキについて書く機会を頂けたこと、この場を借りて感謝したいと思います。


レガシーにおけるReanimatorとは…


《納墓》や《入念な研究》によって墓地に大型クリーチャー(ファッティ)を落とし
デッキ名にもなっている《再活性》や《死体発掘》、《動く死体》などにより
正規のマナコストを払うことなくファッティを場に出すというコンボデッキです。



まずは、最近のReanimatorを取り巻く環境について軽くお話しします。

私が初めてReanimatorを手にとった時、デッキで最強の動きは2ターン目に
《核の占い師、ジン=ギタクシアス》を場に出すというものでした。
アヴァシンの帰還の発売後は獄庫から開放された《グリセルブランド》が
デッキ内最強クリーチャーの座を取って代わり、それは今のところ変わっていません。

この頃は同じく凶悪なデーモンクリーチャーを手に入れたSneak Showが流行しており
それに有利となるReanimatorはメタゲーム上でいい位置にありました。
しかし、ラヴニカへの回帰で登場した1マナクリーチャーは世界を変えてしまいました。
本来墓地に触れないはずのメインのゲームにおいて墓地対策の役割もこなす
《死儀礼のシャーマン》によって、Reanimatorにとっては厳しい環境となってしまったのでした。
今回のコラムでは、そんな環境の中でReanimatorが見付けた生き残りへの道についても
触れて行きたいと思います。

では、実際に現在のReanimatorの構築の仕方について見ていきましょう。
以下がサンプルレシピです。

Roon (1st Place)
Legacy MOCS #4965124 on 02/02/2013

60 メインボード
16 土地
2 《島/Island》
1 《湿地の干潟/Marsh Flats》
2 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4 《汚染された三角州/Polluted Delta》
1 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
1 《沼/Swamp》
4 《Underground Sea》
1 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》

7 クリーチャー
1 《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》
4 《グリセルブランド/Griselbrand》
1 《エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria》
1 《潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant》

37 スペル
4 《渦まく知識/Brainstorm》
4 《納墓/Entomb》
4 《Force of Will》
4 《入念な研究/Careful Study》
4 《死体発掘/Exhume》
4 《思案/Ponder》
3 《再活性/Reanimate》
2 《実物提示教育/Show and Tell》
2 《思考囲い/Thoughtseize》
2 《動く死体/Animate Dead》
4 《水蓮の花びら/Lotus Petal》

15 サイドボード
2 《裏切り者の都/City of Traitors》
1 《狼狽の嵐/Flusterstorm》
2 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
2 《Karakas》
2 《真髄の針/Pithing Needle》
1 《撤廃/Repeal》
2 《実物提示教育/Show and Tell》
1 《呪文貫き/Spell Pierce》
2 《思考囲い/Thoughtseize》

(引用元) 
http://www.wizards.com/Magic/Digital/MagicOnlineTourn.aspx?x=mtg/digital/magiconline/tourn/4965124

Reanimatorの基本的な戦術とは・・・

『ファッティを墓地に落とす』⇒『ファッティを釣ってくる』と言うツーステップです。

このレシピでも安定して上記の動きをするようになっており
そのためには次のような材料を使ってデッキを構築することになります。

1.ファッティ
2.釣竿
3.ディスカード
4.ドロー
5.妨害
6.マナ
7.隠し味

基本の材料はたったこれだけのシンプルなレシピです。それぞれを詳しく見ていきましょう。

1.ファッティ


《納墓》の存在により、対戦相手に合わせて墓地に落とすファッティを選べる点が
Reanimatorと言うデッキの最大の強みです。
逆に言うと通常クリーチャーが1体場に出た程度では傾かないレガシーのゲームを
最適なクリーチャーを選択することで強引に自分の流れにしていきます。

その為、メタゲームに合わせてクリーチャーを選択することがとても重要です。
枚数としてはメインボード7~8枚+サイドボード0~2枚くらいが一般的と言われています。
ここでポイントとなるのは《Karakas》1枚で負けないように
非伝説のクリーチャーをある程度の枚数採っておく必要があるということで
少なくともメインボードから1枚はある方がよいでしょう。

以下に主な選択肢となるファッティを挙げます。
《納墓》からのサーチを前提としているため、どれも1枚ずつ積むのがよいでしょう(※例外アリ)



■《グリセルブランド/Griselbrand》

いきなり上記の内容と矛盾するようなことを書いてしまいますが
このクリーチャーは現在のReanimatorを支えているといっても過言ではない程の存在で
4枚積みが推奨とされています。
というのも、通常ファッティを墓地に落とす手段は《納墓》以外に
《入念な研究/》を入れることが多いのですが、このカードを上手く使うためには
墓地に落として嬉しいクリーチャーを手札に持っている必要があります。
この事から、デッキを安定して動かすためには何のデッキ相手にも強力に働くクリーチャーが
ある程度の枚数が必要と言うことになります。

