KMC開催予定
80th KMC
7月15日(土)
受付:13:15
開始:14:00
参加費:1000円
定員:90人
会場:港区民センター
最寄り駅:地下鉄中央線・JR環状線  弁天町駅 徒歩7分

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【デッキ考察】Reanimatorのサイドボーディングについて

皆さんお久しぶりです、mitsuiです。


前回の「Reanimatorの構築の仕方」に引き続き、今回もReanimatorのことを書かせて頂けることになりました。
お題は前回の記事であまり触れられなかった「Reanimatorのサイドボーディングについて」です。

まず最初に、サクッとReanimatorというデッキについて復習しておきましょう。


このデッキは《グリセルブランド》を初めとする強力なファッティを墓地に送り込んで
《再活性/Reanimate》等で釣り上げる青黒のコンボデッキです。

turizao 1

しかし墓地を経由するコンボである以上、サイドボード後に相手が使ってくる墓地対策カードに
何らかの手段で対抗する必要があります。
この記事では、どのようにして墓地対策を「対策」するのかという部分に
スポットライトを当てて語っていきたいと思います。


それでは早速、個々のサイドボーティングプランについて見ていきましょう・・・っと
言いたいところなのですが、その前にお話しておかなければならないことがあります。




それは所謂M14ルール変更についてです。
Reanimatorは《グリセルブランド》《大修道士エリシュ・ノーン》《エメリアの盾イオナ》と言った

erishuionaguriseru.jpg

伝説のクリーチャーを場に出すことが一つの目標になっていることから、《Karakas》を苦手としています。

karakas.jpg


これに対抗するために従来はReanimatorも対消滅用の《Karakas》を採用している場合がありました。
しかし、M14ルールではこう言った自分と相手の伝説のパーマネントによる対消滅がなくなったので
このプランは無意味になってしまいました。

以降サンプルレシピに《Karakas》が出てくることがあるかと思いますが、そこはスルーしておいてください。
それでは、気を取り直して解説していきたいと思います。



『Reanimator』のサイドボーディングプランは大きく分けて2つあります。

まず1つ目は相手の使ってくる墓地対策カードを「正面」から対策しようという単純明快なものです。
この手法は他のコンボデッキでも頻繁に使われており
例えば《むかつき》デッキで苦手な《相殺》を対策する《突然の衰微》などがあります。

2つ目は相手が墓地対策カードを使ってくることを見越して
2ゲーム目以降専用の新たな勝ち手段を用意しようと言うものです。

1つ目のプランが「正面」から戦う姿勢だったのに対し
こちらは「死角」から攻撃するようなプランと言えます。

これはいわゆる「アグレッシブ・サイドボーディング」と呼ばれる戦略です。1つずつ見ていきましょう。


①.正面プラン
早速サンプルレシピです。

Reid Duke (1st Place)
SCG Legacy Open on 2012-06-10 (※~AVR)

//Lands-18
4《汚染された三角州/Polluted Delta》
2《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
1《湿地の干潟/Marsh Flats》
4《Underground Sea》
3《沼/Swamp》
2《島/Island》

//Creature-8
4《グリセルブランド/Griselbrand》
1《鋼の風のスフィンクス/Sphinx of the Steel Wind》
1《絶望の天使/Angel of Despair》
1《魅力的な執政官/Blazing Archon》
1《不運な研究者/Hapless Researcher》

//Spells-34
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《目くらまし/Daze》
4《納墓/Entomb》
4《Force of Will》
4《入念な研究/Careful Study》
4《死体発掘/Exhume》
4《再活性/Reanimate》
3《思案/Ponder》
3《思考囲い/Thoughtseize》

Sideboard
3《真髄の針/Pithing Needle》
2《残響する真実/Echoing Truth》
2《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
2《虐殺/Massacre》
2《非業の死/Perish》
2《実物提示教育/Show and Tell》
1《魅力的な執政官/Blazing Archon》
1《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》





ではサイドボードを解説していきます。

3枚取られた《真髄の針》は《トーモッドの墓所》や《大祖始の遺産》、《漁る軟泥》などの
起動型能力を使うタイプの墓地対策カードを対策するために採用されています。
また《Karakas》のバウンス能力も止めることが出来るので、対策カードとしてカバーできる範囲は広いです。

