KMC Schedule
127th KMC
7月5日(Sun)
受付:13:30
開始:14:00
参加費:1000円
フォーマット:Legacy
定員:100名
会場:福島区民センター
最寄り駅:地下鉄千日前線「野田阪神駅」徒歩7分

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関西レガシーカレンダー(間違っていても責任は負いません。)
第126回KMC決勝戦動画

<特別編>灯争大戦のカードを使った新しいデッキを作る~虹の彼方に~ 

<特別編>灯争大戦のカードを使った新しいデッキを作る~虹の彼方に~  

by chun

1
 デッキを作る楽しみは多様だ。有名な大会で勝ったデッキリストを揃える人がいる。デッキ掲載サイトでリストを眺め、そのなかでメタに合わせた調整をする人がいる。同じデッキを愛する仲間と意見を出し合い、アイデアを共有する人がいる。そして、新しいリストをこの手で生み出そうとする人がいる。  

Johnny, Combo Player

2
 5月15日。僕の元に一本の電話がかかってきた。発信元はKMC主催者であるせれ氏。LINEで簡単にやりとりができる時代に突然の電話、少し身構えながらも発信ボタンを押す。

chun「お疲れ様です、先日のKMCではお世話になりました」
せれ「こっちこそありがとー。実はそのとき、変わったデッキ持ってたやんなー」
chun「はい、まだ試作品ですが」 

 かつてインターネットが普及していなかったあの頃、熱心なプレイヤーは月刊の雑誌から情報を得ていた。雑誌の存在を知らない僕は、一からデッキを作っていた。今でも新しいカードがプレビューされる頃は全く新しいものを作りたくなるときがある。ちょうどそのときは灯争大戦発売直後。僕はあるカードを使った新デッキを仮組みしていた。

せれ「あれ、完成させてくれへん?そんで記事書いてほしいんやけど」

 せれ氏曰く、今回のパックはレガシーにも大きい影響を与えているのでKMCでも新しいデッキを紹介したいのだとか。そんなおりに僕のデッキが目に留まったのだという。

chun「え、有名どころなら色んな人が新カード試してますよ」
せれ「それやったらあかんねん、使われてるカードを1~2種類入れているだけやったらどこも記事にしてるやん」
chun「たしかにそうですが、強い人の興味はひけない気が」
せれ「新しい人は興味持ってくれるかもしれへんやろ。その人がKMC来たらもっと盛り上がるやん」


 こういう話をするとき、KMCがなぜ今も活気づいている大会なのかがよくわかる。「わかりました、人に見せられる形にしてコラム書きます。灯争大戦のってことは『基本セット2020』発売(2019年7月20日)までが期限ですね」せやなと答えるせれ氏の声には笑いが含まれていたような気がした。二ヶ月でアーキタイプの存在しないデッキを形にし、初見者に納得してもらう紹介をする。これはなかなかハードだぞと自分に言い聞かせた。このとき、あまり熱心でないプレイヤーである僕はある事実を逃していた。『モダンホライゾン』の発売日は基本セットよりも早い2019年6月14日であることに。

KMCIT5th会場風景


 カラーは5色。かねてより豪勢なデッキというものはプレイヤーの心を掴んできた。さらに実績が伴えばいうことなし。 ――KMC第2回優勝の『レインボー』ムラオカさんのデッキ―― ――KMC第34回優勝のタニグチさんのデッキ―― これらを超える。プロジェクト『Over the Rainbow』の始まりである。

 では5色の基盤となるものは何か。ここで灯争大戦で僕が惹かれたカードを紹介しよう。それは《大いなる創造者、カーン》でも《覆いを割く者、ナーセット》でもなく、これだ。

