KMC Schedule
86th KMC
11月3日(Fri-Holiday)
受付:13:15
開始:14:00
参加費:1000円
会場:中央会館
最寄り駅:地下鉄堺筋線・長堀鶴見緑地線「長堀橋」下車 徒歩6分

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関西レガシーカレンダー(間違っていても責任は負いません。)
84th KMC Final Movie

【コラム】第9回KMCデッキ紹介 ~第25回KMC優勝『 UR-Landstill 』

こんにちは。Domeです。

今年後半は関東のエターナルフェスティバルに始まり、CtBLやエターナルパーティ、KMCCと
大きなレガシーのイベントが毎月のようにあって、レガシープレイヤーは嬉しい悲鳴を上げていると思います。
そんな合間に行われた第25回KMCの優勝デッキを紹介します。

Border_4.jpg


第25回KMCでは上位6名が青いデッキで、更にその内5名が《剣を鍬に》を採用した青白絡みのデッキという偏りで
レガシーにおけるこのカラーリングの強さがうかがえる結果となりました。
ところが、残り1名の青いデッキは《剣を鍬に》は採用されていなく、代わりに使われていた除去は《稲妻》を始めとする大量の火力呪文でした。


Player Name:Niwa Hotaka
Deck Name:UR-Landstill
Deck Designer:Niwa Hotaka
―――――――――――――――

/Creature
4《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》

/Spells
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《Force of Will》
4《稲妻/Lightning Bolt》
4《もみ消し/Stifle》
3《行き詰まり/Standstill》
3《呪文嵌め/Spell Snare》
2《呪文貫き/Spell Pierce》
2《電解/Electrolyze》
2《噴出の稲妻/Burst Lightning》
2《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
1《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》

/Lands
4《Volcanic Island》
4《不毛の大地/Wasteland》
4《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
3《霧深い雨林/Misty Rainforest》
3《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》
3《島/Island》
2《フェアリーの集会場/Faerie Conclave》
1《蒸気孔/Steam Vents》

Sideboard
2《赤霊破/Red Elemental Blast》
2《粉々/Smash to Smithereens》
2《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
2《外科的摘出/Surgical Extraction》
2《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
1《硫黄の精霊/Sulfur Elemental》
1《誘惑蒔き/Sower of Temptation》
1《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
1《否認/Negate》
1《狼狽の嵐/Flusterstorm》




今回優勝したデッキは《行き詰まり》(と《精神を刻む者ジェイス》)をアドバンテージ源として
カードを引き増す『Landstill』と呼ばれるコントロールデッキの一種で、その中でも除去に火力を用いたタイプです。


このタイプはレガシーフォーマットが創立された頃から存在する古典的なデッキでもあります。

《剣を鍬に》等の確定除去を使った他のコントロールとの違いは、本体火力として勝利手段にもなるので
《行き詰まり》でカードを引く行為自体が勝ち筋として機能する点です。
また、赤という色は青対策の《赤霊破》及び《紅蓮破》を自然と採用出来る事から一般的に青いコントロール対決で
対戦相手より優位に立つ事が出来るのもこのデッキの利点でした。


・・・しかし、レガシーの歴史の中でこのデッキはだんだん主流から外れて行きました。
その最大の原因は《タルモゴイフ》の登場です。




巨大な《タルモゴイフ》を相手にすると《行き詰まり》で獲得したアドバンテージを簡単に取り返されてしまいます。
本体火力でダメージレースをしようにも、赤単バーンほどの高威力な火力が搭載されていないこのデッキでは
それも難しいで、そう言った点からこの手の火力を使ったコントロールはやがて自分も《タルモゴイフ》を採用した
スレッショルドやCTG(Counter Top Goyf)と言ったタルモ・ビートコントロールへと移行していきました。

しかし、最近はレガシー環境全体に占める《タルモゴイフ》の総数よりも
《死儀礼のシャーマン》《石鍛冶の神秘家》《秘密を掘り下げる者》《闇の腹心》と言った
小型クリーチャーの総数の方が多くなってきたので、火力が除去として機能する場面が多くなりました。

更にクリーチャーのみならず《精神を刻む者ジェイス》《ヴェールのリリアナ》始めとするPWを倒す事が出来る事から今回優勝した『UR-Landstill』の様な火力によるコントロールデッキも再び活躍出来る様になって来たと言えます。



さて、レガシーの歴史のお話はここまでで具体的なデッキの中身を見ていきましょう。



《行き詰まり》《瞬唱の魔道士》《精神を刻む者ジェイス》

Still_Jace_SCM.jpg

このデッキのアドバンテージ源です。これらで火力と打ち消しを引いて使い回してコントロールを行います。
コントロール手段はどれも軽めのカードが採用されているので、《行き詰まり》で引いたカードはもたつく事なく
すぐにプレイ出来ますし、《瞬唱の魔道士》でフラッシュバックも簡単です。

《行き詰まり》は貼るタイミング難しいこともあり、アドバンテージとしては少々ムラがありますが
今回のKMCの様な青いコントロールデッキが多い環境では強力です。
各種マンランドとの組み合わせは、《不毛の大地》を持たない『青白奇跡コントロール』や『エスパー石鍛冶』に効果的です。

《瞬唱の魔道士》は単純なアドバンテージだけでなく
火力で相手ライフを攻める時にはちくちく2点アタックをしてくれるのでデッキと噛み合っています。

《精神を刻む者ジェイス》は最上部の《渦まく知識》能力連打だけでなく
バウンス能力で対戦相手のクリーチャーを一旦をどけてから《行き詰まり》を貼ったり
マンランドと《瞬唱の魔道士》のアタックを強引に通してライフを詰めたり
自身の《瞬唱の魔道士》を《精神を刻む者ジェイス》のバウンス能力で戻し使い回したりも出来ます。