当時は『Maverick』が流行っており、コンボが決まる前に《聖遺の騎士》が出てしまうと
かなり厳しい戦いを強いられてしまうという事がありました。
これは《聖遺の騎士》がアクティブ状態になると、《Karakas》を初めとして
《ボジューカの沼》から《Maze of Ith》まで『Reanimator』にとって辛いカードを
状況に応じて何でもサーチ出来てしまうためです。

rerikarisachi.jpg

これに対抗するために前述の《真髄の針》に加えて《非業の死》まで入っています。

他には土地を切り詰めている関係から《スレイベンの守護者サリア》も苦手なので《虐殺》が取られており
『Maverick』を強く意識したサイドボードであることが分かります。



《残響する真実》は《真髄の針》でカバー出来ない置くだけタイプの対策カードに対して使います。
例えば《虚空の力線》や《墓掘りの檻》などが当てはまります。

当時無かったカードですと《安らかなる眠り》なんてカードも登場してますね。
その他のバウンススペルでは軽さが魅力の《蒸気の連鎖》
《相殺》に対してもある程度安心感のある《拭い捨て》がよく使われています。

これらのカード以外にも、手札から使うタイプ墓地対策であるの《外科的摘出》や《根絶》もよく見かけます。
それらに対しては《思考囲い》や《強迫》等のハンデスカードをサイドボードから積み増すことで対応可能です。



イン/アウトの指針としては、効果の不安定な《目くらまし》を数枚抜いて
相手の墓地対策に対応した対策カードを入れるのが基本となります。

ファッティについては枚数はあまり変えずに、相手のデッキに合わせて入れ替えするとよいでしょう。
このレシピでは釣竿がギリギリの枚数なので、《実物提示教育》を入れる場合を除いて
出来ればファッティに枚数にはあまり手をかけないほうが無難です。
また相手のデッキにマナを縛るカードが入っていない場合は
18枚目の土地である《沼》を1枚減らすことが出来るので覚えておくといいでしょう。


この様なサイドボードは上手く相手のサイドボードカードを無効化出来て一見強そうなのですが
いくつかの問題点も存在しています。

それは相手の対策カードを的確に読まなければ意味がないですし
そもそも環境に存在する対策カードの種類が多様化し過ぎていると
欲しいカードがサイドボードに入っている可能性も低くなってしまうということです。

《真髄の針》を引いたものの、《外科的摘出》の前に倒れるなんてことはよく起こりえるのです。
その一方、相手が対策カードを引いた際には、こちらも必ずその対策カードを持っていなければならないということもコンボ成立の条件として中々厳しいです。


②.死角プラン
では、もう一つの戦略についてサンプルレシピから見ていきましょう。

Owen Turtenwald (10th Place)
GP Atlanta on 2012/06/30-2012/07/01 (※~AVR)

//Lands-18
1《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
1《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2《島/Island》
2《Karakas》
1《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4《汚染された三角州/Polluted Delta》
1《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
2《沼/Swamp》
4《Underground Sea》

//Creature-7
1《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》
4《グリセルブランド/Griselbrand》
1《鋼の風のスフィンクス/Sphinx of the Steel Wind》
1《潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant》

//Spells-35
4《動く死体/Animate Dead》
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《入念な研究/Careful Study》
4《納墓/Entomb》
4《Force of Will》
4《思案/Ponder》
4《再活性/Reanimate》
4《思考囲い/Thoughtseize》
3《目くらまし/Daze》

Sideboard
4《実物提示教育/Show and Tell》
3《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
2《水没/Submerge》
2《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
2《裏切り者の都/City of Traitors》
2《棺の追放/Coffin Purge》




このレシピが使われたGP Atlantaの優勝デッキは『RUG Delver』でした。
上位の他のデッキは『UW・Esper Stoneblade』『Maverick』が多く
『Reanimator』はTOP8こそ逃したもののそれなりに勝っていました。
その中でもChannel Fire Ball勢が持ち込んだこのLSVによるリストは当時かなり衝撃的でした。

