負けを認める
――――――グリセルさん 第1話―――――
すきすきすきすき コンボ すき~ あいしてる♪
すきすきすきすき すき? すき~ グ~リ~セル~さん♪
この罠の橋わたるべからず~
「グリセルさーん、一大事にござるー!」
いつものようにエムラ衛門が暗黒寺(※)に駆け込んできました。
このお寺にはどんな問題でもドローと力技で解決する、邪悪な小坊主がいるためです。
「はーい」
登場、我らがグリセルさん。
今日は一体どんなゴリ押しを見せてくれるのでしょうか?
『このはしわたるべからず』
川に架けられていたのは《罠の橋》。
これでは対戦相手の戦場へは参れません。
「ふっふっふ。グリセルブランドよ、この橋を渡らないと儂を倒せぬぞ」
橋の向こうで高笑いをするはミラクル将軍。
果ては《Tundra》の極寒の地から、飛んで熱帯の《Volcanic Island》まで。
3つの色に渡る領地を持つ、それはお偉いお殿様。
独楽回しの達人でもあるそうな。
「将軍の手札は4枚。従者の天使たちは渡れて、我らのみが渡ることができないのです。」
「あわてないあわてない、さっそく7枚ドローして考えてみましょう」
グリセルさんはおもむろにライブラリーから7枚のカードを引き、少し考えた末、さらに追加のドロー。
計14点のライフを支払うことができたのも、ミラクル将軍がライフへのプレッシャーをかけるのが得意ではなかったからです。
「何か思いつきましたか」
「はい。今のママで橋を渡ることができないなら、渡れるように作りかえればいいのです」
18枚の手札をひらひらさせながら、グリセルさんは意地の悪い笑顔を浮かべます。
「では大工さんに登場していただきましょう」
キャスト!《ダク・フェイデン》《罠の橋》を対象に、《ー2》能力を起動!
なんということでしょう。
あんなに狭かった《罠の橋》が、エムラ衛門も渡れる広々とした空間に。
飛行クリーチャーすらもとらえる謎のうねうねした物体も、匠の細やかな気配りにより取り払われたのでした。
これには家族も大喜び。
さっそくエムラ衛門とグリセルさんはミラクル将軍をひとやすみさせに橋を渡ります。
「はーい。面白かった?じゃーねー」
※安国寺と読みは同じですが、実際の人物・建物・団体とは一切関係ありません。あしからず。
―――――――――――――――
すきすきすきすき コンボ すき~ あいしてる♪
すきすきすきすき すき? すき~ グ~リ~セル~さん♪
この罠の橋わたるべからず~
「グリセルさーん、一大事にござるー!」
いつものようにエムラ衛門が暗黒寺(※)に駆け込んできました。
このお寺にはどんな問題でもドローと力技で解決する、邪悪な小坊主がいるためです。
「はーい」
登場、我らがグリセルさん。
今日は一体どんなゴリ押しを見せてくれるのでしょうか?
『このはしわたるべからず』
川に架けられていたのは《罠の橋》。
これでは対戦相手の戦場へは参れません。
「ふっふっふ。グリセルブランドよ、この橋を渡らないと儂を倒せぬぞ」
橋の向こうで高笑いをするはミラクル将軍。
果ては《Tundra》の極寒の地から、飛んで熱帯の《Volcanic Island》まで。
3つの色に渡る領地を持つ、それはお偉いお殿様。
独楽回しの達人でもあるそうな。
「将軍の手札は4枚。従者の天使たちは渡れて、我らのみが渡ることができないのです。」
「あわてないあわてない、さっそく7枚ドローして考えてみましょう」
グリセルさんはおもむろにライブラリーから7枚のカードを引き、少し考えた末、さらに追加のドロー。
計14点のライフを支払うことができたのも、ミラクル将軍がライフへのプレッシャーをかけるのが得意ではなかったからです。
「何か思いつきましたか」
「はい。今のママで橋を渡ることができないなら、渡れるように作りかえればいいのです」
18枚の手札をひらひらさせながら、グリセルさんは意地の悪い笑顔を浮かべます。
「では大工さんに登場していただきましょう」
キャスト!《ダク・フェイデン》《罠の橋》を対象に、《ー2》能力を起動!
