KMC開催予定
83th KMC
8月27日(日)
受付:13:15
開始:14:00
参加費:1000円
定員:85人
会場:駿河屋 高槻トレカ館
最寄り駅:JR「高槻駅」、阪急「高槻市駅」徒歩5分

【今後の予定を更に見る】


関西レガシーカレンダー(間違っていても責任は負いません。)
82th KMC Final Movie

【第八話】真の名の分析

グッモーニンエヴリワン!世界レベルのレガシープレイヤー、ネタ蒔きだよ!!
今回も書くネタがなくて困りきっていたけれど、運よくレガシーに新しい風が吹いてきたので、今回はそれについて書いてみるよ!!


《真の名の宿敵/True-Name Nemesis(C13)》

ねめしs


コマンダー2013で突如登場したこいつは、レガシーの世界を確実に変化させた。
発表当初から強いと言う声が多かったが、それでも3マナと言う重さや直接的にアドバンテージを取るわけでもない事を疑問視する声がなかった訳ではない。
しかしそんな声は発売直後の大型トーナメントの結果を見て吹き飛ばされてしまうことになる。

GPワシントン 優勝WURデルバー(パトリオット)

エターナルパーティ 優勝WUBストーンブレード

(※編集注記 優勝者の表西さんには当サイトにて、石鍛冶についてのコラムを書いて頂いています。
 そちらもご覧いただければと思います。 メイン編 サイドボード編


両者とも真の名の宿敵をメインボードから搭載しており、それを石鍛冶パッケージでサポートする事を狙ったデッキだ。
一度ならまだ偶然と言えるかもしれないが、二度連続となればもはや疑問の余地はない。真の名の宿敵はレガシー環境を大きく変動させている。


それではなぜ真の名の宿敵はここまで圧倒的な勢力を得たのか?
今回はそれについて書いてみたいと思う。


真の名の宿敵と装備品とのシナジーは、発表直後から話題になっていた。
ブロックされることも除去されることもないクリーチャーは装備品の付ける先として完璧であり、石鍛冶系デッキに採用されていた聖トラフトの霊のポジションを奪うことは想像に難くなかった。
しかし、それだけでは現状の隆盛を説明できない。真の名の宿敵はそれ単体のクロックとしては本当に最低限のものであり、特にスニークショー等の対コンボ戦ではそれが顕著になる。3ターンあれば人が死ぬ世界において、3マナ3点クロックは余りにも無力だ。
しかし、真の名の宿敵にはもう1つの側面があった。絶対的な攻撃性とは対照的に、余り注目されなかったブロッカーとしての防御性能だ。
トランプルを持たない地上クリーチャーの一切を止めることが出来る、このシンプルな事実が真の名の宿敵の価値を極限まで押し上げていると言っても過言ではない。

真の名の宿敵は殆どの場合石鍛冶パッケージと一緒に採用されているが、これは単に真の名の宿敵と装備品との相性が良いと言うだけの理由ではない。

これまで存在していた石鍛冶デッキには、ある共通した問題点があった。
石鍛冶経由の殴打頭蓋は圧倒的な制圧力を持ち、黒を足せばハンデス、赤を足せば火力にアクセスできるため、石鍛冶デッキはレガシーにおける丸いデッキの代名詞的存在だった。
しかしそんな丸いはずの石鍛冶デッキだが、唯一RUGデルバーだけは苦手な存在だった。
エスパーにせよパトリオットにせよ、石鍛冶デッキにおけるクリーチャーは単純な戦闘力ではなくカード・アドバンテージや場もちの良さ、干渉力の高さなどによって選定されている。
どうせ装備品を持てば元のサイズとは関係なく盤面を制圧出来るのだから、なにかオマケのついたクリーチャーを使った方が良いと言うのはごく自然な選択だろう。

《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic(WWK)》
《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》
《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(ISD)》
《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》
《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MOR)》
《闇の腹心/Dark Confidant(RAV)》
《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》


レガシープレイヤーならばウンザリするほど目にしているであろうこれらのカードが石鍛冶デッキにおける主戦力であるのだが、これらには「パワーが2以下しかない」と言う共通する欠点があった。(ヴェンディリオンだけは唯一例外だが。)