《呪文嵌め》《呪文貫き》

Snare_Pierce.jpg

序盤を弾く為の軽量カウンターは、合計5枚と多めに取られています。
前述の通り《タルモゴイフ》を苦手としているので《呪文嵌め》の採用は納得です。

《呪文貫き》は《不毛の大地》と組み合わせて相手に行動制限を付けるほか、マンランドへの除去を打ち消すのが主目的です。


《もみ消し》4枚

もみ消し

《不毛の大地》と組み合わせて『RUG Delver』よろしく、マナ否定戦略を取ることが出来ますが
《行き詰まり》を貼ると能動的にフェッチ・ランドの起動をもみ消す事が出来ないので
上手くマナ否定戦略と噛み合わない面もあります。

十分にアドバンテージを獲得した後の中盤から後半にかけてのマンランドによるクロックを
相手の《不毛の大地》から護るカウンターとして運用する事が多そうです。


《電解》《噴出の稲妻》

Electrolyze_burstL.jpg

定番火力の《稲妻》は4枚が当然として、残りの4枚の火力は珍しいものです。
《電解》はドロー付きの割り振り火力で《未練ある魂》《闇の腹心》《ヴェンディリオン3人衆》エルフデッキ対して
有効な火力スペルで《瞬唱の魔道士》でフラッシュバックするとかなりのアドバンテージが獲得出来ます。

《噴出の稲妻》は2点or4点を選択できる火力です。
基本的には《死儀礼のシャーマン》や《石鍛冶の神秘家》を焼くショック扱いが多そうですが
終盤にトドメの4点火力もこのデッキでは重宝しますね。

なお、《稲妻》に次ぐダメージ効率を誇る《Chain Lightning》や《裂け目の稲妻》等を差し置いて
これらのインスタント火力が採用されているのは、これまた《タルモゴイフ》をケアするためです。
ソーサリーが墓地に置かれる可能性を少しでも減らすデッキ構築です。


《世界のるつぼ》+土地

CoW_Lands.jpg

《世界のるつぼ》はマンランドと《不毛の大地》を再利用する手段です。
似たようなカードである《浄土からの生命》と違い、《突然の衰微》で割られてしまうのが欠点ですが
即座にセットランドすれば損はしないですし、再利用される土地が衰微されないので
デッキ全体として《突然の衰微》をある程度無視できる構築に仕上げてあるのが分かります。

マンランドには定番の《ミシュラの工廠》に追加して《フェアリーの集会場》が採用されています。
回避能力を生かしてこつこつとダメージを稼ぐのがデッキにマッチしています。



サイドボード

サイドボードは火力で触りにくい部分を補うボードコントロールカードと
対コントロールデッキとコンボデッキ用の絡め手の2種類に絞られています。

《未練ある魂》とマーベリックの白いクリーチャーは小粒ながら数が多く、火力が足りないこともあるので
それらを完封する《硫黄の精霊》や《渋面の溶岩使い》がサイドに採用されています。
《渋面の溶岩使い》は《大祖始の遺産》と組み合す事により《死儀礼のシャーマン》や天敵《タルモゴイフ>と言った
墓地参照カードを抑え込む事が出来るので便利です。

対マベ

《粉々》は言わずもがなの装備品、もっと言うと《殴打頭蓋》対策です。
《殴打頭蓋》は《石鍛冶の神秘家》を焼いて展開を遅らせようが、通常キャストでも十分に脅威なので
確実に破壊する必要があります。一般的な石鍛冶デッキの《殴打頭蓋》は1枚しか入っていませんが
《粉々》を2枚、さらに《瞬唱の魔道士》のフラッシュバックを組み合わせる事で
徹底的に《殴打頭蓋》を機能させないようになっています。


《誘惑蒔き》は《タルモゴイフ》を始めとする苦手な大型クリーチャー用のカードです。

誘惑撒き

青の4マナ域の《精神を刻む者ジェイス》があまりに強力すぎて影が薄くなってしまったところですが
このカードも十分に強力で、他のクリーチャー強奪カード《ヴィダルケンの枷》《不忠の糸》《精神支配》等と異なり
《突然の衰微》と《呪文貫き》を無視出来るのがポイントです。

クリーチャーですが、仕様上《ヴェールのリリアナ》にも強く《実物提示教育》により展開された
《引き裂かれし永劫エムラクール》や《グリセルブランド》まで奪えてしまうので
ときには《精神を刻む者ジェイス》以上の影響力を持つナイスサイドカードと言えるでしょう。



コントロールとコンボのサイドは定番の《ヴェンディリオン3人衆》《赤霊破》《否認》《狼狽の嵐》になっています。
メイン・サイドボード合わせてハードカウンターが《Force of Will》しかないのは少々不安ですが
《不毛の大地》とフェッチへのもみ消しで相手の行動にある程度制限を突き付ける事を考えれば
ソフトカウンターだけでも十分なのかも知れませんね。



優勝されたニワさんはこのデッキで何回もKMCで入賞しています。
《死儀礼のシャーマン》とアンチ死儀礼のレガシー環境の中で復権したと言える『UR LandSstill』ですが
彼の成績を見るに単なる一過性のものではなさそうです。

このデッキに限らずメタの変遷に伴って昔のデッキ、カードが再び輝く可能性があるのはレガシーの魅力の1つです。
今後もこの様なデッキの登場を期待して筆者もワクワクしています。

次回のKMCでも『UR Landstill』が勝ち残るのか?
はたまたトップメタデッキ群がそれに待ったをかけるのか・・それとも新たなローグデッキがそこに切り込むのか・・・

次回のKMCも要注目です!!!



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