KMC Schedule
84th KMC
9月23日(Sat)
受付:13:15
開始:14:00
参加費:1000円
会場:港区民センター
最寄り駅:地下鉄中央線、JR環状線「弁天町」下車 徒歩7分

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関西レガシーカレンダー(間違っていても責任は負いません。)
83th KMC Final Movie

【デッキ特集】Enchantressは死んだ

皆さんお久しぶりです、mitsuiです。

過去2回の記事はReanimatorがテーマだったのですが、今回は【Enchantress】について書きたいと思います。

レガシープレイヤーの皆さんはこのデッキの名前を聞いたことがある・・・
対戦した事がある・・・という方も多いのではないでしょうか。
対戦したことがあるという方の中には、よく対戦するので専用のサイドボードを用意しているという方もいるかも知れません。

というのも、全国、いや世界中に【Enchantress】を使い続ける愛好家がいる上に
このデッキは一筋縄では行かない強さを秘めているからです。

しかし、この記事のタイトルは「Enchantressは死んだ」です。
こんなことを言うと全国の愛好家の方に怒られてしまうかも知れません。
レガシーにおいてオワコンという概念はないのでは、という疑問もあることでしょう
※ただし、カンスリは除く)。



私自身も【Enchantress】は大好きなデッキで、レガシーを始めた当初に組んだデッキでもあります。
個人的には思い入れのあるデッキなので、出来れば長生きして欲しい・・・
ですが、今まさにレガシー環境において【Enchantress】が絶体絶命の危機に晒されていることは事実なのです。

ここでは【Enchantress】とはどんなデッキなのかの説明と、それを取り巻く環境について述べていきたいと思います
本当に【Enchantress】は死んでしまうのか・・・念のため現状を確認したい。






-① :【Enchantress】とは

最初に【Enchantress】がどの様なデッキかを説明するためにデッキレシピをご紹介しましょう。
色々な形がありますが、オーソドックスかつスマートに仕上がっているものを探してきました。

dichotoma_jozef
3-1 Legacy Daily #5832040 on 08/18/2013

60 Maindeck

20//Lands
9《森/Forest》
1《Karakas》
3《平地/Plains》
3《セラの聖域/Serra's Sanctum》
4《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》

5//Creatures
4《アルゴスの女魔術師/Argothian Enchantress》
1《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》

35//Other Spells
4《女魔術師の存在/Enchantress's Presence》
4《繁茂/Wild Growth》
4《楽園の拡散/Utopia Sprawl》
3《エレファント・グラス/Elephant Grass》
3《独房監禁/Solitary Confinement》
3《真の木立ち/Sterling Grove》
3《抑制の場/Suppression Field》
3《ミリーの悪知恵/Mirri's Guile》
3《忘却の輪/Oblivion Ring》
2《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》
1《補充/Replenish》
1《空位の玉座の印章/Sigil of the Empty Throne》
1《Moat》

 
■Sideboard
4《神聖の力線/Leyline of Sanctity》
3《花の絨毯/Carpet of Flowers》
3《謙虚/Humility》
3《安らかなる眠り/Rest in Peace》
1《霊体の正義/Karmic Justice》
1《補充/Replenish》


 


なんと【Enchantress】と言うデッキは半分以上がエンチャントカードで出来ています。

これはデッキ名にもなっているキーカード《アルゴスの女魔術師/Argothian Enchantress》と
女魔術師の存在/Enchantress's Presence》(*女魔術師)を有効に使うためです。

Enchantless.jpg

基本的には1ターン目に《繁茂/Wild Growth》か《楽園の拡散/Utopia Sprawl
2ターン目どちらかの女魔術師からゲームをスタートします。

次のターン以降はエンチャントをばらまきながら女魔術師の能力でドローを進め
独房監禁/Solitary Confinement》や《Moat》によるロックを経つつ
空位の玉座の印章/Sigil of the Empty Throne》など等のフィニッシャーで勝利するという動きになります。