なんということでしょう。
あんなに狭かった《罠の橋》が、エムラ衛門も渡れる広々とした空間に。
飛行クリーチャーすらもとらえる謎のうねうねした物体も、匠の細やかな気配りにより取り払われたのでした。
これには家族も大喜び。
さっそくエムラ衛門とグリセルさんはミラクル将軍をひとやすみさせに橋を渡ります。
「はーい。面白かった?じゃーねー」
※安国寺と読みは同じですが、実際の人物・建物・団体とは一切関係ありません。あしからず。
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「先人の所業を笑いにかえる、それがパロディである」
みなさんこんにちは。
某国民的アニメを見たことない世代には今回の冒頭部分が伝わらないのでは、とドキドキするChunです。
著作権的な意味でもドキドキしております。
さて、今回は《奇跡》vs《スニークショー》という、このコラムにあるまじき取り合わせです。
中華料理屋でオムライスを頼むようなものですね。
大きな大会ではそれなりの数のプレイヤーが使用する《スニークショー》
一般的な対策方法は2つ、うち1つが
■出させない
と言うものになります。
ハンデスでキーカードを抜くも、ヘイトベアーでライフ共々圧力をかけるも、《実物提示教育》を打ち消すもよし!
それでも《実物提示教育》が通ってしまったらどうしましょう?
そこでもう1つの解決法
■クリーチャーを無力化する
の登場です。
《スニークショー》には基本大型クリーチャーしかいない構成が多いので、(《ヴェンデリオン三人衆》等のサポートクリーチャーがいる事もあります)
《罠の橋》は対策不可能なカードになりえます。
クリーチャーの枚数が圧倒的に少ないので、《謙虚》を置いて数で勝つ方法もありますね。
ここで、対策カードを置かれた《スニークショー》側の視点に立ってみましょう。
……そう、何もできません。
上記のグリセルさんのように対策カードキラーがあるのであればいいのですが、サイド戦でもない限り絶望的です。
まだ《奇跡》側には《精神を刻む者、ジェイス》もいなければ、天使トークンが暴力的に並んでいるわけではありません。
しかし、このまま続けても《スニークショー》が勝つことはないでしょう。
「続けますか?」
当たり前ですが、マジックの大会では投了が認められています。
なんでもすぐに投了するのはせっかく勝てたかもしれない場面をフイにするかもしれません。
状況によっては対戦相手に不快感を与えるかもしれません。
しかし、あなたが絶対に勝てないと感じた場面においてはどうでしょう?
あなたを追い詰めた対戦相手の手腕に敬意を表して、負けを認めることも大切だとは思いませんか?
現実的な側面でいうと与えられた時間は有限です。
圧倒的な場面を展開されたのが1セット目だった場合、あなたは投了するかどうかを考えて欲しいのです。
<続けるメリット>
►もしかしたら勝てるかもしれない
►相手のデッキの中身がより分かるかもしれない
<投了するメリット>
►2戦目、3戦目に時間を多く割ける
►試合が長引くほどギャラリーが増え、あなたのデッキや戦術が第3者の目に留まる危険性を回避できる
もちろんこれは一例に過ぎません。その中でもみなさんに特に考えて欲しいことが
►もしかしたら勝てるかもしれない
の部分です。
あなたには“もしかしたら”の中身を思い描いてプレイ出来ていますか?
不利な状況からどうすれば勝てるのか、そのヴィジョンもなくだらだらと引いたカードに一喜一憂していませんか?
逆に、勝てるプランが明確に潜んでいるのに、場の優劣だけで投了を選択していませんか?