次元間の標

 ――《次元間の標》―― 2色のプレインズウォーカー(以下PW)を唱える役に立ち、またライフゲインも遅くなると思われるデッキと相性がいい。目指すは、《次元間の標》を主軸に据えたPWコントロール、いやPWアグロだ。もちろん、1種類のカードで多くを補うことはできない。ただし、2種類以上のカードがあれば十分安定した基盤を形成できる。 ――《ニッサの誓い》―― ――《極楽鳥》―― この3種12枚が5色のマナベースだ。さらに踏み込もう。PWのほぼ全てが点数でみたマナコストが3以上で、灯争大戦後もそれは変わらない。(例外は《悪鬼の血脈、ティボルト》と表面がクリーチャーのギデオン、ジェイスだけだ。 《自然に仕える者、ニッサ》は点数でみたマナコストは2だが2マナで唱えることはまずないだろう)
 悠長に3ターン目3マナを待つわけにはいかないので選択肢は2つだ。・2ターン目に3マナを出す・2ターン目までは妨害に徹するここで、1ターン目の選択にさきほどの3種類のカードを上げていることを思い出してほしい。《極楽鳥》はすでに選択している。いち早くPWを呼び出してやろうじゃないか。では《次元間の標》《ニッサの誓い》の場合2ターン目にもう2マナを捻出する方法はなんだろう。

《古の墳墓》
《裏切り者の都》
《金属モックス》

 優先順位は上から順だ。PWは一体呼んで終わりというわけにはいかない、多く展開したい。《次元間の標》があればPWを唱えたときに《古の墳墓》からのダメージが半分帰ってくる。ハンド消費は後からアドバンテージとして帰ってくるだろうが、なるべくなら避けたい。以上から導き出したマナベース+αがこちらだ。

-土地22-
5 《緑絡みのフェッチランド》
4 《緑絡みのデュアルランド》
4 《次元間の標/Interplanar Beacon》
4 《古えの墳墓/Ancient Tomb》
4 《裏切り者の都/City of Traitors》
2 《反射池/Reflecting Pool》
1 《森/Forest》

-クリーチャー4-
《極楽鳥/Birds of Paradise》

-アーティファクト1-
1 《金属モックス/Chrome Mox)》

-エンチャント4-
4 《ニッサの誓い/Oath of Nissa》



 《マナの合流点》4、《真鍮の都》4も試したが、さすがに痛かった。そして大事なことは緑マナだ。《ニッサの誓い》さえ出ればマナベースは解決するのだ。 ジャンプアップこそ可能にしたマナベースだが、やはり2マナ域の空白は気になった。PWが手薄なところはPWを守るカードがいいだろう、ということで思考を巡らせ、僕はとあるカードに思い至った。色拘束が緩く、PWとの相性がいいカード。 ――《キランの真意号》―― 攻守一体、まさにこのデッキが求めていたものであった。

キランの真意号

 あとは《ダク・フェイデン》の採用はもう決めていたので彼と相性のよい《罰する火》を選択した。マナベースもそれにあわせた。

-土地22-
4 《緑絡みのデュアルランド》
4 《次元間の標/Interplanar Beacon》
4 《古えの墳墓/Ancient Tomb》
3 《緑絡みのフェッチランド》
3 《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows》
2 《裏切り者の都/City of Traitors》
1 《反射池/Reflecting Pool》
1 《森/Forest》

-クリーチャー4-
《極楽鳥/Birds of Paradise》

-インスタント3-
3 《罰する火/Punishing Fire》

-アーティファクト4-
3 《キランの真意号/Heart of Kiran》
1 《金属モックス/Chrome Mox》

-エンチャント4-
4 《ニッサの誓い/Oath of Nissa》


 ここまでで37枚。つまり23枚もの枠をPWにあてることができる。これは前人未到の域ではなかろうか。僕は昂揚した。勢いのままにPWを投入した。2ターン目に3マナ出るんだから、ということで《三なる宝球》までいれてみた。

5月16日
5Cスーパーフレンズ

-土地22-
4 《緑絡みのデュアルランド》
4 《次元間の標/Interplanar Beacon》
4 《古えの墳墓/Ancient Tomb》
3 《緑絡みのフェッチランド》
3 《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows》
2 《裏切り者の都/City of Traitors》
1 《反射池/Reflecting Pool》
1 《森/Forest》