と、言うのも《実物提示教育》をサイドボードに4枚取っているリストはそれだけでも珍しかったのに
追加の土地である《裏切り者の都/City of Traitors》によるサポートというのは
今まで聞いたことも見たこともない戦略でした。

いや、正確に言うと2マナランドによる加速からの《実物提示教育》は
『Sneak Show』や《集団意識/Hive Mind》デッキのためのもので
『Reanimator』でも使えるというのは考えられていなかったのです。


《裏切り者の都》の追加は、『Reanimator』にさらなる勝ち手段も与えました。
それは《精神を刻む者ジェイス》です。

jace.jpg


レガシーに慣れ親しんだプレイヤーの方には説明不要でしょうが
このカードは「それ1枚で勝てる」に最も近いカードのうちの1枚です。

従来の『Reanimator』では土地17~18枚程度が主流だったので4マナが重かったのですが
このリストではサイドボード後は土地を20枚に増やせ、さらに大量のキャントリップのバックアップがあるともなれば
《精神を刻む者ジェイス》は十分にキャスト可能となります。

2枚の《ヴェンディリオン三人衆》は《精神を刻む者ジェイス》や
《実物提示教育》と言ったカードをプレイする為の前方確認として使います。
また『Reanimator』におけるこのカードは例え除去されたり、打ち消されたりしても
《再活性》などで再利用が可能となるため、相手からすればかなり厄介です。


その他のスロットは、ミラー対策の《棺の追放》と、0マナで苦手な《聖遺の騎士》や
『RUG Delver』のクロックを排除出来る《水没》に割かれています。

《棺の追放》は他のデッキの墓地対策としてはあまり見ないカードですが
《納墓》でサーチ可能な点やハンデス、カウンターに強い点が評価されての採用です。
この形のサイドボードをベースに考える際は、これらのカードの枠はメタゲームに合わせて変更するとよいでしょう。


イン/アウトは、サイド後のゲームは基本的に《実物提示教育》をメインプランとして使うことを念頭に置いて行います
つまり、釣竿やディスカード手段といったコンボパーツは積極的に減らしてしまっていいということです。
ファッティについては、相手に対してよほど効果が薄いもの以外は抜かないようにしましょう。

《精神を刻む者ジェイス》に関しては、相手がクロック少なめ妨害多めの場合にサイドインし
逆の場合は入れないという選択を取ることが多いです。

このようなサイドプランの一番の魅力は、なんといっても相手の対策カードを無力化出来ることです。
相手が墓地対策カードを求めて必死にマリガンをしたところに《実物提示教育》を叩きつけて勝つのが
どれほど簡単かは言うまでもないでしょう。
しかし、こちらのプランも相手にバレてしまっている時は話が変わってきます。

サイド後からデッキコンセプトを変更している都合上、
どうしても『Reanimator』なのか《実物提示教育》デッキなのかどっちつかずの構成で戦うことになるので
そのため手札破壊やカウンターなどの汎用的な対策カードで呆気無く負けてしまうという展開はありがちな話です


まとめると、Reanimatorのサイドボードはこのようになります。


①.正面プラン
起動型能力には《真髄の針》、置物にはバウンス、《根絶》系のカードにはハンデスで対抗

②.死角プラン
墓地対策を入れてきた相手を《実物提示教育》と《精神を刻む者ジェイス》で返り討ち





以上、2回の記事に渡って『Reanimator』についてお話させて頂きました。

内容は主にメインボード、サイドボード含めた構築に関するものだったのですが
実は『Reanimator』はプレイにスリリングな駆け引きがあり使っている時が最高に楽しいデッキでもあります。
その部分は是非、読んでおられるあなた自身がご自分の手で確かめて頂けたらなと思います。


それでは、今回の記事はここで筆を置かせてもらいます、読んでくださってありがとうございます。




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Re: タイトルなし

> サイドの詳しいインアウトについても知りたかったです

なるほど!
mitsuiさんがまた執筆してくださる時に、補足してもらえるよう、お伝えしてみます!
コメントありがとうございます!

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