《グリセルブランド》はライフを詰めてくる相手にはパワー7の絆魂
コントロールとコンボ相手には無慈悲な7ドロー能力と万能選手である為
その条件にぴったりのカードというわけです。



■《エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria》

このクリーチャーはコンボデッキ同士のマッチや対BUG系デッキのマッチで活躍します。
例えばANTに対して黒を指定すればデッキの機能がほぼ停止しますし
バウンスを打とうにもハンデスによる前方確認が出来ないので、カウンターし放題となります
対Elvesではもっと残酷で、緑を指定すれば相手は土地を置くことしか出来なくなるでしょう。

対BUGに措いても黒を指定することにより単体除去は勿論のこと
《ヴェールのリリアナ》も止めることが出来るので非常に場持ちが良いです。
能力でゲームを支配した後は、飛行7点クロックで迅速にゲームを終わらせられるのも評価ポイントです。



■《鋼の風のスフィンクス/Sphinx of the Steel Wind》

やたらとテキストが付いていますので、ちょっと確認してみましょう。
“飛行、先制攻撃、警戒、絆魂、プロテクション(赤)(緑)6/6” コンバット最強と書いてありますね
詳しく説明しますと、ただでさえパワー6の先制攻撃は乗り越えられないのに
警戒によって隙きなくアタックも出来てしまい、数で押し込もうとしても
絆魂によってどんどんライフを離されてしまう、という感じになります。

特にRUG Delverに対しては出すと勝てると言っても過言ではないクリーチャーですし
もちろん他のクリーチャーデッキにも効きます。



■《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》

歩く全体除去であり、ElvesやDredgeに対してはロック状態を生み出すクリーチャーでもあります。
場に出した段階でかならず仕事をするという点が優秀で
厄介なシステムクリーチャーを排除したり、Goblinsなど数が並ぶデッキを壊滅させたり
その仕事は想像以上に多いです。

また、上述のようにクリーチャーベースのコンボを止める働きも重要です。



■《潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant》《絶望の天使/Angel of Despair》

Reanimatorは場に出てしまったプレインズウォーカーなど弱点となるパーマネントが意外と多い為
パーマネント対策が出来るクリーチャーがメインボードから1枚はあると心強いです。
その枠となるのが、この2種類のどちらかです。
《潮吹きの暴君》の方が継続的に効果を発揮できる為、汎用性が高い一方
《絶望の天使》は場に出た時のみの効果ですが、《実物提示教育》を使うデッキに対してより強いといえます。



ここからは以前はよく見たものの、最近はあまり出番がないクリーチャー達です。

◆《テラストドン》
少し癖のあるパーマネント対策

◆《魅力的な執政官》
Sneak Showなどのエルドラージ、ビートダウン全般に強い

◆《墨溜まりのリバイアサン》
被覆、青系のコントロールに強い

◆《浄火の大天使》
被覆、Burnに強い

◆《核の占い師、ジン=ギタクシアス》
全般的に強く《グリセルブランド》に対する《根絶》対策として散らす


2.釣竿


釣竿とは墓地からクリーチャー・カードを場に戻すカードのことを指しており
主に使われているのは次の3種類です、それぞれの特徴を簡単に説明します。
デッキに入れる枚数としては複数種類の組み合わせで8枚以上が望ましいでしょう。

■《再活性》

1マナと非常に軽く、《呪文嵌め》や《呪文貫き》の様な
レガシー環境でよく見かけるカウンター呪文に引っ掛かりにくいのが素晴らしいです。
ただし、ライフが残っていないと使う事が出来ないので
2枚目以降を引いてしまうと無駄になってしまいがちですので、そこは絆魂によるライフゲインや
相手のクリーチャーを奪う使い方をするなどしてカバーしましょう。


■《死体発掘/Exhume》

相手の墓地にクリーチャーがいなければデメリットなしの2マナ釣竿として使うことが出来るので
一直線でコンボを決めに行く場合にはほぼデメリットなしとなります。
また、このカードは対象を取らないのでサイド後に想定される相手の墓地対策に強いです。
2種類以上のファッティを落としておけば《外科的摘出》などでコンボを止めることは出来ませんし
《トーモッドの墓所》なども使ってもらった後で《納墓》で改めてファッティを落とすことで
コンボ成立させることが出来ます。


■《動く死体/Animate Dead》

元祖釣竿であるこのカードは大きく分けて2つのデメリットを持ちます。
1つ目はカードに書いている通りパワーがマイナス1下がるという点で
結果的にキルターンに影響を及ぼしてしまうことが多いです。
2つ目は通常のカウンターではないスペルでも実質的にカウンターされてしまうという点です。

例えばメインボードから採用率の高い《突然の衰微》や、《解呪》系のスペル
《もみ消し/Stifle》などが刺さってしまいます。
一方で《狼狽の嵐》が回避できるなどのメリットもあるので、他に劣るというわけではありません。