-クリーチャー4-
《極楽鳥/Birds of Paradise》

-インスタント3-
3 《罰する火/Punishing Fire》

-アーティファクト4-
3 《キランの真意号/Heart of Kiran》
1 《金属モックス/Chrome Mox》

-エンチャント4-
4 《ニッサの誓い/Oath of Nissa》

-プレインズウォーカー21-
2 《運命を変える者、アミナトゥ/Aminatou, the Fateshifter》
2 《巧妙な偶像破壊者、ダレッティ/Daretti, Ingenious Iconoclast》
2 《ダク・フェイデン/Dack Fayden》
2 《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils》
2 《夢を引き裂く者、アショク/Ashiok, Dream Render》
2 《寛大なる者、アジャニ/Ajani, the Greathearted》
1 《崇高な工匠、サヒーリ/Saheeli, Sublime Artificer》
1 《大判事、ドビン/Dovin, Grand Arbiter》
1 《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》
1 《ゴルガリの女王、ヴラスカ/Vraska, Golgari Queen》
1 《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》
1 《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance》
1 《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》
1 《生命の力、ニッサ/Nissa, Vital Force》
1 《人知を超えるもの、ウギン/Ugin, the Ineffable》


ダレッティアミナトゥ

4
 5月17日、ひとつの朗報が舞い込んだ。前回のKMCのときにたたき台をみせたプレイヤーの一人からデッキを使ってみたいとの声がかかったのだ。新デッキを作るのに視点は多いほうがいい。僕は使うだけでなく調整チームに入らないかと提案し、承諾を得た。プロジェクトチーム発足の瞬間である。
 彼の名はうつしの氏。BUGをメインとする続唱の研究に秀でた彼ならPWによる盤面のアドバンテージ獲得に対しての知見も広い。彼はさっそく2つの意見を用意してくれた。

・直接的なアドバンテージを有しないPWの採用は極力控える
・相手クリーチャーの攻撃からPWを守る方法があればより効果的な運用ができること


 さらに彼は《ヴェールのリリアナ》《最後の望み、リリアナ》をはじめとする、すでにレガシー環境で活躍しているPWを積極的に使うべく、黒を主体とした構築を始めることにしたのだ。(《次元間の標》、《極楽鳥》の性質上ダブルシンボルのPWを採用するにはそれなりのリスクがあり、主体となるカラーの選択が必要だった)2つの方向での研究、連日調整ライングループへの投稿は行われた。

5月20日
うつしの制作 黒ベース

-土地22-
6 《緑フェッチ》
4 《次元間の標/Interplanar Beacon》
4 《古えの墳墓/Ancient Tomb》
2 《裏切り者の都/City of Traitors》
2 《:Bayou》
1 《Tropical island》
1 《Taiga》
1 《Savannah》
1 《森/Forest》

-クリーチャー4-
4 《極楽鳥/Birds of Paradise》

-インスタント3-
3 《濃霧/Fog》

-アーティファクト6-
3 《キランの真意号/Heart of Kiran》
2 《罠の橋/Ensnaring Bridge》
1 《金属モックス/Chrome Mox》

-エンチャント4-
4 《ニッサの誓い/Oath of Nissa》

-プレインズウォーカー21-
2 《運命を変える者、アミナトゥ/Aminatou, the Fateshifter》
2 《巧妙な偶像破壊者、ダレッティ/Daretti, Ingenious Iconoclast》
2 《ダク・フェイデン/Dack Fayden》
2 《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils》
2 《オルゾフの簒奪者、ケイヤ/Kaya, Orzhov Usurper》
1 《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》
1 《支配の片腕、ドビン/Dovin, Hand of Control》
1 《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》
1 《最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope》
1 《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》
1 《ゴルガリの女王、ヴラスカ/Vraska, Golgari Queen》
1 《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger》
1 《情け知らずのガラク/Garruk Relentless》
1 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
1 《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance》
1 《主無き者、サルカン/Sarkhan the Masterless》

side
3 《仕組まれた疫病/Engineered Plague》
2 《盾魔道士、テヨ/Teyo, the Shieldmage》
2 《クローサの掌握/Krosan Grip》
1 《支配の片腕、ドビン/Dovin, Hand of Control》
1 《夢を引き裂く者、アショク/Ashiok, Dream Render》
1 《最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope》
1 《花の絨毯/Carpet of Flowers》
1 《外科的摘出/Surgical Extraction》
1 《呪文貫き/Spell Pierce》
1 《真髄の針/Pithing Needle》