パワーが2以下しかないと言う事は、相手の《敏捷なマングース/Nimble Mongoose(ODY)》を止められないと言う事だ。
稲妻も剣を鍬にも利かず、ブロックで相打ちに取ることも出来ない。チャンプブロックを続ければ装備品の付ける先がなくなるし、通していれば盤面を持ち直す前にプレイヤーが死んでしまう。
この1マナ3/3こそがこれまで存在した全ての石鍛冶デッキにとってのアキレス腱であった。
そして、丸さが強みだった石鍛冶デッキがアキレス腱を持つと言う事実は、石鍛冶デッキの存在自体を脅かすほどの問題であった。

先ほど唯一の例外としたヴェンディリオンでさえ、マングースを討ち取るにはブロックまでこぎつける必要があった。ピアスは利かない、デイズはケアできる、相手のFOWにはこちらのFOWを合わせる。ここまでの手をかけて戦場に出したとしても、たった1枚の稲妻によってプランは崩壊する。
せめて、せめて除去されないヴェンディリオンがいれば・・・。これは石鍛冶プレイヤー全員の悲願であったことだろう。


そしてそれは訪れた。


真の名の宿敵は石鍛冶プレイヤーが願い続けてきた全ての役割を忠実に実現した。
稲妻で落ちないだけでなく、相手のマングースを一方的に討ち取る奇跡の性能。
これまでであれば絶望するしかなかったはずの「マングース、マングース、タルモ」なんて言う盤面も真の名の宿敵さえ立たせておけばそれだけで事足りるのだ。
一度RUGデルバー側の攻め手が止まってしまえば後は石鍛冶側の時間だ。
圧倒的なアドバンテージと装備品によって盤面を制圧し、貧弱なカードをだましだまし使う事で辛うじて成立しているRUGデルバーをその圧倒的なカードパワーで叩き潰してやればよい。

このように、真の名の宿敵は石鍛冶デッキを大幅に強化した。

しかしここで1つの疑問が生じる。
真の名の宿敵は青単色のカードであり、当然RUGデルバーにも搭載可能であるはずだ。
であればこのアンブロッカブルなマングースをRUGデルバー側が使おうとするのは当然ではなかろうか?

結論から言えば、それは無理だった。少なくとも現時点においては。

RUGデルバーはテンポデッキの代表格であるが、テンポデッキでは素早いクロックと行動回数における優位が重要になる。
タルモゴイフ以外のパーツを全て1マナで賄っているRUGデルバーは、ピッチスペルを多用する事によって更なる速さを手にしており、その筆頭とも言えるのがデイズだ。
RUGデルバー側の速度についていくためには相手側も全力展開する必要があり、分かっていてもデイズをケアする事は容易ではない。またデイズのピッチコストは一見自分の展開を阻害するように見えるが、タルモゴイフ以外のカードが1マナであると言う事は、つまり2ターン目以降であればデイズのピッチコストはテンポロスに繋がらないと言う事でもある。タルモが手札にいなければ1ターン目の使用でさえテンポを失わずに済む事も多いだろう。
このように、デイズの効果を最大化しつつそのリスクを最小化する。これこそがテンポデッキの強みであり、RUGデルバーの強みであった。
しかしそこに真の名の宿敵を加えてしまうと完璧だったロジックに綻びが生じる事となる。
真の名の宿敵を3ターン目に着地させるためには、それまでの間デイズの使用を控えなければならない。それはつまり相手の行動を阻害する機会が減る事を意味するため、相対的な展開速度に差をつけにくくなるだろう。
RUGデルバーにとって真の名の宿敵を入れることは、自分の最大の強みをドブに捨てるのと同義なのだ。

こう言った理由からRUGデルバーの真の名の宿敵採用は難しく、得をしたのは石鍛冶側だけであった。

他にもマーフォークが真の名の宿敵を採用する事で安定した打点と罰する火への耐性を手に入れたが、ライフ回復が出来ないことでデルバーデッキ相手に先攻逃げ切りを許すことも多く、石鍛冶デッキほどの活躍はまだ見せていない。


すでに真の名の宿敵はレガシーにおいて倒すべき1枚にカウントされており、ゴルガリの魔除け妄信的迫害と言ったアンチカードが採用され始めてきている。
これらが環境から真の名の宿敵を駆逐するのか、それとも対策されてもなお環境に残るだけのポテンシャルを持っているのか。レガシーの今後に注目していきたい。





・・・・ふぅ、なんとか今月も誤魔化せたな。
この調子で来月もなんかあると良いんやけどなぁ・・・。(´・ω・`)


それではまた来月!!



(`・ω・´)ノシ




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