M_S_S.jpg

女魔術師を複数場に出せば、デッキの半分がエンチャントということもあり
マナが使える限りエンチャントを展開し続けていくことが出来ます。
さらに、実質的にマナを減らさずにキャスト出来る《繁茂/Wild Growth》などの1マナエンチャントや
エンチャントの分だけマナが出る《セラの聖域/Serra's Sanctum》もあるため
動き出してからの爆発力は想像以上です。


上記のように【Enchantress】は連鎖的にカードを展開していくコンボデッキなのですが
動き出すまでに少し時間が掛かるためコンボパーツ以外に身を守るカードも採用されています。
エレファント・グラス/Elephant Grass》や《忘却の輪/Oblivion Ring》と言った防御的なカードを使用し
相手の動きを挫いて、コンボまでの時間稼ぎをするようになっています。

抑制の場/Suppression Field》は【Enchantress】以外ではそれほど見かけないカードですが
フェッチランド、PWの忠誠度能力、《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》の装備品を場に出す能力等
挙げ始めればキリがないほど多くの能力に突き刺さります。
しかも、これらのカードも全てエンチャントであるため、女魔術師が場に出ていれば
ドローのボーナスを受け取った上で効果を発揮することが出来る無駄のなさ。
余分なものを省いたエコロジーな構築になっているのです。


身を守るカードとしては《独房監禁/Solitary Confinement》もありますが
こちらを維持する為にはアップキープ毎にディスカードが必要となり何もしなければ手札は減っていってしまいます。
しかし、女魔術師が複数場に出ていればエンチャントをキャストするたびに手札が増えるため
ほぼ無限にアップキープコストを払い続けることが可能です。
多くのデッキは《独房監禁/Solitary Confinement》がある限り勝つことは難しいため
その様なデッキに対しては女魔術師+《独房監禁/Solitary Confinement》コンボが決まる=勝利という式が
成り立ちます。

デッキレシピだけを見ると
空位の玉座の印章/Sigil of the Empty Throne》や《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》がフィニッシャーと言う風に思われるかも知れませんが
経験上《独房監禁/Solitary Confinement》でゲームが決まることはかなり多いです。



-② :【Enchantress】は死んだのか

【Enchantress】はここまで気持ちよくコンボを回してきた、常に女魔術師を展開して順調にライブラリを掘り進む……
景色も良かったろう ピクニック気分だ

しかしこれからは違う
変わるよ なにもかも………

ここから先は地獄のイニストラード、ラヴニカへの回帰の話をする-!

リリアナ・ディケイ・デスライト
(Liliana・Decay・Deathrite)


D_L_D.jpg


と言うわけで、ここからは今なぜ【Enchantress】に危機的状況が訪れているのかを解説していきます。



まずはイニストラード発売まで遡って《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》の話をしなければなりません。
デッキのキーカードである《アルゴスの女魔術師/Argothian Enchantress》は0/1と言う
貧弱なサイズのクリーチャーながら『被覆』という強力な除去耐性能力を持っており場持ちがいいカードです。

女魔術師の存在/Enchantress's Presence》もエンチャントということでメインからは触りづらく
キーカードが着地すれば相手からコンボの妨害をされることは少ないと言うのが【Enchantress】の利点でした。

しかし、《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》はメインデッキから採用されやすい上に
その-2能力は『被覆』関係なく除去できてしまう俗に言うエディクト。

これまで除去されない・除去されづらいコンボパーツであった
アルゴスの女魔術師/Argothian Enchantress》の強みが失われてしまいました。
また【Enchantress】はコンボスタートにある程度リソースが必要になるので
序盤から+1能力によって手札が減らされてしまうのもかなりの痛手となります。

苦手な《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》がレガシー環境で使われ始めた事は、かなりの向かい風でした。



次にラヴニカへの回帰、2枚の絶対に許されないカードが世に出てしまいました。
突然の衰微/Abrupt Decay》と《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》です。