5
 5月25日、第110回KMC当日。モダンホライゾン発売日を考えるとこれが唯一の大舞台である。残念ながら僕は参加できなかったので、うつしの氏に全てを託した。 その日の報告を楽しみにしていたのだが、結果は無残なものだった。PWの性質上インスタントタイミングでの行動に弱く、またコンボへの耐性の低さをつかれて1勝もできなかった。特に《戦慄衆の秘儀術師》を使ったURデルバーは早い段階でアドバンテージを獲得していく厄介なもので、PWはソフトカウンターではじかれやすい。
 そう、負けたら終わりではなく、課題や気づきを持って帰れるのだ。全く新しい試みの緒戦とはそういうもの、惨敗には喫したが、得るものは大きい。さらに朗報もあった。 《レンと六番》公開。 待望の2マナPWである。チームは気づきを活かし、まずは平日大会での全勝、ゆくゆくはKMCへのリベンジを目指し、調整を再開した。僕が意識したポイントは2つ。守りきれないのであれば押し切る形をとること。使用するPWの能力に無駄を持たせないこと。要するに追加のクリーチャー採用である。打点が高く、相手への妨害手段があるもの。このデッキのマナ基盤は5色でありながら、無色マナをふんだんに使用している。つまり、《難題の予見者》を無理なく採用できるのだ。手札のカードを1枚追放はささやかだが、サイドボードで様々なヘイトPWと組み合わせれば大きな意味を持つだろう。その他のコンボ耐性はサイドボードに任せ、メインはPWと4/4クリーチャーを押し付ける形をとった。そして――

6月3日カードショップ黄鶏屋 平日大会全勝

-土地22-
4 《次元間の標/Interplanar Beacon》
4 《古えの墳墓/Ancient Tomb》
3 《緑フェッチ》
3 《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows》
2 《裏切り者の都/City of Traitors》
1 《反射池/Reflecting Pool》
1  《森/Forest》
1 《:Bayou》
1 《Tropical island》
1 《Taiga》
1 《Savannah》

-クリーチャー8-
4 《極楽鳥/Birds of Paradise》
3 《難題の予見者/Thought-Knot Seer》
1 《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》

-インスタント3-
3 《罰する火/Punishing Fire》

-アーティファクト3-
3 《キランの真意号/Heart of Kiran》

-エンチャント4-
4 《ニッサの誓い/Oath of Nissa》

-プレインズウォーカー20-
3 《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger》
3 《ダク・フェイデン/Dack Fayden》
2 《運命を変える者、アミナトゥ/Aminatou, the Fateshifter》
2 《巧妙な偶像破壊者、ダレッティ/Daretti, Ingenious Iconoclast》
2 《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance》
2 《支配の片腕、ドビン/Dovin, Hand of Control》
1 《オルゾフの簒奪者、ケイヤ/Kaya, Orzhov Usurper》
1 《最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope》
1 《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils》
1 《崇高な工匠、サヒーリ/Saheeli, Sublime Artificer》
1 《ゴルガリの女王、ヴラスカ/Vraska, Golgari Queen》
1 《歓楽者ゼナゴス/Xenagos, the Reveler》

side
2 《三なる宝球/Trinisphere》
2 《盾魔道士、テヨ/Teyo, the Shieldmage》
2 《紅蓮破/Pyroblast》
2 《夢を引き裂く者、アショク/Ashiok, Dream Render》
2 《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》
2 《罠の橋/Ensnaring Bridge》
2 《クローサの掌握/Krosan Grip》
1 《花の絨毯/Carpet of Flowers》


小さな一歩だ。だがこれを続ければ大きな行程へと繋がっていく。モダンホライゾンのカードもまた、レガシー環境に意味を与えるだろう。新しいカードが世に出るたび、可能性が現れる。次はどんなことをしようか。
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