負けを認めることも重要なプレイングの1つです。
・お互いの場の状況を把握すること
・続けた場合、どうすれば勝てるのかを思い描けること
・残り時間と、その時間をどう当てるのかを考えること
・なにより、対戦相手と気持ちのいい試合をすること
全てを意識してこそ、初めて戦略的な投了ができるというものです。
まずできること、それは自分のデッキの中身を正確に理解すること。
あなたのデッキの力を最大限引き出して、対戦相手と充実した時間を作りましょう!
それでも負けることは多々あります。
そのときは潔く負けを認めましょう。
……どうしよう、今回本編ほぼボケ無しに書いてしまった。
――――――グリセルさん 第2話―――――
すきすきすきすき コンボ すき あいしてる♪
すきすきすきすき すき すき グリセルさん♪
この罠の橋わたるべからず
■□■主要登場人物■□■
グリセルさん:対戦相手をひとやすみさせることに定評のある小坊主
ミラクル将軍:《罠の橋》もいいけど、クリーチャーを出させない努力もしよう
エムラ衛門:暗黒寺に駆け込む際に滅殺6が誘発している
ダク・フェイデン:筆者予想ではスニークショーで案外活躍できるのでは、なリフォームの匠
今回も架けられている《罠の橋》。一度は破れた戦法だが、そこは稀代のミラクル将軍。
転んでもタダでは起きません。
「おやぁ。将軍様、今回は警備の方を雇ったんですね」
橋の隣にある駐在所には《平和の番人》{時給(1)(白)}が。
これでは橋の幅を広げても、渡ることはできません。
「ふっふっふ。諦めて用心棒ジェイスに精神を刻まれるがいいわ」
「慌てない慌てない、今回は一気に14枚引いてしまいましょう」
《水蓮の花びら》をキャスト。
さらに《金属モックス》をキャストして、《御霊の復讐》を刻印。
黒マナから《暗黒の儀式》、もう一回《暗黒の儀式》!
「まさか貴様、デッキを変えたのか!」
怒りに顔を赤くするミラクル将軍。
しかしストームが9に達するころには血の気がひいて青ざめ……
最後に《苦悶の触手》が将軍に絡みつき、白い泡を吹いてひとやすみさせられたのでした。
「さすがミラクル将軍、顔色だけでトリコロールを表すなんて」
「次回、?屏風に隠れたる雄ジカ退治?をお楽しみに、ねっ!」
すきすきすきすき コンボ すき あいしてる♪
すきすきすきすき すき すき グリセルさん♪
この罠の橋わたるべからず
■□■主要登場人物■□■
グリセルさん:対戦相手をひとやすみさせることに定評のある小坊主
ミラクル将軍:《罠の橋》もいいけど、クリーチャーを出させない努力もしよう
エムラ衛門:暗黒寺に駆け込む際に滅殺6が誘発している
ダク・フェイデン:筆者予想ではスニークショーで案外活躍できるのでは、なリフォームの匠
今回も架けられている《罠の橋》。一度は破れた戦法だが、そこは稀代のミラクル将軍。
転んでもタダでは起きません。
「おやぁ。将軍様、今回は警備の方を雇ったんですね」
橋の隣にある駐在所には《平和の番人》{時給(1)(白)}が。
これでは橋の幅を広げても、渡ることはできません。
「ふっふっふ。諦めて用心棒ジェイスに精神を刻まれるがいいわ」
「慌てない慌てない、今回は一気に14枚引いてしまいましょう」
《水蓮の花びら》をキャスト。
さらに《金属モックス》をキャストして、《御霊の復讐》を刻印。
黒マナから《暗黒の儀式》、もう一回《暗黒の儀式》!
「まさか貴様、デッキを変えたのか!」
怒りに顔を赤くするミラクル将軍。
しかしストームが9に達するころには血の気がひいて青ざめ……
最後に《苦悶の触手》が将軍に絡みつき、白い泡を吹いてひとやすみさせられたのでした。
「さすがミラクル将軍、顔色だけでトリコロールを表すなんて」
「次回、?屏風に隠れたる雄ジカ退治?をお楽しみに、ねっ!」
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タグ : chun
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