先ほど《女魔術師の存在/Enchantress's Presence》がメインは触られづらいということを書いたのですが
それはラヴニカへの回帰が発売されるまでの話。
突然の衰微/Abrupt Decay》によって簡単に処理されてしまう様になってしまいました。

しかも、このカードは《女魔術師の存在/Enchantress's Presence》以外にも
デッキ内の多くのカードを破壊することが出来てしまいます。
【Enshantress】側の対抗策としては《真の木立ち/Sterling Grove》がありますが
それでも厳しいカードであることは疑いようがないでしょう。

死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》はレガシー最強の1マナクリーチャーの一角とも言われており
昨今のレガシー環境で非常によく見るカードです。

このカードの2つ目の起動型能力(黒マナの能力)には
各対戦相手はそれぞれ2点のライフを失う。」と書かれています。
対象も取っていなければ、ダメージでもない―--つまり。

これは【Enchantress】の主な勝ち筋である《独房監禁/Solitary Confinement》を乗り越え
ライフを減らすことが出来るということを意味しています。
コンボパーツ2種類が否定されるだけでなく、勝ち筋まで奪われてしまった
それが今の【Enchantress】なのです。


また、上記を外的要因とすると、内的要因といえる問題もあります。
それは新しいカードがほとんどデッキに入らない、入りにくいということです。
女魔術師が最大限に活躍出来るように構築する都合上、エンチャント以外のカードはあまりデッキに入りません。
入ったとしても《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》《悟りの教示者/Enlightened Tutor》等のサーチカードや《補充/Replenish》といったエンチャントをサポートするカードが殆どになります。

そういった背景から新エキスパンションが出てもデッキが強化されづらく
最近の主な新規加入カードは《安らかなる眠り/Rest in Peace》のみとなっています。

ただ、《安らかなる眠り/Rest in Peace》は【Enchantress】に新たな可能性を生み出しました。
最後にデッキレシピをもう一つ紹介したいと思います。


Hosaka Yoshiteru
4th Place at 20th Known Magician's Clan on 07/28/2013

60 Maindeck
21//Lands
4《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
2《セラの聖域/Serra's Sanctum》
12《森/Forest》
2《平地/Plains》
1《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》

5//Creature
4《アルゴスの女魔術師/Argothian Enchantress》
1《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》

34//Spells
4《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》
4《女魔術師の存在/Enchantress's Presence》
4《繁茂/Wild Growth》
4《楽園の拡散/Utopia Sprawl》
4《踏査/Exploration》
4《安らかなる眠り/Rest in Peace》
3《Helm of Obedience》
2《独房監禁/Solitary Confinement》
2《エレファント・グラス/Elephant Grass》
2《忘却の輪/Oblivion Ring》
1《未達への旅/Journey to Nowhere》


■Sideboard
4《神聖の力線/Leyline of Sanctity》
3《精神壊しの罠/Mindbreak Trap》
3《真髄の針/Pithing Needle》
2《エレファント・グラス/Elephant Grass》
1《謙虚/Humility》
1《忘却の輪/Oblivion Ring》
1《盲従/Blind Obedience》



H_RIP.jpg


従来の女魔術師のコンボだけに拘らず《安らかなる眠り/Rest in Peace》+《Helm of Obedience》と言う
即死コンボも搭載しています。
デッキ名は「エンチャントレスはとんがった方が強いと思う。」との事でより攻撃的な【Enchantress】と言えるでしょう。


以上、【Enchantress】についてお話させて頂きました。
良い意味でマジックらしくないデッキの多いレガシー環境の中でも、デッキの半分がエンチャントのデッキは唯一無二。
非常に面白い動きをするデッキです。

最近ではイニストラード、ラヴニカへの回帰とイジメにあっているかのような状況が続いてきましたが
しかし挫けるのはまだ早いです!
次の「テーロス」ブロックではエンチャントをサブテーマとしているようですし
もしかしたら【Enchantress:超強化】と言う事も予想(妄想?)されますよ!
【Enchantress】好きとしては、期待して新セットを待ちたいと思います♪



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