・・・以上のような特性を考慮しつつ、環境に合わせて選ぶことになります。

3.ディスカード


ここでのディスカードとは相手へのハンデスではなくファッティを墓地に落とす手段のことです
前述の通り《納墓》によるサーチがメインプランになるので、《納墓》は4枚推奨です。

他の手段としては《入念な研究》が入ることが多いですが
《不運な研究者》や《朽ちゆくインプ》など共鳴者も使用出来ます。
また、《思考囲い》の様な対象を取る手札破壊を意図的に自分に対して打ったり
後手7枚キープ時のクリナップ・ステップでディスカードしたりという手段もたまには使います。


4.ドロー


Reanimatorはコンボデッキなので、他のコンボデッキ同様安定してコンボパーツを揃えるために
ドロー操作を使う必要があります
《渦まく知識》や《思案》はこの手のスペルの基本として
デッキ特有のドロースペルとして《入念な研究》が挙げられます。
このカードは普通に使うとディスアドバンテージがあるものの
コンボパーツになりつつドローも進められるということでデッキにピッタリの1枚です。

《思案》に関しては、上記レシピでは4枚採用されていますが
枚数を減らして釣竿自体を多めにするというアプローチも考えられるでしょう。
そうすることで2ターン目コンボ成立のブン回りは増やせるのですが
柔軟性は失われてしまう為、コンセプト次第で使い分けが必要です。


5.妨害


Reanimatorは《ゴブリンの放火砲》デッキほど高速なわけではないので
コンボデッキといえども相手の行動に干渉していく必要があります
《Force of Will》、《思考囲い》といった定番スペルや
上記レシピには入っていませんが《目くらまし》などで相手の行動を妨害しましょう。
もちろん、基本的にはコンボを通すために使うのが強い使い方になります。

また、相手を倒し切る為にはファッティに対する除去も障害となり
序盤に釣竿を使うとマナを全て使いきってしまいがちですので
《暴露》や《誤った指図》と言ったピッチスペルの妨害手段を増やしておくのも良いでしょう。


6.マナ


2マナあれば動くデッキですし、最悪1マナで済むこともあるので土地は少なめでも良いです。
上記レシピでは土地16枚ですが、他の多くのレシピでも17枚前後の枚数が一般的になっています

ほとんどの行動はシングルシンボルで行えますが
ターン中に1マナ行動2回という動きをすることも多いので
手札次第では《Underground Sea》は優先的に場に出したい土地になります。
そのためフェッチランドが8枚+《Underground Sea》が4枚、そして基本土地4枚を主軸とし
マナベースを構築するのが理想的と言えるでしょう。

また、対消滅要員としても使える《Karakas》を足すのもあり得ると思います。


7.隠し味


《死儀礼のシャーマン》環境における現在のレガシー環境でReanimator生き残りへの道
それは、メインデッキから《実物提示教育》を採用することでした。
これにより《死儀礼のシャーマン》を延々構えられリアニメイトが困難な場合でも
悠々とファッティを場に送り出すことが可能になります。

従来のマナベースでは《実物提示教育》の3マナを支払うにはタイト過ぎるため
このレシピでは追加のマナ加速で《水蓮の花びら》が4枚入っています。
その副次効果として、仮に《死儀礼のシャーマン》を出されてしまっても
能力を起動される前のターンに通常のコンボを決めることが出来るようになりました。


まとめると、オススメのカード配分は以下のようになります。

1.ファッティ
《グリセルブランド》4枚+3~4種類各1枚

2.釣竿
《再活性》、《死体発掘》、《動く死体》の中から8枚以上

3.ディスカード
《納墓》4枚+《入念な研究》4枚+α

4.ドロー
《渦まく知識》4枚(+《入念な研究》4枚)+《思案/》数枚

5.妨害
《Force of Will》4枚+《思考囲い》、《目くらまし》などから数枚

6.マナ
土地17枚前後が理想

7.隠し味
無くても良いが、《実物提示教育》を入れる場合なら《水蓮の花びら》も数枚あると良い




メインボードに関してはここまでですが、サイドボードについても軽く説明しておきたいと思います
ほとんどのレガシーのデッキのサイドボードには嗜みとして採用されている墓地対策
つまり墓地を利用して悪さをしようとするデッキへの対策カードが複数枚用意されています。
Reanimatorとしてはサイドボード後のゲームには、これらを意識したカード
つまりは『墓地対策の対策』が必要となります。

また、発想を逆転して墓地とは関係ない勝ち筋《実物提示教育》や
《精神を刻む者ジェイス》などを入れておくのも良いプランと言えるでしょう。
上記のレシピではそれらのハイブリッドの形となっており、マナベースの調整も可能となっています。


以上、簡単ではありますがReanimatorについてお話させて頂きました
何かと弱点は多いデッキですが、使えば使うほどに癖になる楽しさがあるデッキです
もしこの記事を読んで興味が湧いた方がおられましたら、是非手にとってみて頂きたいと思います

それでは、今回の記事はここで筆を置かせてもらいます、読んでくださってありがとうございます。



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